メモ (野原による)
沈黙の未来、読みにくいですね。 小説でもないようだ。
少数言語の消滅についての感想を、SF的に拡大し小説みたいな形にしたものだろう。だから、SFとしての構造、トリックとかを求めるとかえって混乱してしまう。
これは言語の死についての話。それは語りえない。無理に語ろうとするとこのような形になる。
外は夏 というフレーズは、p162とp189にでてきます。「風景の使い道」に。
内部では雪が降っているのに/ 外は夏
父は山間の僻村に育った /高度消費社会
タイ/韓国
四角い湿布を貼ったおばさん/ ビキニ
人は二つの相容れない世界を同時に生きている、ものなのかもしれない。
それは無理なことなので、例えば、主人公の父親に対する拒否のように、悲劇的なことも起こる。
そして、犯罪を犯されたり、犯したりしても、人は生きていくしかない。
良いことはあっという間に過ぎる。だから、ちゃんと記憶して、決まった場所にしっかり刻んでおかなければいけない。 155
以上、メモでした。