14歳少女を強姦する

http://www.osaka.catholic.jp/sinapis/overseas/archives/houkoku/00rora.html#_pagehead フィリピン人元「従軍慰安婦」の証言の集い

「二度と私と同じ被害を出さない思いで」フレシダッド・レイエスさん

当時、私は 14歳でしたが、(略)

1943年、新しい日本軍の部隊がやってくるということで、彼らのために歓迎会を開くことになりました。先生たちの指導のもとに、私たちは日本の歌や踊りなどを練習しました。(略)

ある日、新しい兵隊たちは3台のトラックに分乗して、私たちの小学校にやってきました。私は「7番の札」をつけ、日本の歌を歌いました。歓迎会の翌週の水曜日、いつも通り授業を受けていた私たちのクラスに二人の日本兵がやって来ました。彼らは教室に入って来るなり、「7番目に歌った女の子は出て来い」と言いました。私を迎えに来た様子でした。授業をしていたフィリピン人の先生も、「あなたを必要としているようだから、ついて行きなさい」と言いました。私は非常に不安でしたが、二人の日本兵に従って、小学校の建物の裏にある日本軍の駐屯地に向かって歩きました。

(略)

日本兵は嫌がる私を無理やり駐屯地の中に連れて行き、腕を引っ張り、小さな部屋に閉じ込めました。しばらくすると、5人の日本兵が部屋に入ってきました。そのうち2人が私を勢いよく床に押し倒しました。

その後彼女は強姦される。

一読者 『なんだ、ここもコメント欄あるのですね。

ここはコメント禁止だと思って、常石さんのブログに返事を書き込んでしまいました。

コメント欄が私の返事の当時からあったのに私がうっかり気づかなかったのか、常石さんのブログの私のコメントを読んで急遽コメント欄を姑息にもお作りになられたのか、ぜひお答えください。

私の質問も、どうぞお読みの上、お返事くださいますようお願い申し上げます。』

ノーモア 『>一読者

コメント欄は以前からありました。調べれば簡単に分かることを下種の勘繰りをしておいて、「急遽コメント欄を姑息にもお作りになられたのか」とは恥を知りなさい。

軍が主体的に関与したことについては

http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/~knagai/works/guniansyo.html

を読めば分かるでしょう。

それから国連人権委員会は日韓条約時には従軍慰安婦問題は考慮されていなかったという見方をとっているという事実は押さえて置いてください。また日韓両政府は個人による請求権自体は消滅させてはいません(もちろんそれが認められるかどうかは別問題として)。

いずれにせよ今回(アメリカでの決議を発端とした議論)は「個人に対する補償をすべき」という法的な賠償責任が問題になっているわけではないので的を外した議論だとは思いますが。ちなみにあなたは軍が主体的に関与しておきながら河野洋平という一官房長官が述べた談話だけで十分だとかそれすらも見直そうという人たちについてどうお考えでしょうか。』

noharra noharra 『一読者さん こんにちわ

ノーモアさん コメントありがとう。

今日は遅くなったので、明日以降に応答します。あしからず。』

派兵の根拠無し

小泉は「市評議会などの存在により治安は安定している」と衆議院本会議で述べた。が実際には、市評議会は24日に解散している。派兵は根拠を失ったので撤回すべきだ!!

恥ずかしながら

本に埋もれて暮らしていますなんていっても大層なことではなく、手に取る本に比べて読み終わる本が少ししかないというだけのこと。今日掃除(万年床を上げて掃除機を掛けるだけ)するといつものように二十数冊積み上がった。

 そこで六月からの読書計画*1

1.ルカーチ『若きヘーゲル下』

これは図書館から借りる。上は少し読んだだけだが下だけで良いことにする。

2.ヘーゲル『哲学史講義 下』今見るとアラビアの哲学からシェリングまで全部入っているから読んで損はなさそう。

3.本居宣長『古事記伝』 文庫本をそろえなければ…

4.『山崎闇斎学派』

5.漢文入門(いつまで言ってるのやら)

6.相良『伊藤仁斎』(図書館から何度借りても読めない)

7.ラシュディ『真夜中の子供たち 上・下』最近ブックオフで購入。(気が向けば読む)

他・上野千鶴子他『当事者主権』(買おう)

それ以前に読めそうなもの

・中山元『始めて読むフーコー』

・子安宣邦『日本近代思想批判』岩波現代文庫

・宋斗会『満州国遺民』isbn:4833105225

・松沢哲成『天皇帝国論批判』れんが書房新社(古本屋で購入)

・吉本隆明『「ならずもの国家」異論』

・仲能健児『インドにて』幻冬社文庫(マンガです、読むの忘れてた。傑作のはず。)

『デリダを読む』情況出版もせっかく持っているのだから少しは読もう。

本を読むなど愚かなことだ。ぼたん雪が舞っている。「 太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。(三好達治)」みたな立派な雪だ。ここでは積もらず溶けていってますが。木の葉の上にだけ積もった。

*1:3/21までは、バタイユ/ヘーゲル/デリダを少し、それ以後は松下昇を読む予定

ファルージャ空爆

米軍によるファルージャへの攻撃をどう評価するのか、がおおきな論点です。死者は450人にも上るという、現地医師の証言もあるらしい。

http://nekokabu.blogtribe.org/entry-9d288b7761d6c12aa1dca8353ace1f1c.html

パレスチナ・ナビからほんの少し引用したい。

「ファルージャ空爆 ゲルニカを想って」

テレビで米軍のヘリや戦闘機がイラクにミサイルを落としている映像を見た。この4日間でイラクでは400人くらいの人が殺されているという。「テロリストを掃討する」って米軍は言っているが、ミサイルは「テロリスト」だけを選んで殺さない。こんなことが世界中からの非難を浴びずに──もちろん、非難している人もいるけれど、国連などで問題になっているわけではない──行われていることが異様だと思う。

4/10に「3人を救うために自衛隊撤退を」というスローガンは短絡的ではないか、という考察もある。

ちなみに「米軍によるファルージャ包囲で犠牲となった子供たちの遺体の写真がアルジャジーラのホームページにあります。」とのこと。(にゃにゃにゃにゃにゃさん発言より)

http://english.aljazeera.net/NR/exeres/8CB7C17E-F69E-48A2-8034-DEA425192815.htm

善意にもとずく運動

http://www.ac-net.org/honor/ という頁が最近出来たようだ。「イラクで人質になった方々の活動に敬意を表し、これらの方々への非難・中傷を直ちに止めるよう訴え」ている。人質5人に対するバッシングには反撃すべきだと私も思う。  でもね・・・ 一応書いておくと、下記のような表現は、私には違和感がある。善意のひとによって善意の人に呼び掛けられている。政治的発言とは「敵/友」の分割線を引き直すことではないのか。いくら善意だけで発そうが「自衛隊撤退要求」は政治的主張である。どんな動機で行こうがいまどきイラクへ行くことに対しては、自らの思いからは一方的と思える政治的な評価をさまざまな陣営から受けてしまうことになるのはしかたのないことだろう。(もちろん今回のように日本中に情報が浴びるように注ぎ込まれる状態は予想外であり彼らにとっては被害以外の何物でもないでしょうが。)善意ではなく、常識と知性に訴えかけていけばそれでよいと思う。

 しかし、5人の方々は戦禍のイラクの悲惨な事態に心を痛め、ジャーナリストとして、また草の根のボランティアとして、イラクの人々に人道支援の手をさしのべようとした若者です。

本名とは何か

地村夫妻という人たちがどういう方なのかさしたる興味はない。なら書かなきゃいいのだが。今日新聞の一面に載っていた。22歳から16歳のわが子に対し日本名を付けたという。いままでの名前は偽りのものだったのか。その子への愛情といままでの名前への愛情は切り離せるものなのか。親子を取り巻く政治的社会的関係が(今にして思うと)不本意なものであったとして、20年の歳月はリセットなどできない。今までの名前を変える必要などない。家庭内のことだから勝手にすればいいのだが、私が書いているのは、おそらく逆の作用(日本名に改名するのが自然だとする意見)が家族に働いた可能性があるに違いない、と思ったからだ。日本は北朝鮮に負けないぐらい不自由な国である必要はない。

根源的なものにたいして受動的

高島氏の本からのノート。丸山真男は山崎闇斎のことを「あまりに敬虔な朱子学者」と呼んだそうですが、高島氏によれば、朱子学と闇斎学は全然違う、ということになります。*1

例えば「天地の間は唯理と気のみ。しこうして神なる者は、理の気に乗りて出入りする者なり。」という文は朱子の文であり、闇斎の文でもある。しかし、同じタームを使って述べていても発想の根拠が違うのだ。違いを簡単にまとめると、以下の如し。

朱子学:

人は聖人となり、太極という天地の動きの根源そのものになると考えられている

主体性の極限へ向けての能動的な上昇の方向を持つ

闇斎学:

教えによって、この太極から流出する働きにひたすら随順することが思われている 

根源的なものにたいして受動的

天理はすでに人に与えられて内在するものであり、それを自覚にもたらすものが教えであり学問にほかならない

       で、ここから話は急に飛ぶが、

昨日NHKの広島をテーマにした番組「復興」というのを見て、市の中心部がすべて焼け跡になりわずかなビルの残骸以外文字通り何もないリアルな画像を見て、ショックを受けました。それがわずか数年で力強く復興していくのはやはり人類史に残る「復興の物語」として普遍的な力を持つものです。そしてアメリカの犯罪をあくまで追求するという方向をとらなかったことについても、追求することは正義を求めることであるがやはり憎しみを保存し場合によっては強化することであるので、少なくとも半ばは良かったと評価すべきでしょう。何もない荒野のイメージからの衝撃を持たずにヒロシマに言及してはいけないと、自戒しなければいけないと思った。

そして広島では今年も例の如く「平和の誓い」なるものが宣言された。いまグーグルで探したら適当なものがなかったので、だいぶ古いものを引用する。「広島平和宣言(昭和57年)

 燈燈無盡‐ヒロシマの平和の心は、すべての人々に受け継がれ、語り継がれなければならない。」http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/heiwa/hiroshima-j/etc/20040305org00m040995000c.html

ここでは、「ヒロシマの平和の心」というのがアプリオリに置かれている。ここには「天理はすでに人に与えられて内在するものであ」るのだという前提と、したっがって私たちがしなければいけないことは「それを自覚にもたらす」ことつまり平和教育、「教えであり学問にほかならない」という方法論がある。これって闇斎主義そのものではないか。とちょっと思った訳であります。

 わたしはこれまで戦後平和絶対主義を、宣長の思想や京都学派など色々なものと似ていると強弁してきました。わたしの主張は飛躍と矛盾ばかりだといわれるでしょうがもうちょっとがんばって材料を集め、数年がかりでなんとか話をまとめたいと思っています。

ところで、「ヒロシマの平和の心」とは何だろう。我が家を中心に都会がすべて荒野になったときひとは何を思うのだろう。一つは「戦争遂行は間違いだった」という思いだろう。NHKの番組に出てきた広島市の課長さんなどは当然国家の戦争遂行を下部で職務として支えていたわけだ。彼は私のしてきたことは間違いだったと娘に懺悔する。儒教的には政治は民の生きることを支えるためにあるのだから、彼の懺悔は当然だ。だが平和とは何か。国家は戦争する権利はないのか。そうだ国家は戦争する権利はないのだ、と彼は考えただろう。日本国家は戦争する権利がない。アメリカも中国も、そして日本人の少なくない部分もそう考えた。だが三者の考えたことは(もちろん?)三者とも全く違ったことであった。そして59年後、ヒロシマの中学生は何を「平和」といっているのだろう。わたしにとって平和とは何か?それは自衛隊と米軍に守られた欲望資本主義の現状のことではないのか。それとは違う何かがある、と私は言えない。だからわたしは「平和」という言葉を肯定的に使っていくつもりはない。

戦争の不在を求めることが、国家による国家に至らないエスニックグループや個人に対する抑圧を放置することを伴ってはいけない。対北朝鮮融和主義には反対しなければいけない。

*1:isbn4-8315-5043-9 同書p39-40

小さな神たち

 記紀で興味深いのは、理解できないような異様な音のつながりをもつ言葉(神の名前など)たちである。神話体系としては主神が誰でそれに次ぐものが誰なのかというヒエラルキーが不分明だ、と指摘できる。

古事記の最初の神々を木村紀子氏の整理により記してみよう。*1

1.天之御中主、天之常立神(とこたちのかみ)、国之常立神、

  ここだけにしか名がみえない抽象観念的な独神、三神。

2.高御産巣日神(たかみむすひのかみ)神産巣日神(かみむすひのかみ)

  別天神で「隠身」といわれながら、後に天照大神と並び高天原の神としての存在が語られる二神。

イザナギ(伊邪那岐)、イザナミ(伊邪那美)

3.ウマシアシカビヒコジ神

 ウヒジニ(宇比地邇)、イモスイジニ(妹須比智邇)

 ツノグイ(角杙)、イモイクグイ(妹活杙)

 オオトノヂ(意富斗能地)、イモオオトノベ(妹大斗之辨)

 オモダル(於母陀流)、イモアヤカシコネ(妹阿夜訶志古泥)*2

全く地上的で卑小な具象形容をもつ神名のグループ。

3のグループは名前が出るだけで何の活躍もしないのですが、高貴そうでない奇妙な名前は興味深い。

1.のグループは、3.の感覚とは全く違った高い抽象性を操る能力(中国由来のものだろうが)をうかがわせるもので、3.よりかなり後代に追加されたものだろう。富永仲基の「加上説」の好例だと思うが、そう主張したひとはいたのだろうか。

*1:p58『古層日本語の融合構造』平凡社 isbn:458240328X

*2:豊雲野神は例外とする