最悪の「天皇制支持者」たち

http://blog.livedoor.jp/yuichi_fkd/archives/50126247.html

なにものかのひとりごと:紀宮結婚を騒ぎ立てる日本列島の薄気味悪い空気を感じて

最悪なのはもちろん、上記記事の筆者フクダユウイチ氏ではなく、下記のようなコメントを付ける奴ら。

なさけない。

フクダユウイチくん

ついに超えてはいけない一線を越えてしまったね。

Posted by あ~あ at 2005年11月16日 18:56

日本の禁忌に触れないほうがよろしいかと。

Posted by 天皇家は日本の禁忌の一つです。 at 2005年11月16日 19:04

あーあやっちゃったね・・。

荷物まとめてどこかに逃げた方がいいよ。

しかし本当に頭悪いんだね。

Posted by ここの閉鎖も時間の問題 at 2005年11月16日 19:11

ところで、裕仁氏は「皇祖皇宗に対し、又国民に対し、責任をおとり被遊、御退位被遊が至当なり」であったのに退位しなかった。もはや憲法1条を廃棄するしかわたしたちの倫理の根源を救うことはできないのではないか、と思わないでもない。参考 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20051109

(11/22追加)

「*p4*醜悪な、そして血塗られた何か」初稿

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20061220#p4

「*p4*醜悪な、そして血塗られた何か」初稿

1 アメリカは約束しましたか?

約束しました。

われわれは以下のことを行う

* 人間の尊厳という妥協の余地のない要求の侵害に対しては、国際機関における発言権と投票権を行使して率直に発言し、自由を促進する。

* 自由を促進し、自由を求めて非暴力的に闘う人々を支援するために我々の対外援助を用いる。そして、民主主義の実現に向かおうとする国家は、その段階に応じて報われることを保証する。

* 二国間関係においては、自由と民主的機構の発展を主要なテーマとする。人間の権利を否定するような政府に対し、よりよい未来へ向けて変革するように圧力を加え、同時に、他の民主主義国家からの連帯と協力を求める。

* 宗教と良心の自由を促進し、抑圧的な政府による侵害からその自由を守るために、特に努力をする

われわれは、人間の尊厳という大義を擁護し、これに敵対するものに対抗する。

http://www.itoh.org/kagurazaka/bushdoc/bush2.html

ブッシュドクトリンII

2 イラクの情況はどうですか?

とてもひどいです。

この数十年、イラクの状況が今ほど悪いことはなかった。占領は失敗だ。親米、親イランのイラク政府はどれもこれも失敗した。新しいイラク軍は救いがたい冗談となっている。2006年11月5日 日曜日

http://www.geocities.jp/riverbendblog/

Baghdad Burning

 アルジャジーラが入手した新たな調査情報によると、イラク国民の90%以上が今のイラクは2003年の開戦前より悪くなったと確信している。

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan2006/view/20061215/1166188887

3 米軍が撤退するなら暴力・武力事件は減るでしょうか?

おそらく減るでしょう。

 イラク国民を対象にした調査では、回答者のほぼ66%が、もし米軍が撤退するなら暴力・武力事件は減ると考えていた。

 38%は、マリキ首相にイラクの現状を改善する能力を「信じない」と回答し、ほぼ90%が政府の約束と実行力はひじょうにお粗末だと述べた。

 政府系の治安部隊では国をコントロールできないと感じている者は36・5%に昇った。

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan2006/view/20061215/1166188887

4 米軍は虐殺しましたか?

虐殺はあったと思われます。

 昨年11月、アメリカの海兵隊によるハディッサ攻撃で家族7人が殺された。生き延びた家族の1人イマン・ワリドさん(10歳の少女)がビデオで証言する。

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan2006/view/20061223/1166840373

Yahoo!ジオシティーズ – <イラク情勢ニュース URUK NEWS> 速報&コメント 2006.10~

 ロイター通信(12月8日、ティクリート発)によると、イラク警察と地元住民は子ども6人、女性8人を含む32人の市民が8日の米軍空襲で殺害された。だが米軍は、女性2人を含むアルカイダ戦士20人を殺害したと発表し、子どもの死亡については否定した。 Iraqis say US raid killed 32, including 6 children

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan2006/comment/20061209/1165640397

Yahoo!ジオシティーズ – <イラク情勢ニュース URUK NEWS> 速報&コメント 2006.10~

5 米軍増派に効果はあるか?

ないと思われます。

 だが米軍が過去にアンバル州で実行した掃討作戦の経験では、掃討作戦によって一時的にその場所ではレジスタンスの姿が消えても、米軍の大部隊が去るとまた戻って来るという繰り返しであり、掃討作戦の効果を疑う現実論も軍内部に強くある。そのうえ、米軍全体の兵力にその余力はもはやないとみる司令官もいる。

 ベーカー委員会でも勧告をまとめる過程でこの「増強後に撤退」を選択肢として検討したが、結局は同じような議論を繰り返したのち選択肢から排除された。浮上しては消え、消えてはまた再浮上する背景には、それでも何らかの軍事的対策が必要であるという米軍上層部とイラク戦争・侵略を強硬に主張したタカ派勢力のアセリが見え隠れしている。それはまさしく、ブッシュ政権が軍事的攻勢もとれず、かといって駐留米軍の大規模な削減もできないまま現地情勢を泥沼化させてきた過程と重なる。

http://www.geocities.jp/tomesannew/uruknews-shiro_yamamoto_1217-2006.html

第12回 2006年12月17日

6 米軍はイラクを安定化できるか?

できないと思われます。

他方、CBSのテレビ番組に登場したパウエル元国務長官は17日、イラクにおいてアメリカは敗北しつつあり、米軍の増強では情勢は転換できないと述べた。そして来年2007年半ばまでに米軍撤退を開始すべきだと主張した。 Powell Says U.S. Losing in Iraq, Calls for Drawdown by Mid-2007

 彼はさらに、バグダッドを安定させるため夏に米軍を増強したが失敗しており、これ以上はどんな試みも成功しそうにない、と述べた。「もし誰かが追加派兵を提案ししたとして、仮に私がまだ統合参謀本部議長だったら、私が最初に質問するのはこうだ・・・その部隊が達成すべき任務は何なのか? それは本当に達成できるのか? そしてそれを達成するのに十分な兵力がわが国にあるのか?」。

 彼は軍に関わった自分の経験から判断して、陸軍が既に破綻寸前にあると指摘し、イラク以外でも陸軍と海兵隊を増やさなければならないと説明した。

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan2006/view/20061219/1166508021

Yahoo!ジオシティーズ – <イラク情勢ニュース URUK NEWS> 速報&コメント 2006.10~

7 なぜ暗殺が続いているのか?

内紛をかき立てているのはイスラエルなのかもしれない。イラクが永遠に不安定で有り続けることはイスラエルの利益であろうから。

断定はできない。

 暗殺チームの目的は、イラクの潜在的な指導者を抹殺することにあり、米軍が去るとき、そしてイスラエルが傀儡勢力を築くとき、レジスタンスを根こそぎにしておくことにある。アメリカはスンニ派を権力から追放し、警察を指揮する内務省をシーア派に担当させた。彼らはスンニ派の寺院を爆破してはシーア派のせいにし、そして今度はシーア派の警察署を自動車爆弾で襲う。双方が互いに非難しあうようになれば、それが基盤となって内戦が近づく。

 そして内務省の本当の指揮権は(イスラエルの)モサドにあり、その主要な上層部はイスラエルとその傭兵に握られている。

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060929/1159538505

Yahoo!ジオシティーズ – <イラク情勢ニュース URUK NEWS> 速報&コメント 2006年2~9月

8 アメリカはなぜ撤退しないのですか?

なんら影響力も権益も残さない撤退をアメリカがしたくないからです。

 他方、アメリカがレジスタンス組織と接触・交渉を持とうとしていることは事実であるが、これまでのところ主要なレジスタンス組織の対応は一貫している(※)。それは交渉を拒否しないが、交渉の前提として米軍が無条件かつ全面的にイラクから撤退をすること、レジスタンスを前政権を継承するものとして正統性を認めこと等である。

 この場合、アメリカは撤退後のイラクになんら影響力も権益も保持できないことは明らか。つまり、いずれにしても米軍が追いだされないかぎり、アメリカの模索する撤退戦略はイラクへの権益確保の策略でしかありえず、イラク国民が満足できるものではない。

http://www.geocities.jp/tomesannew/uruknews_Shiro_Yamamoto.html

解放のゆくえ--イラクは今

9 レジスタンスは勝利しつつあるのですか?

そういう見方もあります。

防御段階の側面から見るとさらにこの傾向ははっきりしていて、ファルージャとナジャフの戦いは典型的な住民による都市防衛戦として行われたことです。

この戦いの意義はゲリラ戦士と住民の結合した抵抗が、大兵力を擁する米軍に十分対抗しうることを証明し、占領軍はこのふたつの攻勢によって一気に抵抗を鎮圧し、イラク人民を屈服させると言う目的に失敗したことです。

さらに占領軍にとって重大なことは、この戦いによってそれまで何らかの期待や好意をもっていた住民の中の一定の層を一挙に失い政治的に敗北したことであろうと思います。(12/2 NK)

http://6528.teacup.com/uruknews/bbs

放電盤 <<<< イラク情勢ニュース

中道右派 『

>>>>アメリカ軍人もハワイで第二次大戦中に軍用慰安所を設置したそうですね。相手によっては、未来永劫無知カードを突きつけてくるでしょう。私はしませんが。

>--無関係な例が2行目に出てくるのが議論に負けている証拠。

負けてませんよ。以下は、対象コメントの私の元コメント

>>☆白馬事件の総括方法 について

>>エリート軍人が白昼堂々慰安所を開設した行為が、個人犯罪であるはずもない。組織による犯罪である。

>個人犯罪と国家犯罪の本質的違いを理解していないことの証拠を自白して下さり、ありがとう。

慰安所の設置自体は、同時期の各国(アメリカ含む)の軍でも行われていたことで、犯罪性はない。つまり、慰安所を開設しただけでは国家責任は問えないので、野原氏のあげた日本エリート軍人の白昼の慰安所開設というのが、そもそも事例として不適切。ただし、性奴隷派には、開設・設置だけで国家責任が生じると誤解しているかのような記述があるため、野原氏も同じ誤解をしているかと思って、まず他国でそれに対応する米軍慰安所の設置事例を出して試してみた。すると、野原氏は、米軍慰安所開設は犯罪性とは『無関係な例』であることを指摘し、同じ誤解はしていないことを示せた。それなら日本エリート軍人の慰安所設置も無関係な事例であることに気づかねばならない。

犯罪性を問題とするなら、慰安所の『管理・運営』に軍が関与するに際して、慰安所の運営実態が性奴隷的なものだったか、その状態について国家責任を負うにはどのような関与が必要か、国家の正当な権限に基づいて強制連行してきたかなどの点に尽きる。具体例を出すなら、白馬事件の違法な強制連行の事例だろう。私の、個人犯罪と国家犯罪の違い云々のコメントは、強制連行ケースが事例としてあげられて初めて意味を持つ。そして、この点にもおそらく野原氏は気づいたため、あえて引用時に私のコメントの1行目を落としたのであろう。そこまで引用すると、そもそも自分が元コメントで挙げた事例が不都合な事例であることが明らかになってしまうから。

>>>>なぜこのような分かりにくい説明がはびこったかを、時系列に従って説明していくと、吉見氏の研究者としての不誠実さが浮き彫りになっていきますから。

>--根拠を提示しない中傷。

その根拠は、これから説明しますが、野原氏も薄々気づいているのでは?

当初は詐話師吉田と朝日新聞歪曲報道などの影響で奴隷狩りの有無が焦点だった議論が、奴隷狩りの証拠が白馬事件以外にないので、いつのまにか性奴隷状態など広義の強制説が吉見氏の『資料集』で登場。資料集でも述べていたかは大分前なので忘れたが、新書版『従軍慰安婦』では、借金での拘束は債務奴隷だ、人種差別だ、など、どんどん違法な運営の実態の内容が拡大されていく。しかし、これらの内容はベトナム戦争時の米軍慰安婦にも見られるそうなので、行為時の行為地の実効的法規範によれば、違法とはいえないものが多いようである。

このような不誠実さを、ノーモア氏は論点のすり替えと批判しないのであろうか?

>--ですから「ご自分の手法の不道徳さ」って何ですか?根拠を提示しない中傷。

その根拠を呈示しましょう。このブログで、自白されてるでしょ?

なかった派というレッテル貼り自体が相手を悪質化する印象操作(慰安婦の存在自体は争い無く認められており、争いは実態が売春婦か性奴隷かという点にあるから)、なかった派を最小限の労力で怒らせよう(笑)、彼らの一定の敗北、レイシスト、その他罵倒挑発的言辞が多い。ご自分でも過剰の攻撃性を自白しておられる。

摂津堂氏のブログでも、相手の方々にムカツキ感覚を味あわせており、お互い無用の感情的対立を生じてるでしょ?まあ、私もやられたらやり返しちゃう方なんで、全く未熟で人のことは言えませんが、なぜに左翼の方はこういう手法がお好きなのだろう?

>「日本の成功は軍事的なものというより政治的なものであってことに注目しよう」とミヤーズという人は言っているそうです。「この日本の成功を支えたものは、アジアと南洋の人々の受動的なもしくは能動的な協力だった」と。p349『神聖国家日本とアジア』こういう話が好きなんでしょう。

はい。

>問題は膨大な被占領アジア人との日本人の関係、それを支えた思想です。アジア人に武器を与え彼らが独立の主体として強くなることを心から希望した人も少数ながらいました。1942年からマニラで活動した望月重信中尉がその例です。しかし彼は少数派として死んでいったに過ぎません。日本軍はフィリピンに独立を与える気など毛頭なくその行動はアジア人蔑視に貫かれていたからです。その顕著な例がフィリピン人「慰安婦」たちですね。フィリピンの場合は「もはや慰安婦ともいえないような」拉致~監禁~継続強姦の例が非常に多いのです。

それは残念なことですが、個人犯罪です。多くは処罰されているのでは?フィリピンでも戦犯裁判ありましたよね?命をもって贖ったでしょう。賠償も無関係の日本国民の血税から出してますし、それとは別の経済援助もしている。根底に贖罪意識があるから、一般の日本人は政府の行う賠償や援助に貧しい時代でも文句を言わなかったのでは?

韓国の慰安婦のように、請求権協定や亜細亜女性基金の取組があったのに、同じ事項で3回目の責任追及を蒸し返すのは、一事不再理の理念に反します。

>大東亜共栄という思想が、アジア連帯なのは表面だけでその実体は「日本は欧米並みに偉い」「日本は神国だから偉い」というアジア人蔑視そのものであったという事実。しかもそれだけならまだしも“なかった派”は21世紀にもなってその〈恥ずかしさ〉を拡大再上演しているのですからもう存在自体が恥ずかしい!

そういう人もいるかも知れませんが、単に行為当時の法に従った処罰を求めている私のような者もいることは、理解してください。

>>>>Q3-2:印象操作やレッテル張りをするなら、もっと正確に、売春婦派と呼んではいかがか?性奴隷派の野原さん。という提案です。

>---売春婦と呼ぶための条件は、

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20070321#p10 の第三項にも明示しています。その条件をクリアーしていることを立証してください。

立証は不要です。私は、その不利益な印象を伴う事実を認め自白しますから、売春婦派というレッテルなら受け入れます。

しかし、なかった派については自己へのレッテルとして認められません。

Q5:では、あなたは、なかった派というレッテル内容を立証できますか?

慰安婦自体がいなかったと主張する人は、ほとんどいないのでは?

>多くの元慰安婦たちの証言に向き合ったとき、あまりためらいもなくその真実性を否定できるあなたの根性は一体何なんでしょう。それがレイシズムでないとすれば。

法の道徳に対する比較優位の思想でしょうな。

法とは、一般に最低限度の道徳とも言われ、比較的広く一般の者に受け入れ可能な最大公約数的な道徳的価値判断を含む利益調整のルールです。

韓国や中国の方は、よく道徳的優位性とかいう言葉がお好きなようで、道徳を前面に押し出されるが、道徳などは諸民族諸文化で大きく違い、調整不可能な問題も多い。

日本より純化された単一民族国家の韓国内のみなら通用するかもしれませんが、多様な民族・文化が繁栄するアジア諸国の利益調整には不向きでしょう。

そのため、アジア諸国の利益調整においても、比較的価値中立的な法による支配が最善と考える次第です。

9・11事件も、イスラムの道徳ではアメリカの道徳や行動は許せないことが原点にあると思います。

>「ある日本軍「慰安婦」の回想 ―― フィリピンの現代史を生きて ――」

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/1/0000690.html

からもそうした印象を受けました。アジア連帯に興味があるなら一度読んでみてください。

ご紹介有難う。

ノーモア氏の宿題に答えるための資料渉猟のついでに読ませてもらいます。

Q1-3:コミンテルンの対日テーゼには洗脳されましたか?

Q2 -3:野原氏は、近代法の諸原則の本質を理解していないが、法解釈をするということは尊重はしたいのだろう。でも、まだ共産革命を夢見ているのでしょうか?それとも、比較的多数の世界一般の国民に受け入れられる、法の支配に代替可能な利害調整ルールの私案がおありですか?道徳はダメですよ。

Q4 -3:奥様から家事労働の利益を全面的に搾取している自覚のある(あった?)野原氏(自白済み・河野談話をより強化しようとする野原氏は自己の道徳的罪を自覚しているのであろうか?それとも愛ゆえに正当化できるという考えか?)は、アンチフェミニズムで性奴隷制的夫婦制度の支持派なのですか?そうでないとしたら、社会主義を標榜しながら資本主義的快楽をむさぼる金正日と同様の偽善者と呼ばれる危険もありますよ。』(2007/03/25 15:31)

* 中道右派 『Q4-3は、もし未来にフェミニズムが世界を支配して社会体制もそうなったら、野原氏は今の考え方のままだと、家事奴隷性奴隷制的夫婦制度の責任者として、処罰されかねないことを示唆しています。

野原氏のように、行為時における売春婦の実態を無理やり性奴隷と曲解して、責任追及を求めると言うことは、そういうことです。』(2007/03/27 13:30)

159 天地初発之時、於高天原成神名 野原燐 2003/02/11 23:03

さて、今日は建国記念日だったにちがいありません。

建国記念日とはなんぞや。戦前天皇制的なものであり、これからの時代を

切り開いていけるものではないように思います。

天地初発之時、於高天原成神名、天之御中主神。

古事記の冒頭の一行はこうなっているということだ。

子安宣邦氏の『方法としての江戸』p260の“「やまとことば」の成立”

という章にそうあった。

これはどう見ても漢文である。ただ正調の漢文ではなく極めて和臭の強い

漢文ということだろう。今風に言えば、クレオールな(ピジンな)漢文で

ある。ドルゥーズふうに言えば、ハイブリッドな異種混交性が

わが日本の起源にはある。

ところがそのことは隠蔽される。

「天地初めて発(おこ)りし時、高天の原に成りませる神の名は、」

といった読み下し文があたかも原文であるかのように、思われている

(のではないか)。

最初の天地にしてもこれは天地(てんち)ではない、あめつちだ、

と執拗に主張したのが宣長である。

宣長こそが古事記を日本の聖典にしたのであり、その構築は現在まで

揺らいでいないのだ。

子安氏のその論文の結論は、「民族の言語的自己同一性の理念」というのは

神話でしかない、というものです。

そのとおりですね。

ところで日本の数百万、建国記念日のお好きな方も、

天地初発之時、於高天原成神名、天之御中主神。

なんていう起源は忘れておられるのでは。なにしろすぐに

「独神と成りまして、身を隠」された方だから。

四人目には「うましあしかびひこぢの神」というのがでてくる。

檜垣立哉さんの『ドゥルーズ』p100には「たまほこりかび」

というのがでてくるが、そっくりですね。

「さまざまなかたちをとるタマホコリカビの、あるべき個体などは

どこにもない。変幻自在に姿を変え、自己の単位すら危うく生きる

タマホコリカビは、しかしそれぞれが独自な個体、特異な個体である。

純粋で本物であるタマホコリカビを追求することなど、誤りでしか

ありえない。それは、潜在的に多様なタマホコリカビの、生の力を

肯定しない転倒である。」

ところで天之御中主神とは、闇斎によれば儒教の基礎概念である「中」に

ほかならなかったのでした。中もあり黴もあり古事記もなかなか面白い。

だけど、建国記念日なんて面白くなかろう。

                 野原燐

(今日は知人の絵を見に行った。最近アフリカ音楽にインスパイアされた

とのことで、画風が変わっていた。)  

村上一郎はずっと前に死んでしまった

 村上一郎という名前をテレビで聞く、何かの犯人らしい。それはそれで問題なのだろうが、私は別の村上一郎を思い出す。思い出したのは、最近北海(http://bbs9.otd.co.jp/908725/bbs_plain)で、山中智恵子の短歌を引用したのだが、わたしは山中のことを知らず、村上が論じている人としてだけむかし知っていたのでした。それと三島の決起について論理的でなくシンパシーを寄せる文章が二つほどあって(hatena周辺に)、批判してやりたいと思ったときも村上のことを思いだしました。で今日村上一郎がちゃんとはてなのキーワードになっていることを知り嬉しく思いました。

http://d.hatena.ne.jp/mkimbara/20031227 mkimbaraさんは村上の軍隊論とか社会科学系に興味を持っておられるようだ。わたしは歌人、短歌評論家としての村上にもわからないなりに興味を持つ。検索したら村上の短歌を引用した文章があったので、無断引用してみよう。

冥らかに思想の鞍部見さけつつけふをいのちと旅果ててゆけ
                     村上一郎『撃攘』  
 この頃、しきりに村上一郎のことが思い出される。私は彼の作品の良い読者ではなかったし、あの壮絶な自死から何年経ったのかさえ今では朦であるほど彼についてのディティールに乏しい者であるが、村上一郎が常に抱えていた絶望の感覚は、現在の私たちの前にある索漠とした不安に繋がっているような気がしてならない。        昭和十六年極月、対米開戦の前夜に。
  憂ふるは何のこころぞ秋の涯はからまつも焚け白樺も焚け
  ひとひらの雲ながるる夜さらされし屍をおもむろにめぐり去るもの           昭和二十年八月二十一日夜半、一切に挫折。
  たまきはる曠野のいのち夏草をおほいて遠く果てきいくさは
  遅れなく立たむと記すたまづさに涙か汗かしとど滲みゐし
       「六十年安保」殿戦の歌。
  いっさいのことば死に果て夜は白み己れを責めることしげきかな
  野のはてにわが葬棺を曳かしめて或る日は越えむかげろふの丘
   初版一九七一年六月二五日の『撃攘』には、(私たちの知らないところの)さまざまな日本の節目における、いかにも「国風」の短歌が収められている。虚妄としての「党」や虚飾としてのイデオロギーをすべて剥ぎ取られたところから書かれているこれらの作品をあらためて読みなおしてみれば、私たちの歌壇から失われた短歌の極北の姿を示していると言ってもいい。  村上一郎は、戦争と「党派」と安保という、まさにその背後に虚無の立ち現れる時代を生き、それらがすべて失われた、いかにも平穏な時代に死んだ。そして、私たちは、それらがあらかじめ失われてしまった時代を生きている。

「きちょう」34号評論    1998/11/29

感想とかをもう少し書くべきだとは思うが、いまはできません。せめて村上の文章を1行引用しておこう。

 人間にとって、自身の底にある一貫性は、首尾、理路を有するはずでありながら、それをただ“感じる”ほかにないもどかしさ、--短歌は長くその憂悶と期待とを伝えてきた。p10『日本のロゴス』

はてなダイアリーに圧力

http://d.hatena.ne.jp/yasulog/20040207 で見て面白いと思ったので貼っておきます。

○はてなダイアリーに圧力?

http://slashdot.jp/articles/04/02/02/095240.shtml?topic=19

ニュースソース:こせきの日記 2004-02-01

http://d.hatena.ne.jp/koseki/20040201#1075628304

情報操作といえば、アメリカの民主党大統領候補ディーン氏の凋落は、マスコミが一致してディーン排除に動いた結果だそうですね。

自衛隊撤退せよ

小泉首相さま

イラクから自衛隊を即時撤退してください。

「ヤシン師を暗殺したイスラエルを激しく非難しないブッシュ大統領」を批判してください。

イラク人の住宅地を空爆するアメリカ軍を非難してください。

Winny

もし47氏が「包丁」を作ったらどうなるのだろうか? 「人を傷つけることができることはわかっていた」と取り調べで答えたら? http://d.hatena.ne.jp/editech/20040511

笑えたので無断引用。

法を法的ルールから外れた感覚で濫用することを許してはならない!

両性平等規定の見直し

平成16年6月10日付けで、自由民主党政務調査会の 憲法調査会 憲法改正プロジェクトチームの出した「論点整理(案)」というものに、次のような文言がある。

「 ○婚姻・家族における両性平等の規定(現憲法24条)は、家族や共同体の価値を重視する観点から見直すべきである。」

ふむふむ。憲法第24条は2文からなる。

「 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。」

「2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。」

どこを変えるだろう?「法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。」ということろが気に入らないのかな。家族の価値を重視するということは、離婚をしにくくするということだろうか。「 婚姻・家族における両性平等の規定」が気に入らないからと言って、不平等をうたうことなどできなかろう。家族重視というのが、生まれてきた子供重視という意味ならむしろ、育児手当を女性に支給するとか、婚外子の保護とかになるはずだがそうではない。

「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し」が気に入らないのなら、戦前の家制度への回帰を目指すのか。賛成する女性はいそうにもないが。

「選挙直前にこんな案を公表するとは、女性有権者をナメきっているとしか思えません。」ということになるでしょうね。

資料としてアピール文を掲載します。

  ==========

【男女平等を憲法から消すな!憲法24条の改悪を許さない共同アピール】

自民党は6月10日に発表された「憲法改正プロジェクトチームの論点整理(案)」(http://www.kenpoukaigi.gr.jp/seitoutou/20040610jiminkaikenPTronten2.htm)において、「家族や共同体の価値を重視する観点から」、両性の平等を定めた憲法24条の修正を提言しました。男女平等へと確実に動いてきた国際社会の流れを正面から否定する時代錯誤の改憲案が、ほかならぬ政権党から示されたことに、私たちはたいへん驚き、つよい危機感を抱いています。

「子どもを生まない女性は年金を受け取る資格がない」「(生殖能力を失った)ババァは有害な存在」といった政治家の発言が強い批判を浴びたことを少しも反省せず、むしろ女性差別の現実に合わせて憲法のほうを改悪しようというのでしょうか。

女性は、男性と同じように、ひとりの人間として、平等に尊重されなければなりません。私たちは、家族や共同体の価値を口実にして、個人の人権と男女平等を否定する、この非常識で時代錯誤の改憲案につよく抗議し、女性の人権を否定するいかなる動きに対して妥協せずに闘うことを宣言します。

賛同される団体・個人は、お名前と肩書き(あれば)を下記までお知らせください。

STOP!憲法24条改悪キャンペーン

メール:savearticle24@yahoo.co.jp

FAX:03-3463-9752