うちの玄関ドアの外側の枠の土台から数センチのところに緑色の蛹があってこんなところでは無事には育つまいと思っていたら。今家族のものが羽化しているのを発見。まだ羽が広がっていないが無事に飛び立つだろう!

鎮守の森

 今、NHKで宮脇昭さんとかいう植物学者が、日本の本来の自然、森の姿を研究しているという話をしていた。各地の鎮守の森が本来の森の植生をかなり残しているなどということを、宇佐神宮なども訪ねつつ語っていた。 

 篤胤の『霊の真柱』まだ半分しか読めないが、やはり神道の神髄はそうした言説ではなく、森や自然の持つ(かもしれない)霊性との交流にあるのかもしれない、と思わないでもない。だからといってわたしは当面できることとして本を読み続けるしかないが。

東条英機無罪?

東条氏の孫や一部極右分子に引きずられて、「東条英機無罪」にしてしまって、日本人は本当に良いのでしょうか?

「大東亜戦争を反省し、平和国家(憲法9条)に生まれ変わった」というのが戦後日本の表看板でした。

後半はともかく、「反省」については撤回できないことはバンドン会議で明らかになりました。(もう一方に、戦前の「国際連盟脱退」に類似する道を選ぶ、という選択肢もあります。)

「反省」をどうパラフレーズし、近隣諸国に訴えかけていくのかが問われているのだ。日本国家にとっては。「反省」という課題に背を向けふやけたナルシズムに耽ろうとする人々には冷水を浴びせなければいかない。

ヒロヒト=ヒトラー

中国に反日教育は存在しない、そうだ。悪である大東亜戦争の責任は「日本軍国主義」である、という理屈。この理屈によって「日本民衆との連帯」は是とされ、日中友好は盛り上がった。

ところが日本ではA級戦犯グループの一部は日本で戦後権力者に成り上がり、靖国神社においては「合祀」に成功した。

合祀以後、天皇は靖国神社に詣っていない。これは当然のことである。外国から見た場合、ヒロヒト=ヒトラーであり、それを逃れる道は東条=ヒトラーしかない。後者を無理矢理定着させることが(幸いアメリカの一部勢力の助力を得たとはいえ)どんなに困難な課題だったか、天皇は忘れる筈もない。だが国民は。戦後国民は主権者になったというが。大東亜戦争をどう評価するのかも言わずに眠り込んでいる。

(6/18追加)

# poppo-x 『こんにちは。一方で、裕仁氏と東条英機の間の個人的確執が、東条合祀後靖国へ参拝しない一因との分析もあります。

http://blog.goo.ne.jp/asaikuniomi_graffiti/e/3fede30ef997afc56ba99b7e088382e0

私の視点 靖国問題ー昭和天皇と東条の確執

Weblog / 2005-06-07 11:31:53』 (2005/06/18 06:54)

(野原)

浅井さんの貴重な文章の紹介ありがとうございました。

印象的なので一部をもう一度引いてみます。

敗戦直後から毎年ではないものの数年置きに靖国神社を参拝(正式には「御親拝」というそうな)していた昭和天皇が、A級戦犯合祀が行なわれる1978年の3年前に参拝して以来、靖国に踏み入れていないのだ。

 そこから色々調べてみると、靖国への合祀には天皇への「上奏(天皇への事情説明)」が必要なのに、靖国側はその手順を取っておらず、合祀を巡って天皇と靖国の間に確執があった事が浮かび上がってきた。

http://blog.goo.ne.jp/asaikuniomi_graffiti/e/3fede30ef997afc56ba99b7e088382e0(浅井久仁臣)

そして、14人のA級戦犯が秘密裡に合祀された。

(同上)

この「秘密裡に」は、左翼や左翼的世論に対する秘密というだけでなく、天皇や権力中央の一部に対しても絶対秘密だった、と。ある種のクーデターといえるほどのものですね。陰謀説を採っている野原としては、これを押し進めた分子の中に、米国や北朝鮮の工作員が居たのでは?という疑惑を捨てきれないぞ(笑い)。

賀屋興宣(かや・おきのり)(7/5追加)

上に「天皇や権力中央の一部に対しても絶対秘密だった、と。ある種のクーデターといえるほどのものですね。」と書いたが、これは具体的にはまず第一に、その前年にに死んだ賀屋興宣氏の直系分子に対する秘密、ということになるのだろう。

(朝日新聞2005年06月27日)

 そういえば、かなり前になるが、A級戦犯のひとりが遺族会のトップだった時代がある。62年から15年間も会長の職にあった賀屋興宣(かや・おきのり)氏だ。日米開戦時に東条内閣の蔵相だったことからA級戦犯として終身刑を受けたが、10年間の服役後に仮釈放されて政界に復帰。その後は自民党政調会長や法相を務めた大物政治家だ。

 そうか、さては遺族会を「正義の戦争」論に導いたのは、賀屋氏だったのか。そう思って氏の回顧録や新聞記事などを調べてみると、大きな見当違いだった。日中戦争を「意味の分からぬ戦争」といい、米国との戦争に至っては、何と無謀なことをと、しきりに断罪しているではないか。

 大蔵省の出身の賀屋蔵相は、日米の開戦に抵抗した。結局、東条英機首相らの軍部に押し切られたのだが、しかし「いくら反対したからといっても、戦争責任者として切腹ものだ」などと自分を繰り返し責めている。

    ◇

 東京裁判はやはり問題だらけだとしているが、違うのはその先だ。外国による裁きでなく「日本人は自主的に戦争責任を判断する必要がある。あれだけの日本の歴史に対する汚辱と、国民の惨害に対して、重大な責任者がないはずがない。私はその一人である」。日本人の手で戦争責任者を問えなかったことは「日本国民として遺憾千万」とも書いているのだ。

 遺族会の会長を引き受けたのは償いだったといい、遺族年金の増額などに腕を振るった。靖国神社の国家護持運動を進めるような時代錯誤の面もあったが、叙勲を辞退し続けるなど自責の念を持ち続け、77年に亡くなった。東条氏らが靖国に祀(まつ)られたのは、その翌年だ。賀屋氏がこれを知ったら、果たして何と言っただろう。

http://d.hatena.ne.jp/makuramori/20050704 からコピペさせてもらった。

ベスト5

世捨人noharraのところに、 Musical Batonなるものがきた。id:amgunさんところから。世捨人ほどこういうものは喜ぶもの、である。

ただ音楽ってもう長い間あんまり聞いてない・・・

1.Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)

なし、といいたいところだがそうでもない。71メガ。鬣、など。

4.Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲)

現在形でよく聞く曲はなし。

・日本のpops(というか)といえば何といっても、はっぴえんど。

ここでは、大滝詠一作詞作曲の「夢で逢えたら」を挙げる。

思ひつつ ぬればや人の 見えつらむ 夢としりせば さめざらましを(小野小町)

http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/komati.html

王朝美学の突然変異的復興、ともいえましょう。

・オーネット・コールマン「ロンリーウーマン」

倉橋由美子の小説に荒神橋のシャンクレールでこの曲を聴くシーンが出てくる。がそんなこととは関係なく、名曲である。

・元ちとせ「ワダツミの木」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005ULFS/250-1569126-3448225

http://otd9.jbbs.livedoor.jp/908725/bbs_plain?base=95&range=1(野原)

・ジミ・ヘンドリックス、この曲というのは思いつかない。長い間聞いていないから。下記で確認するとデビューLPは『アー・ユー・エクスペリエンスド(1967年)』だがいま探してみたが見つからず。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%9F%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9

・水玉消防団『乙女の祈りはダッダッダッ!』

わたしは水玉消防団のファンクラブ員だった。消防団解散後だいぶ経ってカムラはロンドンへ行って、ホーキ・カズコの相方(フランクチキンズ)をやってると聞いたが、今は一緒じゃないらしい。最近カズコの『ロンドン快快』という講談社文庫を読んで(カムラのことは2,3行でてくるだけだが)、カズコたちに対して同窓会的懐かしさを感じてしまった。(もちろん一方的なものだが)

バトンの続き(6/18記)

2.Song playing right now (今聞いている曲)

なし。

3.The last CD I bought (最後に買った CD)

マーケットで315円だったので、ベートーベンヴァイオリンソナタ「春・クロイツェル」ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団というのを買った。

去年はダイソーで百円の浪花節のCDを沢山買った。女流浪花節(其の六)三門柳はなんと「乃木将軍」で靖国神社が出てくる。息子を戦争で亡くした田舎の老婆がひとを戦争に駆り立てる将軍なる者への恨み辛みを(目の前にいるのが乃木だと気付かず)述べ立てると乃木将軍は自分が糾弾されているのに一言も弁解せずかえってお祖母さんに同情する、という話。現在の靖国の方がずっと偉そうにしてるのはいったいどういうわけだろう。

5.Five people to whom I’m passing the baton (バトンを渡す 5 名)

id:dempax さん

id:index_home さん

(なんだかルールもよく分かっていないのにすみません、無視してもらってもいいですよ)

あとはまた考えよう。

追記

水玉消防団の上記レコードを数年ぶりにA面だけ聞いてみた。良かった。カムラのベースなどのリズムが重層的野性的で。上記は1981年の制作。概要は次の通り。CDにもなってるんだ。「ピーターパンにはなれない」が良かった。 

http://home.att.ne.jp/alpha/voice-arrow/mztama.html

2002/11/23の時点では、ヴォーカルの天鼓が水玉消防団21なんてユニットを組んでライブもやっているらしい。

http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Drum/1400/sound/live_021123.html

http://www.asahi-net.or.jp/~uh5a-kbys/discj/mizutama.htm 水玉消防団/満天に赤い花びら

amgunさん。バトン回してくれてありがとう。

水玉消防団は「ギャルバンの走り」などとも言われるらしいけど、メンバーの半数が30を過ぎて初めて楽器を手にしたという、驚異のオバサン(失礼!)パンクバンドでした。その傾向性(フェミニズム)の濃さにもかかわらずサウンド重視の男の子にも一目置かれていたように思います。

(霊の真柱やっと読了)