えふしそのFAQ など

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

7 97/03/14 えふしそのFAQ(C,D) (99/1/13 最終更新)

C:「著作権について」をめぐって

【質問】

 「著作権について」によれば自分の発言の他の媒体への転載は自由ということ

ですが、他人の発言でも発言者の許可が得られれば転載は可なのでしょうか。

【回答】

 はい、そうです。ただし一切ご自分で責任を負われてください。また一つのコ

メントツリーまるごと転載するというような場合には、NIFTY-Serveの主張する

編集著作権に抵触する場合がありえますので、NIFTY-Serveの許可が必要です

(「二フティからのお知らせ」5参照)。

 またフォーラム内発言の引用は自由ですが、被引用者との間でトラブルが生じ

ないよう著作権法を遵守してください。

【質問】

 このフォーラムは面白いので友人にも薦めるためLOGをプリントアウトして見

せたいのですが、これはいけないことなんですか。

【回答】

 私的使用のための複製は可なので、小人数の方に見せるだけでしたらかまいま

せん。

【質問】

 絶版になった学術書をコピーしたいのですが、会議室で持っている方を探して

もよいでしょうか。

【回答】

 絶版・品切れの本といえどもその全部あるいは主要部分をコピーすることは著

作権を侵害する可能性が極めて強いです。ですから会議室あるいは掲示板でコピ

ー目的を明記した文章はUPなさらないでください。「****を持ってらっしゃ

る方がおりましたらメールください」というような書き方にしてください。後は

あなたの自己責任でお願いします。テープ、CDなども同様です。

D:運営慣行・議論の進め方etc.

【質問】

 スタッフになるにはどうしたらいいのですか。

【回答】

 FSHISOではスタッフ選出はすべて立候補制を採っていますので、スタッフにな

りたい方は運営会議室(10番)で立候補してください。一週間前後会員の意見を聴

取した上でSYSOPによって採否が決められます。

 会議室のボードリーダー(BL)は当該会議室または関連会議室での発言実績があ

ること、RT担当者は、RTでの発言実績があり、定期的にRTの司会をする時間的余

裕があること。メンテナンス担当のSUBSYSはコンピューターにある程度通じてい

ることなどが条件になります。またSUBSYSはSYSOPとほぼ同等のコマンドを行使

しますのでコマンドを行使しないBLやRT担当よりも採用基準がやや厳格になりま

す。さらにその仕事が他のスタッフとの密接な協力を要するものである場合は相

役の意見も採否判断の重要な要素となります。

 仕事の内容の打ち合わせ等は会議室上でなされますが、システム上の守秘義務

に触れることやプライバシーに関わることは電子メールで処理されます。

【質問】

 あるスタッフを辞めさせたいのですがどうすればいいですか。

【回答】

 そのスタッフと単に意見が合わないとか不快だということでしたら、会議室上

で抗議・批判してください。ルール違反とか職務怠慢などの具体的な落度がない

かぎりSYSOPがスタッフを解任することはありません。

【質問】

 新しい会議室を作って欲しいのですがどうすればいですか。

【回答】

 会員であれば誰もが運営会議室で会議室の新設(廃止)を提案できます。会議室

の新設・廃止はSYSOPが会員の意見を聴取して決定します。

【質問】

 データライブラリ(DL)に論文をUPLOADしたのですが、まだ登録されてません。

どうしてですか。

【回答】

 DLの内容物には運営が会議室や掲示板などよりも重い責任を負いますので、論

文については内容のチェック、プログラムついてはウイルスチェックなどを行わ

なければなりません。登録までもう少しお時間をください。

【質問】

 BLの方から、全角35~38桁程度で行末改行するように言われたのですが、どう

してですか。ディスプレイ上では自動的に折り返しになるから必要ないような気

がするのですが。

【回答】

 書式は原則自由です。行末改行はNIFTY-Serve内での現段階での慣行にすぎま

せん。

 ただNIFTY-Serveでは、1行がShift-JISで数えて80の倍数バイト+改行という長

さになった時に、最後の改行が欠落するという欠陥があります。また、1行の長

さに1024文字以内という制限があります。全角40桁未満で行末改行すれば、その

危険を回避できます。

 そしてかつては、行末改行を入れないと文字化けを生じやすく、読者のハード

やソフトによってはLOGそのものの閲覧に不自由するということも珍しくありま

せんでした。

 行末改行はそのような事情からやむをえず始まり、慣習化したものです。

 しかし今日では、機器の進歩によって、文字化けや閲覧不能などの障害はほと

んどなくなりました。むしろこれからのNIFTY-Serveの進化は、上記の制約をな

くし、改行をホスト側で自動的に調節するという方向に向かっていくものと思わ

れます。それに行末改行がないほうがファイルの再利用などで便利ということも

ありますので、あえて改行なしで書き込みをなさることを当フォーラムでは否定

しません。

 しかしなおほとんどのNIFTY-Sereve内のエリアで行末改行が強制ないし推奨さ

れているのにも理由があります。まず上記のような技術的制約による不都合が能

力の低い端末などではまれに生じうること、そして引用慣行の問題です。

 パソコン通信での引用は、左端に「>」や「|」などの記号を付けて引用部分を

表すのが慣習です。多くのエディターや通信ソフトも一行が40桁未満で改行され

ていることを前提として「引用符付ペースト」などの機能を標準で備えています。

ですから行末改行がなされていないと整形のための手間をとらせ相手に不便な思

いをさせることになります。また整形なしで引用・再引用が続けば、全体で一行

40桁を超えてしまい読みにくくなります。ですから今日多くのエリアでは、行末

改行もぎりぎり全角39桁目ではなく、35~38桁目あたりで改行することを推奨し

ています。

 以上のことをよくお考えになってあなたの書式をお決めになってください。

【質問】

 会議室での議論が険悪になってきたので、一旦電子メールに議論を移して互い

の誤解を解き、その上で会議室での議論を再開したいのですがいかがでしょうか。

【回答】

 危険です。最悪の場合あなたは相手の方に「会議室と私信とで二枚舌を使って

いる」「会議室の議論から手を引けという脅迫メールを送ってきた」などと誤解

されてしまいます。会議室での議論はあくまでも会議室で決着を付けるようにし

ましょう。

【質問】

 議論が白熱して私宛の発言がたくさんあって頭が混乱してしまいます。でもみ

なさんすぐに返事(レス)を返してくるのでこちらもすぐにお返ししないと失礼に

なるような気がします。どうしたらいいでしょうか。

【回答】

 パソコン通信のメリットは時間と空間に縛られずに議論を展開できることにあ

ります。それに誰もが私生活上の都合を抱えているわけですから、一般的にはレ

スが多少遅れても失礼にはなりません。それに時間に追われていいかげんなレス

を書くとかえって相手に失礼にあたるばかりか、思わぬトラブルの元になります。

むしろ議論が白熱してきた時こそじっくりと考えてレスを書かなければなりませ

ん。

 なお同一発言で多数の人にレスすること(マルチレス・マトレス)は、コメント

リンクが乱れて議論がたどりにくくなるので嫌われますが、同一コメントツリー

内の同一主題の発言に対してならその心配はないので、同趣旨の質問がたくさん

よせられた時はまとめて返事するのも一つの手です。

 (98/10/28削除)

9

【質問】

 ハンドル設定を怠って、意に反しIDの登録名(本名)のまま発言してしまった

のですが、どうすればいいでしょうか。

【回答】

 すぐに自己削除なさってください。ただそれですと操作によっては登録名が

第三者に読みとれますので、完全にあなたの登録名を消すためにはSYSOP削除

が必要です。メールでSYSOP削除をご依頼なされば応じる用意があります。

 ただ本フォーラムではどの会議室でも一昼夜に最低100人の会員がアクセス

しております。ですからご発言直後に気づくのでなければでなければ事実上登録

名の保護は不可能とお考えください。24時間以上放置された後でのSYSOP削除の

依頼には応じかねます。

10

【質問】

 書き込みをアップした時にリンクを間違えてタイトルも意図と違うものになってし

まいました。翌日の巡回で気が付いて、直そうと思ったのですが、すでにコメントが

付いていて自分では直せません。SYSOPは修正に応じてくれるのでしょうか?

【回答】

 なんらかの事情で、リンクやタイトルが意図どおり表示されなかった場合、そ

の原因となる発言が発言者本人に削除出来ない場合でしたら、その発言のタイム

スタンプから10日以内に、リンクの修正を要請なさってください。原則として応

じますし、それにともなうタイトルの修正もいたします。なお発言者ご自身が修

正可能な場合は当フォーラムの自己責任の原則からして、発言者にやっていただ

きます。しかしフォーラムの仕様に不案内な方もいらっしゃるでしょうから、要

請に対して門前払いするようなことはいたしません。また10日を過ぎた発言やで

も、相談に応じますのでおっしゃってください。

 なおSYSOPやSUBSYSは【質問】のようなことが生じた場合、可能な限り、一般

会員としてのコマンドを使用し、SYSOPコマンドを必要最小限しか行使しないよ

うによく考えて行動します。

                  FSHISO SYSOP tty(SDI01015)

8 97/03/14 ふしそのFAQ(A,B) (99/2/27 最終更新)

A:FSHISOの基本原則

【質問】

 NIFTY-Serve会員規約の17条では、「公序良俗に反する行為」や「他の会員又

は第三者を誹謗中傷する行為」が禁止されています。それなのに「えふしそのル

ール」に従えば会員規約違反の発言でも削除されずに残されてしまう結果となる

ことがありえます。会員規約の方がローカルルールよりも上位の規範のはずです

からこれはおかしいのではありませんか。

【回答】

会員規約に反する発言の削除については、28条でニフティによって「削除するこ

とがあります。」と定められており削除が義務づけられているのではありません。

また現実問題として「公序良俗」や「誹謗中傷」の客観的な認定は不可能です。

多くのフォーラムではその設立目的に沿って許される発言の範囲が定められてい

ますが、FSHISOは社会科学と思想を扱うフォーラムである以上、発言の自由を最

大限保障することがフォーラムの目的に適ったことです。それゆえプライバシー

侵害発言に対する以外は規約15条の削除権を自制することにしているのです。こ

れは会員規約の一つの応用形態でありなんら会員規約に反するものではありませ

ん。「えふしそのルール」はNIFTY-Serveの慎重な審査をへて承認されています。

【質問】

 自己責任を掲げながら匿名を積極的に推奨しているのは矛盾していませんか。

【回答】

 実名制を採用すれば、大きな組織や強力な組織に属しかつその組織の意向を代

弁する発言者が有利になり、実社会において無力な者や組織に属していながらそ

の組織の意向に沿わない者は私生活において様々な不利益に晒されることになり

かねません。また何らかの手段で実名以外で発言することが出来る者も不当に有

利な地位を占めることになります。ネットでの議論を実生活に直結させることを

目的としているエリアならともかく、思想をテーマとする場においては、実名制

の弊害は大きすぎます。

 また匿名=無責任では決してありません。ネット上にも「名誉」「評価」が存

在し、劣悪な言動を続ける者の発言の効果・影響力は確実に低下します。

【質問】

 運営に関して会員の意見を聴取するといいながら最終的な決定権はSYSOPにあ

るようですね。これは発言の自由を最大限尊重するFSHISOらしからぬ非民主的な

ことではありませんか。会員による投票制などを採用することは出来ないのです

か。

【回答】

 フォーラムはSYSOP個人がNIFTY-Serveと契約を結んで設立されたもので、全責

任・権限はSYSOP個人にあります。もちろん「えふしそのルール」によってSYSOP

がフォーラムの目的達成のためその権限行使を自制しているように、理論的には

会員の投票にSYSOPの権限の一部を委ねることも可能でありましょう。しかし

FSHISOの会員は二万人をはるかに超えてますし、現実にアクセスされてる方だけ

でも数千人もいます。それだけの人数の投票を受入れることは現在の仕様では不

可能です。また仮に受入れ可能な数十程度の投票しかなかった場合には、今度は

投票の正当性自体が疑わしくなります。

 現段階では会員総体の意思を確認する手段はなく、公開の運営会議室で会員の

意見を聴取した上でSYSOPが決定するというのがもっとも民主的な方法と言わざ

るをえません。

【質問】

 「えふしそのルール」前文には「かつて、FSHISOでも、会議室での議論から争

いになり、その争いがフォーラム運営問題・ニフティの規約問題となりついには

法律問題にまで「展開」してしまったことがあります。」とありますが、どんな

事件なのですか。教えてください。

【回答】

以下の過去LOGをお読みください。

 nifty:FSHISO/LIB/1/469  えふしそ運営/企画室 MES10#4000-4249ログ

 nifty:FSHISO/LIB/1/436  えふしそ運営/企画室 MES10 #3750-3999ログ

 nifty:FSHISO/LIB/1/400 えふしそ運営/企画室 MES10 #3500-3749

 nifty:FSHISO/LIB/1/388 パソコン通信と表現の自由 #1000-1136

 nifty:FSHISO/LIB/1/339 パソコン通信と表現の自由 MES18#500-999

 nifty:FSHISO/LIB/1/335 えふしそ運営/企画室 MES10#3000-3499 Log

 nifty:FSHISO/LIB/1/331 えふしそ運営/企画室 MES10#2500-2999LOG

 nifty:FSHISO/LIB/1/328 FSHISO WHY・HOW・WHAT MES8#2000-2283LOG

 nifty:FSHISO/LIB/1/312 FSHISO WHY・HOW・WHAT MES08#1500-1999LOG

 nifty:FSHISO/LIB/1/303 ウンエイ__A5.LZH えふしそ運営#2000-2499

 nifty:FSHISO/LIB/1/301 WHY___B3.LZH FSHISO WHY…#1000-1499

 nifty:FSHISO/LIB/1/297 パソツウ__1.LZH パソコン通信と・・・#1-499

 nifty:FSHISO/LIB/1/293 WHY___B2.LZH FSHISO WHY・HOW・WHAT#501-999

 nifty:FSHISO/LIB/1/291 WHY___B1.LZH FSHISO WHY・HOW・WHAT#1-500

 nifty:FSHISO/LIB/1/289 WHY____1.LZH WHY HOW WHAT(1)#1-999

 nifty:FSHISO/LIB/1/287 ウンエイ__A4.TIT えふしそ運営/企画室#1501-1

 nifty:FSHISO/LIB/1/285 Between the Sexes MES(6) #1-499

 nifty:FSHISO/LIB/1/263 ウンエイ__A3.LZH 運営会議室(#1001-1500)

 nifty:FSHISO/LIB/1/234 feminism室(4) #1-499

 nifty:FSHISO/LIB/1/233 feminism室(4) #500-999

 nifty:FSHISO/LIB/1/231 運営会議室 #500-999

 nifty:FSHISO/LIB/1/223 feminism(3) #501-933

 nifty:FSHISO/LIB/1/217 feminism(3) #1-500

 これ以外にも関連するLOGがありますが断片的なので割愛しました。またこの

事件は当フォーラムだけで完結しておりません。他エリアの情報はあえてここで

は提示しませんが、上記LOGをお読みなればどこを探せばよいかお分かりいただ

けるはずです。

 現在この話題は4番会議室で扱うことになっています。意見や質問は4番にお

願いします。

B:「えふしそのルール」をめぐって

【質問】

 削除要求はコメント形式ではなくメッセージでといわれましたがなぜですか。

【回答】

 発言削除は原則として発言者自身が行うものです。しかしNIFTY-Serveの仕様

上コメントがついてしまった発言は発言者による削除が出来なくなってしまいま

す。そこでSYSOPによってリンクを解除する作業が必要になります。ですから削

除要求している発言にまだコメントがついてない場合は、当該発言へのコメント

ではなく独立したメッセージとして削除要求を行ってください。

【質問】

 自己発言の削除はどうすればいいのですか。

【回答】

 プロンプトから「rd ****」(****は発言番号)と打ち込みます。

 以下の例はttyが自己発言を誤字訂正のために削除した時のLOGです。

>CCS(N)>rd 7077

><発言削除>

>07077/07077 BXE01052 tty 代理削除について>re:7068

>(10) 97/02/20 19:55 07018へのコメント

>削除メッセージの入力 (漢字で14文字まで 改行のみ :省略)

>:誤字訂正m(..)m

>確認 誤字訂正m(..)m (1:OK 2:NG)

>:1

>削除 (1:削除する 2:しない)

>:1

>-削除完了-

 削除の後はrtコマンドでご確認ください(特に他人より削除要請を受けて削除

される方)。以下のようになっていれば大丈夫です。

>CCS(N)>rt 7076

><タイトル一覧>

>番号 ID 登録日 TO CO 題名

>7076 BXE01052 02/20 19:54 07062 1 RE:他人へのメール要請問題

>7077 BXE01052 02/20 19:55 07018 0 発言者削除 :誤字訂正m(..)m

>7078 BXE01052 02/20 19:57 07018 1 代理削除について>re:7068

 以上はメニューが表示されないエキスパートモードを例にしてます。通常モー

ドの方のプロンプトは、

>電子会議 (1:発言 改行のみ: 読む) 通常モード

>>rd 7077

のように表示されます。

なおニフティマネージャをご利用の方は、ヘルプの「フォーラム→電子会議室

→電子会議室でできること→会議室の発言を削除する」をごらんになってくださ

い。(ver4.7 for Windowsの場合)

【質問】

 私に対するひどい発言があったのですが、削除よりも謝罪を求め、発言そのも

のは残して晒しものにしたいと思います。削除要求なしの抗議にも「えふしその

ルール」が適用されるのですか。

【回答】

 はい。「えふしそのルール」Bの「抗議・削除要求」は、削除要求を伴わない

抗議も含むと解釈されています。

【質問】

 都合によりIDを変更したのですが、変更前の発言を削除したいのですがどうす

ればいいですか。

【回答】

 その場合は、念のため変更前のIDで削除要求なさってください。また「えふし

そのルール」に基づいた抗議・削除要求に対する反論も、対象発言のIDで反論な

さってください。

 以上のような問題が生じることがありえますし、またSEArchやSCAnなどの検索

コマンドや、閲覧ソフトの検索機能を使う上でも不便が生じますので、なるべく

IDの変更は避けてください。

【質問】

 プライバシー侵害発言はSYSOP削除されるということですが、発言中の個人情

報が他エリアでの公開情報だったらどうするのですか。

【回答】

 プライバシー侵害発言は一刻の遅れが取り返しのつかない被害をもたらしかね

ないため、灰色も含めてSYSOP削除することになっています。個人情報について

はとりあえず、FSHISOで公開されてないものを含む発言は削除します。ですから

それが公開情報である場合には、その所在場所を明示して運営に申し出てくださ

い。公開の事実が確認されれば、再UPいたします。また被言及者本人の了承を得

ていらっしゃる場合、あるいは事後承諾があった場合もその旨申し出てください。

ただその場合でも住所に関しては特に保護が必要ですので、本人自身よる書き込

みでしか住所の公開は認めません。

 「議論のための心得」にもありますように、公開情報だからと言ってみだりに

個人情報に言及するのは好ましいことでありません。その必然性があるのかどう

かよくお考えの上で書き込みをお願いいたします。

 また他のエリアでの公開情報であっても、そのFSHISOにおける再公開によって

実害が生じる恐れが切迫している、という申し出が被言及者からなされた時は、

削除することもありえます。また実名制フォーラムでの実名や会員情報での氏名

や居住地など公開が自由な意思によるものかどうか疑わしい情報や当該エリアが

閉鎖的な場でありそれを前提にして書き込まれた情報である場合にはプライバシ

ーとして保護いたします。

 ただ原則としてネットで一旦書き込まれた情報は公開情報として扱われますの

で、個人情報の管理にはくれぐれも注意なさってください。

【質問】

 MESXの#****発言は、確かに私の本名や住所・職業などの個人情報が暴露され

ているわけではないのですが、あのまま電子会議(会議室)に公開されて大勢の人

に読まれるとちょっと私生活に差し障りが出そうです。何とかならないでしょう

か。

【回答】

 そのような場合はSYSOPに電子メールで事情を説明してください。もし当該発

言によって、ネット外でのあなたの私生活に単なる不快感を超えた実害が発生し

ている、あるいは発生の可能性が極めて切迫しているならば、SYSOP削除いたし

ます。もしそこまでいたらないようでしたら、リンクをはずして削除可能状態に

しますので、発言者に自己削除を要請してください。

 当フォーラムのスタッフは、プライバシー侵害発言がないかどうか、普段から

注意していますが、何がプライバシー侵害かどうかは難しい点もあり、見逃して

しまうことがあると思います。自分のプライバシーが侵害されている発言があっ

たら、SYSOPに連絡してください。FSHISOでは運営に関する議論はすべて公開の

運営会議室で行うことになっておりますが、プライバシー侵害に対する対処要請

は、「えふしそのルール」B-3の「止むを得ない場合」にあたりますので、会議

室とは限らず、SYSOP宛メールでなさってくださって構いません。

 そのメールに基づいて、保留措置を行う場合にはその理由の要旨をSUBSYSに報

告させていただきます。SYSOPの判断をチェックするためとその後のSUBSYS業務

の参考にするためです。また保留発言の発言者にも最低限度の保留理由を添えて

保留を行うことと、その反論はプライバシーに関わることなのでSYSOP宛メール

で行って欲しい旨をメールで通知いたします。発言者の権利を守るためと無通告

で発言保留を行った結果発言者が公開の場で保留に抗議し、秘匿すべき情報がか

えって広まってしまうのを防止するためです。ですから「SYSOP以外には絶対に

極秘にしてほしい」という情報をSYSOP宛メールにお書きになる場合にはその旨

を特に明記してください。

 なお、その時交換されたメールは、被害の恐れがなくなった時点において、同

種事件の再発防止の参考資料とするために公開することが出来るよう、あらかじ

めご承諾いただけたら幸いです。もちろんその時は、個人情報部分は完全に伏せ

字にさせていただきます。ネットワークの発展のためなにとぞご協力をお願い申

し上げます。

【質問】

 友人がある学会の幹事をやっているので、ネットでの広報を頼まれました。

その案文に「お問い合わせはtel 01-2345-6789:毛利元就まで」とありますが、

このフォーラムはプライバシー保護には大変厳しいようですね。このままUPして

大丈夫でしょうか。(ABC01234:豊臣秀吉)

【回答】

 SYSOP削除はいたしませんが、あまり好ましくありません。「tel 01-2345-6789

**学会事務局まで」などと個人名と電話番号を結び付けないやり方の方がいい

と思います。あるいは「お問い合わせはABCD01234:豊臣秀吉まで電子メールで」

というように紹介者のあなた自身の責任で毛利さんに伝えるという方法を採られ

ればなおよいと思います。

 たいへん失礼なことを申し上げるようですが、当方としては提供していただい

た情報の真偽を確認することが全く出来ません。万が一電話番号やIDその他個人

情報にミスがあった場合多くの方にご迷惑をかけてしまうことになります。出来

るだけ発言者本人以外の電話番号やIDは書き込まないでいただきたいのです。そ

して発言者のIDへのメールなどによって問い合わせなどの処理していただきたい

のです。

 当然住所も出来るだけ書き込まないでください。(発言者本人以外の)個人の住

所が書き込んである場合はSYSOP削除させていただきます。団体の住所なら削除

はいたしませんが、出来る限り避けてください。

【質問】

「えふしそのルール」が適用されるのは会議室での発言だけですか。

【回答】

 いえ、掲示板やリアルタイム会議(RT)での発言にも適用されます。RTの場合は

削除要求はありえませんが、10日間の期限を設けた抗議をすることが出来ます。

 くわしくは「リアルタイム会議についてのルール」をお読みください。

【質問】

 ルール違反者には退会勧告が出されることがあるそうですが、それに従わなか

った場合はどうなるのですか。

【回答】

 除名や会員権の一時停止などの処置がとられます。

FSHISO SYSOP tty(SDI010115)

9 97/03/14 えふしそのFAQ(前文)

 えふしそのFAQ

 FAQ(Frequently Asked Questions)とは頻繁に寄せられる質問とその答えをあ

らかじめ用意したものです。この「えふしそのFAQ」はこれまで様々な問題を解

決する中で確立されてきたルールの解釈や運営慣行、ネット生活の実践的な知恵

などを集積しました。利用者の皆様の参考になれば幸いです。

 なお初歩的なコマンドの用法や通信技術、NIFTY-Serveの仕様などについては、

過去にこのフォーラムで問題になった若干のことがらを除いて原則として省かせ

ていただきました。その種のことは、ビギナーズコーナー(go begin)でお尋ね

ください。またハード・ソフトについての専門的なご相談もそれぞれ担当のフォ

ーラム・ステーションでお願いいたします。

 全体は A:FSHISOの基本原則

     B:「えふしそのルール」をめぐって

     C:「著作権について」をめぐって

     D:運営慣行・議論の進め方etc

の4つにわけられています。「お知らせ」には、AB、CDと2分割して収録して

います。

 今後も常時改訂・補充に努める所存ですので皆様のご協力をお願いいたします。

※ なおこのFAQでは「電子会議→会議室」「リアルタイム会議→RT」

「データライブラリ→DL」という略語を使用することがあります。

                   FSHISO SYSOP tty(SDI01015)

10 97/02/23 会員への言葉(後)

 ☆★ ☆☆ ☆☆ ☆★  【FSHISO会員への言葉】  ☆★ ☆☆ ☆☆ ☆★

 ☆☆ ☆☆ ☆☆ ★☆     【後半】      ★☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆

◇◆「前文」

 本文書は強制力を有するルールではなく

 会員各位に対する助言・注意文書です。

◇◆「承前」

◇◆ 2.「発言自己責任原則」と発言に際しての表現・言葉・態度

 本フォーラムの憲法に該当します『えふしそのルール』を参照されましたら、そ

こにおいて、FSHISOフォーラムの「発言自己責任原則」と云うものが謳われており

ます。

 「自己責任原則」とは、会議室などの公開の場で、発言を登録したりする場合に

は、発言した会員は自分の発言に対し、責任を持たねばならないと云う自明なこと

です。

 会員は自己の発言に責任を持たねばならないのですが、そのことには、当然、会

議室などに「発言する権利・義務」「一旦発言した自己の発言を削除する権利・義

務」などが含まれています。手続き的な詳細は『えふしそのルール』を参照してい

ただくとして、以下では具体的場面での、この「自己責任原則」の意味などを説明

します。

☆★ 2.1)発言は事実に基づき、論理的かつ首尾一貫したもので、対話相手

       や会議室会員に対し、誠実さを持って行ってください。

 さて、本フォーラムは思想フォーラムですので、当然、発言が議論となり、やが

て論争に発展して行くことが、しばしばあります。その際、本フォーラムにおいて

は、事実に基づかないいい加減なことを述べる発言や、論理構成が明らかにおかし

い発言や、「レス」と云って、誰かの発言に対しコメントを付ける場合、コメント

先の発言の内容意図を的確に把握しないで、独りよがりな発言をコメント付けした

りした場合、発言者には、その発言の責任が大きく問われます。

 これは何も、未熟な思想しか持たない者は発言してはならないとか、素人は黙っ

ていよと云うことではなく、事実に基づき、論理的に首尾一貫した主張を発言で行

うのが望ましいと云うことです。またレスに際しては、レスする相手に対し、言説

者としてあくまで誠実であることが望ましいと云うことです。事実に基づかないこ

とや、論理的におかしいことや、またレスする相手に対し非礼と取られるような発

言を繰り返していますと、発言の責任者である貴方の「思想探求者・言説者」とし

ての評価が下落します。信用されなくなります。

☆★ 2.2)誹謗中傷的・罵倒的・差別的な「不愉快な発言」がありますが、

       そのような発言は避け、相手が挑発する時は無視されるように。

 また、発言のなかに他者に対するいわれない誹謗中傷的な内容とか、現実世界で

は罵倒とか呼ばれているような表現や差別的な言い方のある場合、このような発言

は、相手に対し不愉快であり、また誰かへのレスでない独立した発言であったとし

ても、誹謗中傷的内容や罵倒的・差別的表現が含まれるのは、読者一般にとっても

不愉快なことです。また、言葉や表現では丁寧であったとしても、他者を馬鹿にし

ているような意図が透かし見える発言なども、レスされた者や、また他の関係読者

や、それを読む多くのROMの人たちにとっても不愉快なものです。

 なかには、意図的に、このような不愉快な内容の発言を会議室で行い、他の人を

嘲笑したり、差別語を乱発して挑発したり、または愉快犯的に、かような不愉快な

ことを延々と書き連ねてやまないと云うような方もおられるようです。しかし、そ

のような嘲笑的な発言や不愉快な発言、挑発や愉快犯の発言などは、可能なら、無

視されるのが、会員であられる貴方にとっては得策です。

☆★ 2.3)発言の自由と自己責任。中傷誹謗発言や罵倒発言とは何かについ

       ての価値観・倫理観の相違などによる共通了解の困難さ。

 本フォーラムでは、すべての発言は、会員一人一人が自己の責任において行って

いるのであり、その発言がどのようなものであっても、或る特別な場合、つまり、

『えふしそのルール』に規定されている「プライヴァシー侵害」発言及び、「日本

国の法律」や『NIFTY-Serve 会員規約』に違反することが明白な発言など以外、何

をどの会議室に発言してもよいことになっています。例えば、仮に、貴方自身が誹

謗中傷的発言や、罵倒的発言などをされても、運営者はそれについて「発言削除」

などは一切行わないことになっております。

 これは、実に、何が中傷誹謗的発言で、何が罵倒的発言か、このような判断を、

「客観的に」行うことがきわめて難しく、結局、判断の規準(criteria)は、各自

が持つ、主観的な「倫理観・価値観」であるためです。そして、本フォーラムにお

いては、様々な問題と絡み合いつつ、まさしく、その各自の「価値観・倫理観」な

どが、論議され、論争の対象となっている事実を鑑みれば、本フォーラムにおいて

は、誹謗中傷とか罵倒とか悪口雑言とかを、明確に「線引き」する規準について、

全員の意見の一致を得ることは困難であると云うことが判明します。また、思想表

現の様式の一つとして、パロディとか罵倒的表現がまた、様々な思想の歴史を見れ

ば存在する訳で、本フォーラムにおいては、かような価値観・倫理観の多様性や、

思想表現方法としての罵倒的表現なども勘案した上で、消極的にこれらを否定しな

い、即ちそのような発言であっても、「削除」対象とはしないと云うことです。

☆★ 2.4)FSHISOフォーラム運営者は、罵倒表現や誹謗中傷・差別的発言を

       決して容認し是としている訳ではありません。

 このように、誹謗中傷的発言・罵倒的発言・悪口雑言的発言・名誉毀損的発言な

どなどについて、運営の側において、「発言削除」処置を講じないと云うことは、

運営がそのようなものを肯定して認めていると云うことを意味する訳では断じてな

いと云うことを、会員であられる貴方はよく心してください。そして貴方自身につ

いては、このような種類の発言は、相手が云って来ても無視する、そして自分自身

としても基本的に行わないと云うのが、賢明な発言態度と云えます。

 貴方とは関係のない場所で、別の人がまた別の人に、かなりに酷い誹謗中傷的・

罵倒的・差別的発言などをしている場合、貴方が「止めよ」と、罵倒的発言を行っ

ている人に対し批判・抗議することは、運営側としては、大いに望ましいことでは

あります。しかし、その結果、貴方の方に罵倒的攻撃が向けられる場合、責任は貴

方にあると云うことを自覚してください。運営は、かような事態となっても、貴方

を救済も支援もいたしません。そして、これが「発言自己責任原則」の一つの具体

的な意味です。

☆★ 2.5)「バトル」と呼ばれる、特殊なネット上罵倒戦争があり、こ

       れはゲームの一種のようなものかも知れません。

 ただ、例外として、「バトル」(flame war)と 通称される、外部から見ると悪

口雑言・罵倒の言い合いのような、ネット上の個人対個人・または個人/グループ

対個人/グループの一種の「論争試合」が存在します。これを何と解釈するか、そ

れを評価する立場によって色々であり、愉快犯が罵倒を楽しんでいるのだとも云え

ますし、議論が激昂して遂に誹謗中傷・罵詈雑言・個人攻撃の域にまで達したのだ

とも云えますし、一つの様式化された「罵倒試合と云うゲームの一種」だと云う解

釈もあります。会員である貴方も、この「バトル」を試みられるのは自由ですが、

バトルの結果、引き起こされるかも知れない、貴方に関する一切のことは、言説者

としての信用失墜の可能性なども含め、貴方の自己責任原則で行うものです。

☆★ 2.6)終わりに。言説の基本的なマナーは、事実・論理・一貫性・誠

       実さです。また、よく場の雰囲気を把握して発言願います。

 再度、繰り返しとなりますが、発言においては、「事実」に基づき、「論理的」

で、「首尾一貫」し、また対話相手がいる場合、あるいは会議室の会員に対し意見

声明する場合など、相手に対し「誠実」で「真面目な」態度で行うのが基本の心が

けです。発言の実際は、様々な人の発言の仕方を参考にして、自分のスタイルや様

式・スタンスを決められることです。

 最後に、どの会議室に発言を登録されるにせよ、新入会員の自己紹介会議室とも

云える「2番会議室・フランソワ」を除いて、当該会議室では「何が」話されてい

るか、「どういう人」が発言しているのか、ある程度、把握し、「場の雰囲気」に

多少なりとも馴染んだ後で、発言するよう努めてください。

◇◆

  以上、フォーラムの会議室などで発言を行われるに際しての、基本的な事柄に

ついて説明しました。本フォーラムの基本成文法である『えふしそのルール』及び

「お知らせ」に含まれる、その他関係文書を参照され、十分に内容を了解された上

で、FSHISOフォーラム会員としての様々な活動を行ってください。

  FSHISO SYSOP WAKEI(SDI00729) 97/02/23(登録)

         FSHISO SYSOP tty(SDI01015) 97/08/01(追認)

         (文書起案・起草責任者:Miranda,BXD03020)

 ☆★ ☆☆ ☆☆ ★☆  【FSHISO会員への言葉】 ★☆ ☆☆ ☆☆ ☆★

 ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆★      La Fin      ☆★ ☆☆ ☆☆ ☆☆

11 97/02/23 会員への言葉(前)

 ☆★ ☆☆ ☆☆ ☆★  【FSHISO会員への言葉】  ☆★ ☆☆ ☆☆ ☆★

 ☆☆ ☆☆ ☆☆ ★☆     【前半】      ★☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆

◇◆「前文」

 本文書は強制力を有するルールではなく

 会員各位に対する助言・注意文書です。

◇◆

  現代思想フォーラム(FSHISO)へようこそ。

  本フォーラムは、現代社会と思想についてのフォーラムで、会員相互の自由な

思想的討議などの場であると同時に、個人の意見を発表したり、他の人の発言を読

んで、啓発を受けたりと、多様な目的に利用できるフォーラムです。

  本フォーラムの会員の皆様には、本フォーラムの「憲法」とも云えます『えふ

しそのルール』を、『NIFTY-Serve 会員規約』や「日本国の諸制定法」同様に、遵

守していただくこととなっております。しかし、フォーラム憲法『えふしそのルー

ル』前文及び本文だけでは、本フォーラムに参加していただくに当たり、些か、説

明不足の感が否めませんので、ここに、『FSHISO会員への言葉』及び、『FSHISO会

員への注意』と云う、二つの文書を準備いたしました。

  これら二文書は、会員に対し強制力あるルールと云うようなものではありませ

んが、本フォーラムは「思想フォーラム」であり、些かに特殊な性格を持ちますの

で、会員の皆様には、これらの文書を熟読され、その述べている処をよくよく了解

された上で、フォーラムの諸活動に参加されますようお願いいたします。

  なお、『えふしそのルール』及び「お知らせ」に掲載されております、その他

複数の文書については、FSHISO会員はすべて、これらの文書を読み、内容了解した

上で、会員であることを了承しているものと運営者は見なしております。これらの

文書の述べている内容について、承服できない方は、本フォーラムへの参加を辞退

されますよう。入会されておられる限り、上記文書の内容に、同意しておられるも

のとなりますので、注意を願います。        (Miranda,BXD03020)◇◆

◇◆

  FSHISOフォーラム会員として、以下のことに心してください。

1.会員各自の個人情報の管理

    1.A 補遺:FSHISOフォーラムの「匿名性」の利点

2.「発言自己責任原則」と発言に際しての表現・言葉・態度

◇◆「具体的説明」

◇◆ 1.会員各自の個人情報の管理

 個人情報は非常に重要なものです。

 ここで云う「個人情報」とは、例えば、本名・住所・電話番号・職業・職場・年

齢・性別・国籍・マリタル-ステート(marital state)その他、通常「プライヴァ

シー情報」と呼ばれているものを指します。

 また以上に列挙しました「個人情報」は、迂闊に、個人的な経験談とか個人的事

情などを、公開の場(電子会議・リアルタイム会議・データライブラリ[以下、各

々を、会議室・RT・DLと略称します]乃至掲示板)で発言し、開示したりして

おりますと、情報の蓄積によって、他者に推定可能な場合が時にありえます。

 従って、会員の皆様個人に関わる一切のことは、公開の場においては、注意深く

「情報管理」をしていませんと、「プライヴァシー情報」が何時の間にか、どこの

誰とも知れない不特定多数の人に筒抜けになってしまうことがあります。

☆★ 1.1)では何故、個人情報・プライヴァシー情報を管理し、公開の場で

       それらを知られないよう努めねばならないのか。

 それは、パソコン通信 NIFTY-Serveは、原則的に、IDだけによってネットワー

クに参加できる通信世界で、非常に多数の人が、本名ではなく、いわゆる「ハンド

ル」と呼ばれる通称で、会議室などで発言し議論などを行っているからです。また

これらの人々の他に、表面には出ないで、会議室などの発言をただ読むだけで、一

般の会員には、そんな人が本当にいるのかいないのか分からないROM(リード・

オンリー・メンバー)と呼ばれる、非常に多数の人が、例えば会議室などに現実に

アクセスしているからです。

 従って、例えば貴方が、自分の本名や住所または職場などをネット上の公開の場

(会議室など)で明かしたり、また上に述べたように、そういう個人のプライヴァ

シー情報が推論で判明するようなことを、迂闊に公開しますと、どういう人が何を

するか分からないと云う「危険性」があると云うことです。

☆★ 1.2)FSHISOフォーラムは思想フォーラムとして、他のフォーラムとか

        なり異なり、「個人情報」の管理がとりわけ必要です。

 無論、このことは、一般のフォーラムにおいても云えることですが、FSHISOは、

思想フォーラムであり、時として激烈な思想的論争が展開されることがあり、そう

いう議論に巻き込まれますと、当然ながら、論敵とも云える相手を持つことになり

ます。また、そういうことでなくとも、何かの・ちょっとした発言や言葉であって

も、それに対し反感を抱いたり、また遺恨を抱くような人も(表に出ている人たち

以外に、ROMの人たちにおいても)存在する可能性があります。

 議論の論敵や、ちょっとしたことに反感・遺恨を抱く人が、誠実な人で、パソコ

ン通信上でのことと、現実の・つまりオフ世界のことをきちんと厳格に区別される

人であれば、問題はないのです。しかし、ネット上での論敵に対し、オフ世界で一

矢報いようとか、反感・遺恨から、オフ世界つまり現実世界で、誰がそれをしたか

が分からないような形で、卑劣にも、嫌がらせなどの攻撃を、会員に対し加える可

能性が存在するのです。

☆★ 1.3)ネットワークは、「仮想世界」とも云え、現実世界とは、人間

       関係なども勝手の違ったものとなります。

 考えてみれば、ネットワーク上では、相手の顔も見えず、声も聞こえず、ただ、

画面に流れる文字だけで、互いのコミュニケーションが行われている訳です。この

場合、発言する人も、現実世界ではないのだ、と云う感覚で、つい普段は云わない

ことを云ったり、また、オフ世界では見せない態度なども示してしまうことがある

訳です。

 これは、またよく知られていることですが、現実のオフ世界で示す人格と、ネッ

トワーク上で示す人格が余りに食い違うので、別人ではないかとも思える人が現実

に存在します。こういう事態を広く表す言葉として、「ネット人格」と云う言葉が

あります。パソコン通信で話し合った「立派な人」が、現実世界では、とんでもな

い「悪意ある非常識人」だったと云う例は多くあり、その反対の例も、多数ありま

す。こう云ったことも、よく承知しておいてください。

☆★ 1.4)「仮想世界」であるネット世界と、現実世界をきちんと区別して

       いない場合、危険なことがありえます。

 通信で築いた・得た関係が、あくまでネットの上だけのこととして、始まり終わ

れば、「危険性」もない訳です。しかし、オフ世界での、貴方の実体を示すような

プライヴァシー情報を、迂闊にネット上で公開してしまいますと、上述のように、

ネット世界とオフ世界のあいだで区別を付けない人などが、どのような卑劣な攻撃

や嫌がらせを、オフ世界つまり現実世界での生活者である貴方に加えて来るか知れ

ないと云う危険性があります。

 個人体験や個人事情などを話すことにより、会議室などでの発言に、より生き生

きした背景が構成され、内容に重層性などが出て来て、有意味なコミュニケーショ

ンが出来ると云うような利点もありますが、逆に、プライヴァシー情報が公開され

ることになり、それによって、貴方がどこの誰かと云うことまで判明してしまう可

能性もあります。

☆★ 1.5)「個人情報」の管理は、単に、貴方一人の情報だけではなく、友

       人・関係者の個人情報にも配慮せねばなりません。

 また、貴方だけではなく、時には、貴方が話のなかで言及した貴方の友人・知人

や、貴方と縁のない人のプライヴァシーまで、結果的に公開してしまうことがあり

ます。これは大きな責任がかかる事態であり、それ故、ただ自分のプライヴァシー

を守ると云う観点だけではなく、自分に関係する人々のプライヴァシーも守ると云

うことを考え、発言などは慎重に行ってください。

 貴方が、貴方のプライヴァシーを、自分の不注意で公開してしまうことは、貴方

の問題ですが、他人のプライヴァシーを、縱令善意のつもりであろうと公開するこ

とは、重大な事態であり、場合によっては、「発言削除」「会員削除」などの制裁

処置もありえますので、くれぐれも注意してください。

☆★ 1.6)FSHISOでは、匿名ハンドルを推奨しております。実名ハンドルを

       使わねばならない義務は、まったくありません。

 様々な会員のなかには、実名公開と云う人もおりますが、この NIFTY-Serveにお

いては、IDが実名に当たるものでして、IDやハンドル以外、何も明らかにする

義務を皆様は負っておりません。フォーラムによっては、「実名登録制」を取って

いる処もありますが、本FSHISOフォーラムでは、会員に「完全匿名性=ハンドルと

IDのみでの公開の場への参加システム」を、以上述べたような理由から採択して

おり、皆様に、推奨しております。

☆★ 1.7)IDは新しいものを入手でき、ハンドルも簡単に変更できますが、

       個人情報の変更は非常に難しいです。

 フォーラムの人々に好感を持たれたいとか、対話相手を印象付けようとか、オフ

世界の気分で、自己紹介などをして、個人情報をあまりに公開し過ぎてしまいます

と、取り返しのつかないことになります。IDは、必要な場合、新しいものを数千

円程度のお金で、 NIFTY-Serve社から入手でき、ハンドルも「オプション」機能を

使うと、簡単に変更できますが、「本名・住所・職業」などなどの「本当に重要な

個人情報」は、一旦、公開の場で知られてしまいますと、これらを変更すると云う

のは非常に難しく、経済的負担なども底が知れません。

  それ故に、個人情報の管理と云うものは、非常に重要なことです。

  運営者も、一旦、公開されてしまったものを旧に復することはできません。

◇◆ 1.A 補遺:FSHISOフォーラムの「匿名性」の利点

 上にFSHISOフォーラムは「匿名性フォーラム」であると述べましたが、このこ

とには実は大きな利点があります。

 すなわち、本フォーラムは「思想について論じ語る」フォーラムであるのです

が、「思想」においては、重要なことは「どこの誰が云っているか」ではなく、

「何についてどう云っているか」の方が、当然、意味がある訳です。

 本フォーラムには、明らかに思想のプロと云える、大学や、また在野の研究家

・専門家の方々も会員として参加されておられるようで、その一方で、一般の大

都市/地方ビジネスパーソンの方や、また家庭に住む人々、学生を含む様々な職

業の人などなども参加されておられるようです。本フォーラムは、実に、参加者

の社会的地位や・身分・職業・年齢・性別・門地・学歴・国籍・思想的立場等々

に関係なく、「匿名ハンドル」において、対等に思想を語り論じ合うことのでき

る場であると云うことです。

◇◆【後半】に続きます

 ☆★ ☆☆ ☆☆ ★☆  【FSHISO会員への言葉】 ★☆ ☆☆ ☆☆ ☆★

 ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆★              ☆★ ☆☆ ☆☆ ☆☆

12 97/02/23 会員への注意

 ☆☆ ☆☆ ☆☆ ★☆              ★☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆

 ☆★ ☆☆ ☆☆ ☆★  【FSHISO会員への注意】  ☆★ ☆☆ ☆☆ ☆★

◇◆「前文」

 本文書は強制力を有するルールではなく

 会員各位に対する助言・注意文書です。

◇◆

  FSHISO会員の皆様

  本FSHISO(現代社会と思想)フォーラムは、思想フォーラムとして、「言論と

思想の自由な表現」の保証を根本の理念として立てております。

  この理想・理念を立てている結果として、本フォーラムでは、NIFTY-Serve で

の他フォーラムでは、しばしば存在します、会員に対する運営側からの様々な干渉

や制限が、ほとんど存在しておりません。

  ただ、その代わりにとでも云いますか、ある意味で「不愉快な」事態や、会員

の皆様の感覚にとって、「非常識ではないか」などとも思える事態が存在しており

ます。以下の文章は、どういうネガティヴな事態があり得るのか、皆様に予めにお

伝えし、こういった事態の存在を承知された上で、皆様が、会員として、本フォー

ラムに参加されますよう、ここに記すものでございます。

  皆様、「自由」を守ろうとする時、それには対価が必要であると云うことを思

い起こしつつ、以下の説明・注意・警告を読まれ、趣旨を了解された上でフォーラ

ムに参加するようお願いいたします。「自由は、自らの努力で手に入れるもので、

不愉快な事にも耐えねば手には入らない」と云うことを、考えてください。

                         (Miranda,BXD03020)◇◆

◇◆

  FSHISO会員として、以下の場合に出会う事態について注意を述べます。

1.会議室での発言を読んだり、過去ログを読んだりする場合

    2.自分の発言に対し他者のレスが来た場合

3.問題のフォーラム外への持ち出し

    4.提訴するなどと云う主張が行われた場合

◇◆「具体的説明」

☆★ 注意1)会議室での発言を読んだり、過去ログを読んだりする場合

 本フォーラムは、「ローカル・ルール前文」に記していますように、「自由な言

説・思想の討議の場」を会員に提供することを、その最大目的としております。そ

れ故、「誹謗中傷的言説」「罵倒的言説」「侮辱的言説」「差別的言説」や、その

他、一般の方が読まれると、あるいは不愉快さを感じるような、刺激的な言葉や表

現・文章なども、ローカル・ルールの精神において「許容」しております。

 こういう次第で、会議室発言や過去ログなどを読んでおります際、上述のような

「不愉快な・刺激的な・差別的な」言説などに出会う可能性があります。また可能

性だけではなく、かような事態が、実際に起こり得ます。それ故、予めに、このよ

うな罵倒・誹謗中傷・刺激的文章・差別的発言が、会議室ログや、進行中の会議室

での議論などで存在し得ることを、会員の皆様は、よく承知しておいてください。

 そして、運営がやむを得ず「許容」しております、上述のごとき言説・文章・表

現が、あまりに不愉快で、我慢できないと思われる場合は、各位は、本フォーラム

へのアクセスを差し控え、またはFSHISOを退会されますようお願いいたします。

☆★ 注意2)自分の発言に対し他者のレスが来た場合

 上の注意1)でも述べましたが、このフォーラムでは、誹謗中傷や罵倒や悪口雑

言の類としか思えないような酷い言説が現実に存在しております。

 フォーラム運営陣は、このようなものに、「賛同している訳では断じてありませ

ん」が、フォーラムが掲げております上述の「思想・言説表現の自由」と云う理念

の実現のためにも、罵倒とか誹謗中傷と云った、具体的に定義し「線引き」するこ

とがきわめて難しいものにつきましては、これを「一律排除しない」と云う方針を

維持しているのであって、かような刺激的表現や文章を、決して「良し」としてい

る訳ではございません。

 そこで、このフォーラムにおいて、会議室への発言登録などの具体的行為を貴方

が行われる場合、その発言に対し、野次罵倒的・誹謗中傷的・侮辱的レスなどが行

われる危険性が現実に存在しています。こういうレスが付けられるのは、当事者に

とって、たいへん不愉快なこととは思います。しかし、フォーラム運営者は上述の

通り、このようなレスをも排除いたしません。

 会員である貴方が、仮に発言を行うとしますと、そこから、かような不愉快なレ

スが付いたり、もっと困った色々な問題に、貴方が逢着したりする可能性が現実に

あり得る云うことを、十分に了解・納得された上で、会議室発言などを行ってくだ

さい。「言説・思想の自由」を保障し、互いにこの原則を維持すると云うのは、た

いへん難しいことであり、そのためには色々な、困難や不愉快な事態をも、敢えて

覚悟せねばならないと云うことを、会員である貴方にはよくよく了解願います。

 不愉快なレスなどについては、「ローカル・ルール」で、「反論権」が一応保障

されてはいますが、「言説・思想の表現の自由」原則の維持において、「反論権」

行使だけで、かような不愉快なレスなどに完全には対処できません。そのことをよ

く理解され、発言をなさいますよう。

 自分の意志で発言して、そこから生じる、例えば不愉快なレスなどは、発言者で

ある貴方自身が「責任」を持って引き受けねばならないことで、フォーラム運営陣

及び NIFTY-Serve社は、責任を負わないと云うことを、予めに承知しておいてくだ

さい(このような「原則」を、本フォーラムでは「発言自己責任原則」とも呼んで

おります)。

 補遺:「プライヴァシー侵害」発言だけは、例外であり、本フォーラムでは、運

営がそれに対し、直ちに対処し、基本的に「SYSOP削除」などを実行します。

☆★ 注意3)問題のフォーラム外への持ち出し

 本フォーラムでは、上述の通り、「言説・思想表現の自由の維持」を最大の理念

として立てております。議論ないし発言はすべて、フォーラムの電子会議・リアル

タイム会議・データライブラリ(以下、各々を会議室・RT・DLと呼びます)及

び掲示板で行われます。

 これらの議論や発言などなどの過程において、上に述べたような誹謗中傷的・侮

辱的・罵倒的・差別的言説やレスや、明らかに悪質な個人攻撃とも思えるような事

態に逢着する可能性もあることは、上の注意2)で述べた通りです。このような色

々なことが、本フォーラムにおいては発生し得ます。しかし、フォーラムの会議室

などでの議論や発言はすべて「言論」です。従って、このフォーラムでは、『言論

に対しては言論で応じるべし』との「原則」もまた、ここに明言して宣言いたしま

すが、立てられております。

 それ故、フォーラム内部での言説などを通じて行われた交渉・議論・名誉毀損的

発言・個人攻撃・団体罵倒・差別発言・その他色々なネガティヴとも思える発言を

通じて、誰かが、「不道徳な事柄・反倫理的な事柄」乃至「法律に反しているよう

に思える事柄」を行っているように、会員の皆様が感じられたとしても、もし、か

ような「問題」をNIFTY-Serve内の他のフォーラムや、NIFTY-Serveの外に持ち出し

て・論じようとなされる場合は、フォーラム運営者の許可を得た上でそのような行

為を行ってください。

 (許可されない場合があることも、予め了承しておいてください)。

 また、本フォーラム外への問題持ち出しとは別に、発言などが「日本国の法律」

などに違反していると会員が判断された場合にも、まずフォーラム運営者に相談を

願います。フォーラム内で言論によって発生した事態は、その言論が日本国の法律

に違反しているように思えた場合にも、あくまで、フォーラム内において、「言論

によって」解決や決着を図ると云うのが、本フォーラムの基本原則です(これはま

た、実は、NIFTY-Serveの原則でもあります。『フォーラム自治』がNIFTY-Serveに

おいては原則となっています)。

 ただし、個人情報を、自己の意志で開示した結果として、会議室での論敵などに

よって、オフの・つまり「実世界」にあって、暴行・脅迫・嫌がらせなどの被害を

受けたなどと云うのは、無論、フォーラムとしてかような暴行・脅迫・嫌がらせな

どを行った人物は、IDが判明次第、「会員削除」処分にしますが、この事態の責

任は、まず個人情報を開示してしまった「本人にある」と云うことを、予めに承知

願います。「個人情報の管理の重要性」を、よくよく自覚してください。

☆★ 注意4)提訴するなどと云う主張が行われた場合

 別文書である『FSHISO会員への言葉』や、上記の注意3)でも述べましたが、色

々な価値観や倫理観、また法律意識を持った人が、このFSHISOフォーラムに入会し

ている訳です。

 そのため、議論や発言を通じて、色々な摩擦が生じ、その結果として、罵倒・名

誉毀損発言非難・誹謗中傷批判などから始まって、何が正しく・何が間違っている

のか、誰が法律違反を犯していて、その違反した法律とは何か等々。そのような、

非常にきな臭い方向に話が進んで行き、或る人が、別の単数または複数の人、また

はフォーラムの最高責任者であるSYSOPや、スタッフ、更には、NIFTY-Serve社を相

手として「提訴・告訴」すると云うような、主張が行われることがありえます。

 このような、特定の対象・人物に対する「提訴する」などと云う発言、または外

部の「何かの権威」に訴えるなどと云うがごとき主張は、公開の場でそれが行われ

ると、本フォーラムの基本理念である「言論・思想・表現の自由」に対する脅威と

なりえます。

 それ故、そのような言説を、もしどなたかが行った場合は、運営者の側より、か

ような発言の「真意」を確認させていただくことになります。そして、そのような

発言、これを「提訴恫喝発言」とでも呼べばよいと思いますが、かようなことの主

張者に対し、『言論に対しては言論で応じる』と云う、このフォーラムの「原則」

を守っていただいて、そのような問題を外部に流出させ、「言論以外の方法」で決

着を付けようとする意図表明について、調停を試み、会議室等の場で、言論によっ

て「問題」を解決していただくべく説得いたします。

◇◆

 このような「提訴恫喝」の対象者に、どういう人・会員がなりえるのか、実は、

見当も付きません。公開の場で発言を一切しないROMである場合には、このよう

な恫喝は発生しないとも云えますが、「提訴すると云う恫喝」は、そのような主張

を行う人の「価値観・倫理観・法律意識」に基づいている訳で、これはまことに各

人各様であり、どのような人が、どのような主張を行うか、フォーラム運営者とし

ても、まったく予想がつきません。

 提訴主張によって恫喝される立場に会員がなった場合、または、もはや恫喝では

なく、以下のように現実に提訴が行われ、それが受理され、何かの裁判の被告とな

ってしまった会員につきましては、その「提訴主張」または「受理され成立した提

訴」の「内容」に、あくまで依りますが、時によっては、自己の迂闊な・不明な発

言などが、まさに提訴恫喝や提訴を招来させた可能性があるのです。

 この場合、やはり「発言の自己責任原則」を当該会員は担うと云うことになりま

す。FSHISOフォーラムで発言等を行うと云うことは、時として、訴訟の被告人にも

なる可能性があると云うことを、意味します。会員の皆様を脅す訳ではありません

が、発言は相手を考え、よくよく注意を怠らないでください。

◇◆

 運営者は「言論による話し合いの決着」を望みますが、提訴を、いかんせん望む

方は、「訴訟」は「権利」でありますから、もし「本気で提訴する意志があられる

場合」は、直ちに自己の権利を行使して、提訴を実行してください。

 ただし、運営は「ローカル・ルール」に従って説得を行いますから、提訴が現実

に行われた場合、または、提訴恫喝発言が反復して行われた場合、これは「えふし

そのルール」違反となっている可能性が、非常に高く、「会員削除」の可能性が、

かような恫喝者・提訴者に対してはありえるとは承知しておいてください。

◇◆

 悪質なのは、提訴成立の見込みもないままに、提訴するなどと称して、「恫喝発

言」を会議室で繰り返したり、恫喝しつつ材料を集めて判断するなどの行為です。

これらは、実に卑劣この上もなく、「言論・思想・表現の自由」原則に対し、正面

から敵対・挑戦する者の所行としか解釈できません。そして、そのような者のため

に、FSHISOフォーラムの「言論・思想・表現の自由」理念を、私たちは立て、守ろ

うとしている訳ではないと云うことを、此処に明言いたします。

  FSHISO SYSOP WAKEI(SDI00729) 97/02/23(登録)

         FSHISO SYSOP tty(SDI01015) 97/08/01(追認)

         (文書起案・起草責任者:Miranda,BXD03020)

 ☆★ ☆☆ ☆☆ ☆★  【FSHISO会員への注意】  ☆★ ☆☆ ☆☆ ☆★

 ☆☆ ☆☆ ☆☆ ★☆      La Fin     ★☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆

13 97/02/23 議論のための心得

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

FSHISO 議論のための心得

 1. 個人情報は各自で管理をお願いします。  

  2. 発言は「自己責任原則」で。

 3. 「刺戟的な言葉遣い」にはお互いに注意しましょう。

 この「心得」は、現代思想フォーラム(FSHISO)における議論(対話や意見交換

を含む)を円滑に行なうために設けたものです。ネットワークにおける議論は、そ

の特性から、通常の議論とは若干異質な「注意」が必要です。それを心得た上で議

論されるならば、その議論は非常に意義深いものとなるでしょう。われわれはそれ

を願ってやみません。「心得」をここに定める所以です。

【説明】

 思想は、既成のさまざまな価値観や常識を根源から問いなおすことがその生命

です。また、文体や表現もまた「思想」の重要な要素です。ですから、思想を巡

る議論は、表現上の「タブー」や言論に対する規制とはもともと相容れない性格

を持っています。

 けれどもまたネットワークでは、ちょっとした注意や認識が足りないばかりに、

議論が紛糾したり錯綜したり、議論の中身以外のことに思わぬエネルギーを費や

すような事態を招くことも少なくありません。これらを避けるためには、それな

りの配慮が必要とされます。

 この「心得」は、これまで FSHISO が経験した事例を参考に、クォリティの高

い議論ができるよう、会員の皆様に配慮をお願いするものです。

 1.個人情報について

 個人情報は各自の責任でしっかりと管理をお願いします。

 フォーラムは誰もが出入り可能な場です。うっかりプライバシーを公開の場で明

かしてしまうことは、大変危険なこととご承知下さい。

 「生きる場の思想」とでもいうべき課題が論じられることがあります。自分や知

人・友人の経験が子細に語られ、様々な発見があったり、具体的な悩みの解決が模

索されたりします。しかし、こういった議論には「覚悟」が必要です。個人情報に

関する脅迫的な言葉と繋がったり、予想外の第三者が、個人の経験をあげつらった

りすることが起こり得るからです。ある人の情報を書き込んでしまったことが、そ

の人の迷惑になることもあります。

 公開の場で発言するということは、その発言が意図とは別の形で受け取られ、流

れ、利用される可能性をも引き受けるということに他なりません。「覚悟」が求め

られる所以です。

 SYSOP宛メールを送る場合も、それが私信ではなく運営グループという機関への文

書だということに留意し、自己が管理すべき個人情報等に言及することのないよう

にして下さい。他人のプライバシーなどは勿論言及すべきではありません。

 繰り返しますが、個人情報の管理については細心の注意を払うようにしてください。

一旦漏れてしまった情報については、対応のしようが殆どありません。

 悪質なプライバシー暴露発言は、ネットでは最低・最悪の行為です。これは運営

として断固削除致します。

 しかし、このことは銘記して頂きたいものです。安易に個人情報を公開したり漏

したりすることは、ある意味では無責任な行為なのだということです。

 FSHISOでは、個人情報を全く明かすことなく、かつハンドルネームで参加できる

ようになっています。これは所謂広義の「匿名」での発言が可能だということです。

われわれは思想のフォーラムとして、これに積極的な意義を認めています。

 「匿名」は発言についての無責任に必ずしも結びつきません。ことに思想のフォー

ラムであるFSHISOの議論は、「どこの誰の発言であるか?」ではなく「いかなる発

言であるか?」が重視されますから、発言の「責任」とは、内容のある発言をする

ことにより果されるものとして厳しく問われざるを得ません。言い換えれば、「匿

名」であるからこそ、有名な学者であろうと無名の会社員であろうと、FSHISOでは

一発言者として対等で自由な議論ができるのであり、それ故にこそ内容についての

責任が強く問われるのです。

 議論内容を離れて、発言者の性別・門地・社会的身分等々を畏れたり侮ったりす

る態度は、思想と最も遠いものであると言わざるを得ません。実生活で何者であろ

うと、FSHISOでの議論には関係がないのです。

 2.「自己責任原則」について。

 FSHISOでは、発言について「自己責任原則」を採用しています。発言を登録する

のも、削除するのも、全て発言者自身の責任において行なって下さい。

 コメントの付いた発言については自己削除が不可能ですが、自己削除の希望が表

明され次第、運営は削除可能な状態にすることが定められています(詳しくは「え

ふしそのルール」を参照して下さい)。

 原則として、「えふしそのルール」に明記されている場合以外は、運営としては

発言削除を致しません。

 「誹謗中傷」と思われる発言については、できる限り会議室上で、抗議・反論を

しましょう。FSHISOでは、反論権の行使が完全に保証されていますから、存分に当

該発言の愚昧さや無意味さを明らかにすることができます。発言者による自己削除

に追い込むことも十分可能です。

 削除要求は、止むを得ない場合はSYSOP宛メールでも受け付けますが、会議室で

の抗議・反論が最上の効果をもたらすことは言うまでもありません。

 又、自分が当事者でなくとも、明らかに不当で議論の場を破壊するような行為に

対しては、毅然と抗議・反論することが求められるでしょう。議論の場がわれわれ

自身の手によって守られないとしたら、そのような場での議論そのものに如何な

る意義があるでしょうか?「沈黙の共犯」ではなく、「反論する知性」であって頂

きたいのです。

 抗議・反論が正当なものであり、「誹謗中傷」がいわれのないものであることが

明らかなら、発言者が自己削除せずとも、発言者自身のIDの信用度が格段に下が

りますし、当該発言も何等の影響力を持たないでしょう。又、発言者自身が非を認

め、潔く自己削除するなら、発言者は自己の信用度の低下を最小に止められること

になります。とはいえ、自己削除を繰り返せば、やはり信用度は低下するでしょう。

これは、問題の有る発言に限らず、やたらと自分の書いたものを削除する行為にも

当てはまります。

 「自己責任原則」とは、発言すること、削除すること、共に自らの信用に大きく

関わることを自覚することでもあるのです。

 3.言葉遣いについて

 フォーラムは言葉だけで成り立っている世界です。参加者は全て言葉で自ら表現

する以外にありません。議論を重ねていくうちに、ともすると刺戟的な言葉を使い

たくなることもあるでしょう。罵倒や、激しい言葉での非難も生じてきます。

 FSHISOでは、「刺戟的な言葉遣い」一般を否定していません。しかし、言う側に

も、言われた側にも、そのようなときには特に注意深さが求められます。

 罵倒や刺戟的な言葉遣いをする側は、その「効果」を十分に考えるべきでしょう。

議論そのものの深化や方向付けを阻害しないか、相手だけではなく、自分たちの議

論を読んでいる多くのひとたちの共感は得られるか、「誹謗中傷」として自己削除

へと追い込まれないか、等々、普段発言するときの何倍もの注意が必要なのです。

 特に注意を要するのは、個人属性への言及です。個人の職業、性別、社会的地位、

エスニシティー、等々への言及は、書いた人間にはプライバシーの暴露・攻撃や差

別という意識はなくとも、書かれた人間にとってはそのように受けとられることが

あります。このような事項に言及する場合には慎重な配慮が必要です。

 刺戟的な言葉での批判や罵倒をされた側は、つい感情的になってしまいがちです。

そして、より激しい言葉で応酬したり、議論を一方的に打ち切ってしまったりする

場合があります。相手が明らかに悪意のみの場合は、無理もないところです。しか

し、ここで注意深く対応すれば、自己の品位を保つことができるのみならず、自説

の説得力が増すことにもなるでしょう。

 不必要な罵倒的表現や、必要な論点をめぐる意見表明を回避して罵倒的表現に逃

げるような書きぶりがもたらすのは、軽蔑のみです。このことを、むしろ対応する

側が十分に認識しておくことが、「有効な対応」繋がります。完全に黙殺し、冷た

い無視の中で相手の愚昧さや品位の無さを「晒しもの」にするというのも「有効な

対応」たり得ますし、議論の中での挑発或いは罠の場合、挑発に乗ったふりをして

『バトル』に持ち込み、自らの言説によって相手を完膚なきまで叩きのめすのもい

いでしょう。

 いずれにせよ、罵倒や刺戟的な言葉遣いは、両刃の剣です。それらに「使われる」

のではなく、使いこなすには、十分な注意が必要なのです。

 以上の3項目の「心得」に留意され、よい議論をされますよう。

  FSHISO SYSOP WAKEI(SDI00729) 97/02/23(登録)

         FSHISO SYSOP tty(SDI01015) 97/08/01(追認)

(文責 GCH01430 醒火)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

14 97/02/23 議論のための文書掲載について

  「討論の参考とするための文書の掲載について」

 現代思想フォーラム(FSHISO)は、さまざまな立場の人が集まって議論をするため

の「場」です。参加している人の中には、専門家から、素人まで、いろいろな職業、

年齢、地域の方々がいます。

 考え方や立場、そして、議論に関する感じ方まで、多様です。

 日本では徹底した議論は避けられる傾向が強く、多くの人は、FSHISOで行われてい

るような議論に違和感を感じているのも事実です。些細なことから、罵倒や中傷にな

ってしまうこともあります。

 FSHISOでは、最大限、発言の自由を確保し、運営が表現スタイルなどを統制しない

ようにしていますが、まだ議論になれていない人や、FSHISOのスタイルを理解してい

ないまま、罵倒されたり、不快な思いをすることがあり、そうしたことをできるだけ

無くすために、拘束力のない指針のようなものが必要ではないか、という意見もあり

ます。

 そのために、会員が自由に参加する議論の中から、いくかつの「心得」や「注意」

が提案されました。

 これらは、あくまでも拘束力のない指針で、原則は自己責任による自由な発言を保

障することですから、ひとつの指針として「統一」はせず、文責を付して、すべて、

「お知らせ」に掲載することにしました。

 運営会議室での討議を経て、内容を吟味し、sysopが、「お知らせ」に掲載するこ

とを承認した文書です。

 これらの文書を参考にし、よく消化して、自分なりの議論スタイルを形成されるよ

う希望します。

  FSHISO SYSOP WAKEI(SDI00729) 97/02/23(登録)

         FSHISO SYSOP tty(SDI01015) 97/08/01(追認)

15 95/03/17 著作権について

 ●著作権について

 

  著作権については次の点に留意してください。

  ○音楽データの転載・引用はできません。

  ○新聞や雑誌などの他の出版物や他者のファイルからの引用に際しては、次

 の基準に配慮してください。

   (1)著作物の引用が必要であること

  (2)自分の文章と引用の文章の「主」と「従」の関係が明確であること

  (3)引用元の著者、書名、発行所などが明示されていること

  ○書いた人の権利について

 FSHISOに著作物を公表した人はそれにより著作権を取得することになります。

著作者はFSHISOに書込むことによっていかなる権利の制限も受けません。著作

者は自分の原稿を自分の判断により、雑誌原稿として利用したり、書込みを他

のネットに再掲載したりすることができます。(プログラム、データ、画像等

も同様です)

  ○会議室のLOGのデータライブラリーへの登録

 会議室にアップされたファイルは、会議室終了後にデータライブラリーに登

録いたします。これは実質的に会議室の著作物の複製にあたりますが、その度

 に著作権者すべてに許可を得ることはいたしません。この点、ご了解の上、会

 議室へのご参加をお願いいたします。

  (参考)著作権法32条1項

 公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、

その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その

他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

16 94/06/22 参考資料:旧えふしそのルール

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「えふしそのルール」

(前文)

 現代思想フォーラム(FSHISO)は、会議室での議論・発言について、考え方は勿論、

発言のスタイルについても、予め規制することは致しません。

 自由に発言し、議論し、そしてその責任を個々の会員が自己責任として担う、この

原則を我々は何よりも大事なことと考えているからです。

 かつて、FSHISOでも、会議室での議論から争いになり、その争いがフォーラム運営

問題・ニフティの規約問題となりついには法律問題にまで「展開」してしまったこと

があります。この経験から我々が学んだのは、自己責任原則・論争の「当事者原則」

を徹底させること、これでした。

 ニフティのフォーラムでは、一般に発言の削除はSYSOPが行なっています。また、コ

メントの付いた発言は発言者の自己削除が不可能な仕様になっているため、その発言

を巡って争いが生じたときなどは特に、本来の争いが削除を巡る運営問題へとたやす

く変質してしまい、当事者はカヤの外に置かれがちです。これが争いをフォーラムの

外部へと「流出」させる契機となるのは見易いところです。

 発言の登録や掲載の継続については、現行のニフティの仕様で十分に自由であり、

また責任も発言者のID併記により明確になっていますが、削除については十分に自

己責任を保証し「当事者」原則を貫く仕様になっておりません。

 これを解消し、発言に関する責任と権利を完全に発言者本人へと明確に付与するル

ールが必要だと、我々は考え、ここに「えふしそのルール」を制定しました。

 この「ルール」は全てのFSHISO会員が同意し遵守を約するものです。

<ルール本文>

A 会議室に発言すること、また、掲載を継続すること、削除することは、会員の

権利である。その発言によって生じる事態に対しては、発言者自身が責任を負う。

A-1.

 コメントがついた自分の発言を削除したい場合、発言者は、発言番号を明示して、

削除したい旨を会議室で表明する。その際、理由を記すことが望ましい。

 SYSOPは、その理由のいかんに拘らず、ただちにコメント・リンクを外す。

B ある発言内容について、自分に不利益になると考える会員は、原則として、会

議室で直接、発言者に向けて、抗議の意思を表明すること。

 B-1.

会議室での、発言者に向けての抗議・削除要求は、当然の反論権の行使であって、

これは完全に保証される。

 B-2.

会議室で表明があった場合、SYSOPはその理由のいかんにかかわらずコメント・リン

クをはずして当の発言を「削除可」とし、削除を発言者の手に委ねる。

 

 B-3

上記の抗議・削除要求は、止むを得ない場合はSYSOP宛てメールでも受け付けるも

のとする。SYSOP宛てメールでの抗議・削除要求に対しては、SYSOP及び運営陣は、直

ちにコメント・リンクを外すこととあわせて、抗議者・要求者に、会議室で論議する

ように説得するとともに、会議室に報告し議論を喚起することとする。

C SYSOPによる発言削除は、以下の場合に行う。

 C-1.

 ある発言が、プライバシーの侵害であり、発言削除が緊急に必要であると判断さ

れるとき。

この場合、SYSOPは会議室に報告するものとする。

 C-2.

 FSHISOの会員ではない

NIFTY-Serve 現代思想フォーラム名誉毀損事件裁判 判例

●東京地裁判決(1997.5.26)

http://pie-net.jp/shiryo/saiban/1shin.html

http://www.isc.meiji.ac.jp/~sumwel_h/doc/juris/tdcj-h9-5-26.htm

●東京高裁判決(確定)

現代思想フォーラム事件 東京高裁平成13年9月5日判決

http://www.netlaw.co.jp/hanrei/gendaishisouforum_130905.html

       主   文

1 控訴人Aの控訴を棄却する。

2 原判決中,控訴人B及び控訴人ニフティの各敗訴部分を取り消す。

上記各取消部分に係る被控訴人の控訴人B及び控訴人ニフティに対する請求をいずれも棄却する。

3 被控訴人の附帯控訴をいずれも棄却する。

4 訴訟費用は,控訴人Aと被控訴人との間においては,控訴費用及び附帯控訴費用をそれぞれ各自の負担とし,控訴人B及び控訴人ニフティと被控訴人との間においては,第1,2審を通じて,被控訴人の負担とする。

(5)当裁判所の判断

 当裁判所は,控訴人Aの本件発言(一)から(五)までのうち,一部は名誉毀損又は侮辱に当たると認めたが,脅迫に当たる発言があるとは認めず,控訴人Aに対し原審の認容額と同じ50万円(但し,慰謝料40万円,弁護士費用10万円)及び平成9年5月27日から完済まで年5分の割合による遅延損害金の支払を命じる限度で相当であるものの,その余の部分及び謝罪広告請求は失当で,控訴人B及び控訴人ニフティについては,発言削除義務違反等の責任は認められず,損害賠償の責は負わないと判断した。

つまり、控訴人Aは負けましたが、控訴人B及び控訴人ニフティは負けていません。

AとはLEE THE SHOGUNさん  被控訴人はCookieさん。

1989年天安門のハンストの書

 この光まばゆい五月、われわれはハンストを行う。このもっとも美しい青春のときに、われわれは一切の生の美しさを後に残していかざるをえない。だが、なんと心残りで、不本意であることか!

 にも拘わらず、物価が高騰し、役人ブローカーが横行し、強権が掲げられ、官僚が汚職している状態に国家がたち至り、多くの志をもつ人々は海外へ流浪し、社会の治安が日増しに悪化している。この民族存亡の瀬戸際にあって、同胞たちよ、すべての良心ある同胞だちよ、どうかわれわれの呼びかけに耳を傾けてほしいI・

 国家はわれわれの国家であり、

 人民はわれわれの人民であり、

 政府はわれわれの政府である。

 われわれが叫ばずに、だれが叫ぶのか?

 われわれがやらずに、だれがやるのか?

 たとえわれわれの肩はまだ柔らかく、死はわれわれにとってはまだ重すぎるとしても、それでも、われわれは行く。行かざるをえないのだ。歴史がわれわれにそう求めている!

 われわれのもっとも純潔な愛国の情が、われわれのもっとも優秀な無垢の魂が、「動乱」だと言われ、「下心がある」と言われ、「一部の人間に利用されている」と決めつけられた。

 われわれはすべての誠実な中国公民に請い願いたい。ひとりひとりの労働者、農民、兵士、市民、知識人、社会の著名人、政府の役人、警察官とわれわれに罪名を与えた人に請い願う。

 あなたがたの手を胸に当てて、良心に問いかけてみてほしい。われわれになんの罪があるのか? われわれは動乱なのか? われわれが授業をボイコットし、デモを行い、ハンストし、身を捧げるのは、いったいなんのためなのか? だが、われわれの感情は再三にわたって弄ばれた。われわれが飢えを忍んで真理を求めても軍警察に打ちのめされ、学生の代表がひざまずいて民主を求めても無視され、平等の対話を要求しても再三延期され、学生リーダーは身を危

険にさらしている……。

 われわれはどうしたらよいのだ?・

 民主は人生でもっとも崇高な生きる感情であり、自由は人が生まれながらにさずけられた権利だ。しかしこれらはわれわれ若い命と引き換えにしなければならないとは、これが中華民族の誇りなのか?

 ハンストはやむをえず行い、行わざるをえないのだ。

★ 生と死の間で、われわれは政府の顔つきを見てみたい。

★ 生と死の間で、われわれは人民の表情を探ってみたい。

★ 生と死の間で、われわれは民族の良心をはたいてみたい。

 われわれは死の覚悟をもって、生きるために闘う!

 しかし、われわれはまだ子供だ。まだ子供なのだ! 母なる中国よ、あなたの子供たちをしっかりと見つめてほしい! 飢えが無情にも彼らの青春をむしばみ、死がまさに近づくとき、あなたはまだ手をこまねいていられるのか?

 われわれは死にたくない。われわれはしっかりと生き抜きたい。

 なぜならわれわれはまさに人生でもっとも素晴らしい年齢なのだ。われわれは死にたくない。しっかり勉強したいのだ。祖国がいまだこのように貧困であるとき、われわれは祖国をおいて死ぬ理由はない。死は決してわれわれの求めるものではない!

 だが、ひとりの死か一部の人間の死で、さらに多くの人々がよりよく生きられ、祖国が繁栄するならば、われわれには生き長らえる権利がない。

 われわれが飢えるとき、父母よ、どうか悲しまないでほしい。われわれが命と決別するとき、おじさん、おばさん方、どうか心を痛めないでほしい。われわれの望みはただひとつ。それはあなたがたにより良く生きてほしいのだ。われわれの願いはただひとつ。どうか忘れないでほしい。われわれが求めるのは決して死ではないのだということを!民主は数人のことではなく、民主的事業も一世代で完成するものではないのだから。

 死が、もっとも広く永遠のこだまとなることを期待する!

 人将去矣 其言也善

 鳥将去矣 其鳴也哀

 (人のまさに去らんとするや、その言や善し。鳥のまさに去らんとするや、その鳴や哀し)

 さらば、仲間たち、お身体をお大切に! 死者と生者は等しく誠実である。

 さらば、愛しい人、お身体をお大切に! 心残りだけれども、別れを告げなければならない。

 さらば、父母よ! どうぞ許してください。子供は忠と孝を両立させることはできない。

 さらば、人民よ! このようなやむをえない方法で忠に報いることを許してほしい。

 われわれが命をかけて書いた誓いの言葉は、かならずや共和国の空を晴れ上がらすであろ

                              北京大学ハンスト団全学生

 *1

*1:p214-217 譚璐美『「天安門」十年の夢』isbn:4105297031 より

従軍慰安婦をめぐる6枚の紙片・・・

                2006.5.19  野原燐

1.それを見たと人には言えない。 --朝鮮人慰安婦【初めての検査】

「従軍慰安婦」本の定番のひとつ、千田夏光本*1から、著者が慰安婦の実態が「ぐっと浮かびあがってきた」のを初めて感じたと記している麻生軍医へのインタビュー記事*2をここに掲載する。*3

1938年早春、上海で、陸軍慰安婦第一号の検診をしたという証言。

麻生徹男軍医:九大医学部卒産婦人科医師

昭和12年日中戦争開始とともに召集されて、第11軍兵站病院に配属されていた。上海~南京間で負傷し後送されてくる患者将兵の外科的手術をしていた。

 

ある日、彼は次の命令を受ける

「麻生軍医は近く開設せらるる陸軍娯楽所の為目下、其美路沙涇小学校に待機中の婦女子百余名の身体検査を行うべし。」*4 発令者は兵站司令部であった。

千田「その時、すぐそれと分かりましたか?」

麻生「いえ、はじめ陸軍娯楽所という文字を見て、演芸か何かをやる場所だと思いました。それが当然でしょう。(6行略)」

千田「すると陸軍娯楽所というのが、表現しにくいけど売春所というか慰安婦の商売するところであることは、まだ知らされていなかった」

麻生「そうです、当時の陸軍は皇軍と称していた。杭州湾上陸の際には相手を威圧する意味もこめ、上陸寸前に“皇軍百万上陸”というアドバルーンをあげたこともあるくらい皇軍意識に燃えていました。その皇軍である日本兵、この戦争を聖戦と考えていた日本兵に、何故こうした種類の女性が必要なのか、しかも、それは文書から判断すると軍自体が管理するように思える。理解に苦しみました」p43

(27行略)

 

「検査を行うべし」と言われても何の検査か分からない。

麻生「問い合わせてみるとそちらの方の検査だというので、やっと、ははあ、と思った訳です」

千田「検査された日時は記憶されていますか?」

麻生「その点がメモにないのです。記憶の方もうすれてしまいました。もう三十五年も前のことですから。早春というかまだ肌寒い季節だったことは確かです。私はオーバーを着ていましたから。場所は沙涇小学校の医務室だったと思います。検査器材は前日に衛生兵が運び込んでいました。彼女らの方も慣れていまして、万事スムーズに行ったことは覚えています。“検審台にあがって”というとケロリとあがりますし、素人の女性は恥ずかしがってようあがれないものです。それを眺めベテランだなと思ったのです。ただ、申し上げにくいが朝鮮人女性が一割か二割近くか、はっきりした数字は失念しましたがとにかくいまして、その彼女らは慣れていないらしく、この種の検査の経験に当たってもじもじしていたのを記憶しています」

千田「素人の女性だったのですね、朝鮮人女性の方は?」

麻生「言葉を交わした訳でないのではっきりした事は言えませんが、無垢の女性、つまり処女が多数その中にいました。年齢も若い女性が多かったように思います。日本人女性は若いのから中年まで、やや年増が多いようでした。それに方言からすぐ北九州で集められた女性と分かりましたが彼女らの殆ど全部が客商売の経験者であることは、一見して分かりました。それにしても中に鼠蹊部に大きな切開瘢痕を持つ者、つまり重度の花柳病既往症のある者もまじっていたのには驚きました。体も酷使しすぎている女性がいたり、考えさせられました」

千田「失礼ですが、どんなことを考えられたのですか」

麻生「いやしくも皇軍慰問使として派遣させられて来た女性ではないか。ところが私には彼女らが内地を食いつめ戦地へ鞍換えさせられたような者にうつったのです。これでは皇軍将兵にとっても甚だもって迷惑である、そんな風に感じたのです」

千田「もっともそれは日本人女性だけで朝鮮人女性は無垢だった、ということはさておき、検査の結果不合格者はいたのでしょうか?」

麻生「いなかたっと思います。内地を出発する前に一定の検査があったのではないかと思います。それにしてもそれら日本人女性は、慰安婦としての質はよくなかったことだけは深く脳裡に残っています。このために私は後に意見書を書いたりしました。」

 

2.蔓延する歴史修正主義(2007年)

内容は、下記のとおり。

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20070310#p2

3.吉見義明さんたちの意見 2007年2月23日

上記のような日本政府・与党の動きを憂慮し、私たちは、すでに明らかになっている以下の事実を改めて確認し、日本政府および関係者が適切な行動をとるよう要請する。

 

① 日本軍「慰安婦」制度に関する旧陸海軍や政府関係資料は、すでに数多く開示されている。これら資料によればこの制度は、旧日本陸海軍が自らの必要のために創設したものであり、慰安所の開設、建物の提供、使用規則・料金などを軍が決定・施行し、運営においても軍が監督・統制した。個々の「慰安婦」について、軍はその状況をよく把握していた。

 

② 「従軍慰安婦」という言葉が当時なかったという理由で、「慰安婦」の存在自体を否定しようとする議論がなされている。しかし当時の軍の文書においても「慰安婦」「軍慰安所従業婦」「軍慰安所」などの言葉が使われていた。従って、日本軍部隊のために設置された慰安所に拘束された女性を、「従軍慰安婦」あるいは日本軍「慰安婦」という言葉で表すことは、「慰安婦」という用語自体のもつ問題性を別にすれば、何ら問題ではない。

 

③ 日本軍「慰安婦」とされた女性たちのうち、当時日本の植民地であった朝鮮・台湾の女性たちは、売買され、だまされたりなどして国外へ連れていかれ、慰安所で本人の意思に反して使役された。これは、人身売買や誘拐罪、また当時の刑法でも国外誘拐罪・国外移送罪と呼ばれる犯罪に該当した。その実行は、主として植民地の総督府または軍の選定した業者などが直接行なったが、占領地で慰安所を設置した軍も、人身売買や誘拐などの事実を知っていたと考えられる。

 

④ 日本軍「慰安婦」とされた女性たちのうち、中国・東南アジア・太平洋地域の女性たち(インドネシアで抑留されたオランダ人女性を含む)は、人身売買だけでなく、地域の有力者から人身御供として提供され、あるいは日本軍や日本軍支配下の官憲によって拉致されて慰安所に入れられるケースもあり、本人の意思に反して強制使役された。慰安所を設置した占領地の軍が、これらの事実を知らなかったとは考えられない。

 

⑤日本軍「慰安婦」とされた女性たちの中には、相当高い比率で未成年の少女たちがいた。未成年の少女の場合、慰安所での使役は強制でなく本人の自由意志による、と主張することは、当時日本が加盟していた婦人・児童の売買禁止に関する国際諸条約に照らしても、困難である。

 

⑥ 戦前の日本にあった公娼制度が、人身売買と自由拘束を内容とする性奴隷制であったことは、研究上広く認識されている。公娼とされた女性たちに居住の自由はなかった。廃業の自由と外出の自由は法令上認められていたが、その事実は当人に知らされず、また行使しようとしても妨害を受けた。裁判を起すことができた場合も、前借金を返さなければならないという判決を受けて廃業できず、その苦界から脱出することができなかった。

 

⑦ 日本軍「慰安婦」制度は、居住の自由はもちろん、廃業の自由や外出の自由すら女性たちに認めておらず、慰安所での使役を拒否する自由をまったく認めていなかった。故郷から遠く離れた占領地に連れて行かれたケースでは、交通路はすべて軍が管理しており、逃亡することは不可能だった。公娼制度を事実上の性奴隷制度とすれば、日本軍「慰安婦」制度は、より徹底した、露骨な性奴隷制度であった。

 

⑧ 被害女性たちへの「強制」の問題を、官憲による暴力的「拉致」のみに限定し、強制はなかったという主張もみられるが、これは人身売買や「だまし」による国外誘拐罪、国外移送罪など刑法上の犯罪を不問に付し、業者の行為や女性たちの移送が軍あるいは警察の統制下にあったという事実を見ようとしない、視野狭窄の議論である。なお、慰安所でのいたましい生活の中で、自殺に追い込まれたり、心中を強要されたり、病気に罹患したり、戦火に巻き込まれるなどして死亡した女性たちが少なくなかったことも指摘しておきたい。

 

⑨⑩省略

私たちは、上記の事項が正しく認識され、日本軍「慰安婦」問題が根本的に解決されることを強く願うものである。

 

2007年2月23日

日本の戦争責任資料センター

荒井信一(茨城大学名誉教授)吉見義明(中央大学教授)藍谷邦雄(弁護士)川田文子(文筆家)上杉 聰(関西大学講師)吉田 裕 (一橋大学教授)林 博史(関東学院大学教授)

http://space.geocities.jp/japanwarres/center/hodo/hodo37.htm  慰安婦問題声明20070223

 

4.ただのセクハラとしての慰安婦

 三年半ほど前、慰安婦について私が多少知っているという話を伝え聞いて、新左翼系女子学生がたずねて来た。C大学に在籍し、C派閥に属すると語っていたが、

「新左翼系の男子学生幹部は“カアちゃん”と呼ぶ女子学生を持っている。これを持たないと派閥の中で大きな顔ができないのです。そのカアちゃんは言ってみれば慰安婦なのです。中には三回も四回も妊娠中絶させられた者もいます。それでいて男子幹部は彼女らがそれに甘んじるのが革命的行為であり、カアちゃんたちもそれを信じているのです。間違っているとは思いませんか」

まるで私がその男子学生であるかのように迫ってくるのであった。彼女が言いたいのは“慰安婦”は死語ではなく新左翼の中に生きているというのであった。彼女は派閥の全学連大会でそれを告発の意味をこめて熱っぽく訴え、私に応援してくれと言うのであった。

ここで私は考えた。もし彼女の言うとおりなら、かって自分もそのカアちゃんの一人だったとまで告白する彼女の言葉に間違いがないのなら、旧軍と新左翼に共通するものがあるのだろうか。彼女によるとカアちゃんたちは連日のように慰安をもとめられていたと言い、七〇年安保の激しいデモ戦の前後にはそれもまた激しかった、と具体的な状態を口にしつつ語るのだったが、それは体験者が語る戦場の兵隊と慰安婦のそれとあまりにも似ていた。だが、さらに耳を傾けていくと、カアちゃんの慰安するのは特定多数、もしくは多数ではなく、相手は個人に限られているところが違っていた。

これは慰安婦ではないのではないか。警察用語でいう情婦ではないか。これに対して彼女は言うのだった。

「精神において同じです。男の女に対する蔑視、差別、これが女を単なる慰安の対象にして来たのです。軍隊の慰安婦もまたそれから生まれたのです」

或る意味でこれは当たっているが、慰安婦の発生はすでに読まれたように単に戦力の問題と治安の問題から出発していた。過程において発想において彼女の言う思考があったが、軍は蔑視や差別以前の問題として、戦力低下を考え、治安の問題を考えていたのである。差別蔑視があったとしたらそれはそこから出て来たものであった。いや、そんなことは爪のあかほどにも考えていなかったと言っていい。彼らにとってそんなもの*1は当然の常識であったからである。

悲劇はその当然の常識だけではなかった。蔑視差別はまだ相手を人間と見ているからであったが、軍の考えは、彼らを単なる道具と考えていたのであった。初めての慰安婦を輸送船に乗せるとき軍需物資としたと書いた、が、その時それは一種の便宜であった。しかし、このとっさの思いつきに軍人の彼女らに対する思考の姿勢がはっきりと出ている。酒を飲んだとき、思わず本音を口走る人間のあれと似ている。

したがって彼女の言うカアちゃんと慰安婦と似ているようだが、慰安婦はもっと悲惨であったと思えるのであった。

千田夏光『従軍慰安婦』 講談社文庫p262-264

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20070325  彎曲していく日常

 

5. 1枚の写真  拉孟の慰安婦たち

f:id:noharra:20070414141047j:image

http://f.hatena.ne.jp/noharra/20070414141047

上に掲げたのは、拉孟近郊の松山陣地で中国第8軍の兵士によって捕虜にされた4人の女性、の写真。有名な写真である。

*1:原著1973年刊行

*2:講談社文庫版p42-47 isbn:406183374X

*3:全文ではないが、大事だと思った後半部は省略していない 読みやすくするため発言者「千田、麻生」を文頭に追加した。

*4:原文は漢字カタカナ混り文

6.沈んでいる死者もあり、浮かんでいる死者もいた

 筑紫峠も、辰平は忘れることができず、フーコンという言葉を聞けば思い出すのであった。サモウの野戦病院というのか、患者収容所というのか、あれもひどいものであった。患者が多くて、とてもあの瀬降り病棟に全部を収容しきれず、土の上に、何人もの患者が横たわっていた。雨が降ると、そこでそのまま打たれて、ずぶ濡れに濡れていた。そのような患者が次々に死んだ。死体は、共同の死体壕に投げ込まれた。死体壕に雨水が流入してできたプールに、沈んでいる死者もあり、浮かんでいる死者もいた。禿鷲が降下して死者の肉を爪にかけて、飛び去った。

 あの死体壕に投下されるまで、死者は泥土に顔を突っ込んでいた。あるいは、仰向けになって、眼と口をあけていた。

 あれは確かにあったことであり、実際に見たことなのだ。辰平にはしかし、幻のようにも思えるのであった。あんなに多くの人が、あんな姿で死んでいる光景を、俺は本当に見たのか。もしかしたら、幻想ではないのか。そんな気がするのである。死者の光景だけではない。あの戦場のすべてが夢の中の光景のように思えるのであった。

(p12-13『フーコン戦記』isbn:4167291037

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20070414#p4

昨日(5/19)、あるところで、「従軍慰安婦をめぐる6枚の紙片…」と題して話しました。

その時に使った6枚の紙片です。

メア日本部長発言録全文(日本語)

 アメリカン大の学生らが作成したメア日本部長発言録全文は次の通り。

   ×   ×   

 私は2009年まで駐沖縄総領事だった。在日米軍基地の半分が沖縄にあるといわれているが、この統計は米軍専用基地だけ勘定している。もし、米軍基地と米軍と自衛隊が共用している基地のすべてを考慮に入れれば、沖縄の基地の割合はもっと小さくなる。沖縄で問題になっている基地はもともと水田地帯にあったが、沖縄が米施設を囲むように都市化と人口増を許したために今は市街地の中にある。

 沖縄の米軍基地は地域の安全保障のために存在する。基地のために土地を提供するのが日米安保条約に基づく日本の責務だ。日米安全保障条約に基づく日米関係は非対称で、日本は米国の犠牲によって利益を得る。米国が攻撃されても日本は米国を守る責務はないが、米国は日本を守らなければならず、日本の人々と財産を保護する。

 集団的自衛権は憲法問題ではなく、政治問題だ。

 1万8千人の米海兵隊と航空部隊が沖縄に駐留している。米国が沖縄に基地を必要とする理由は二つある。既にそこに基地があることと、沖縄は地理的に重要な位置にあることだ。(東アジアの地図を見せながら)、在日米軍の本部は東京にあり、そこは危機において、補給と部隊を調整する兵たん上の中心に位置する。冷戦時に重要な基地だった三沢はロシアに最も近い米軍基地であり、岩国基地は朝鮮半島からわずか30分だ。さらに、沖縄の地理的位置は地域の安全保障にとって重要だ。

 沖縄は中国に朝貢していたが、独立した王国だった。中国の一部になったことはない。米国は1972年まで沖縄を占領した。

 沖縄の人々の怒りや失望は米国でなく日本に向けられている。日本の民主党政権は沖縄を理解していない。日本政府は沖縄とのコミュニケーションのパイプを持っていない。私が沖縄の人と接触しようと提案すると、民主党の関係者は「はい!はい、お願いします」という。自民党の方が現在の民主党政権よりも、沖縄と通じ合い、沖縄の関心を理解している。

 3分の1の人は軍隊がない方が世界はもっと平和になると思っているが、そんな人たちと話し合うのは不可能だ。

 09年の選挙が民主党に政権をもたらした。これは日本では初の政権交代だ。鳩山首相は左派の政治家だ。民主党政権下で、しかも鳩山首相だったにもかかわらず、米国と日本は2+2(外務、防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会)の声明を(昨年)5月に発表することができた。

 〈メア氏は部屋を退出し、彼の2人の同僚が日米の経済関係について講義。メア氏が戻ってきて講義を再開すると、2人の同僚は部屋を出た〉

 米国は普天間飛行場から海兵隊8千人をグアムに移し、米軍の存在感を減らすが、軍事的プレゼンス(存在)は維持し、地域の安全を保障、抑止力を提供する。

 (米軍再編の)ロードマップのもとで日本は移転費を払う。これは日本による実体的な努力のしるしだ。日本の民主党政権は実施を遅らせているが、私は現行案が実施されると確信している。日本政府は沖縄の知事に対して「もしお金が欲しいならサインしろ」と言う必要がある。ほかに海兵隊を持っていく場所はない。日本の民主党は日本本土への施設移設も言ってきているが、日本本土には米軍のための場所はない。

 日本の文化は合意に基づく和の文化だ。合意形成は日本文化において重要だ。

 しかし、彼らは合意と言うが、ここで言う合意とはゆすりで、日本人は合意文化をゆすりの手段に使う。合意を追い求めるふりをし、できるだけ多くの金を得ようとする。沖縄の人は日本政府に対するごまかしとゆすりの名人だ。

 沖縄の主産業は観光だ。農業もあるが、主産業は観光だ。沖縄ではゴーヤー(ニガウリ)も栽培しているが、他県の栽培量の方が多い。沖縄の人は怠惰で栽培できないからだ。

 沖縄は離婚率、出生率、特に婚外子の出生率、飲酒運転率が最も高い。飲酒運転はアルコール度の高い酒を飲む文化に由来する。

 日本に行ったら本音と建前について気を付けるように。言葉と本当の考えが違うということだ。私が沖縄にいたとき、「普天間飛行場は特別に危険ではない」と言ったところ、沖縄の人は私のオフィスの前で抗議をした。

 沖縄の人はいつも普天間飛行場は世界で最も危険な基地だと言うが、彼らは、それが本当でないと知っている。(住宅地に近い)福岡空港や伊丹空港だって同じように危険だ。

 日本の政治家はいつも本音と建前を使う。沖縄の政治家は日本政府との交渉では合意しても沖縄に帰ると合意していないと言う。日本文化はあまりにも本音と建前を重視するので、駐日米国大使や担当者は真実を言うことによって批判され続けている。

 米軍と日本の自衛隊は違った考え方を持っている。米軍はありうる実戦展開に備えて訓練しているが、自衛隊は実際の展開に備えることなく訓練をしている。

 日本人は米軍による夜間訓練に反対しているが、現代の戦争はしばしば夜間に行われるので夜間訓練は必要だ。夜間訓練は抑止力維持に欠くことができない。

 私は日本国憲法9条を変える必要はないと思っている。憲法9条が変わるとは思えない。日本の憲法が変わると日本は米軍を必要としなくなってしまうので、米国にとってはよくない。もし日本の憲法が変わると、米国は国益を増進するために日本の土地を使うことができなくなってしまう。日本政府が現在払っている高額の米軍駐留経費負担(おもいやり予算)は米国に利益をもたらしている。米国は日本で非常に得な取り引きをしている。(共同)

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-03-08_15192/

摂津堂テクスト 11/22

http://d.hatena.ne.jp/settu/20061122/p1#c

摂津堂テクスト/日記のような、何か – イラク問題のこの頃/マブダチということ

2006-11-22

■[メモ][軍事][政治]イラク問題のこの頃/マブダチということ

 つい一週間ほど前でしたか、読売新聞に岡崎久彦氏の論文が載っていました。ざっとしか見ていなかったので、明確に覚えてはいないのですが、その内容をうろおぼえでザッと要約して思いっきり乱暴に意訳すると、ある一節に大体次のような話があったかと思います。

 

<意訳>

「ぶっちゃけ、アメリカはイラクでやらかしてしまった。それは事実。だから、その部分はちゃんと指摘して、アメリカには十分に反省して貰わないといけない。

 でも、今日本が、俺等がやるべきことは、そんなアメリカのやらかしを嬉々としてあげつらって糾弾することだろうか?

 日本が、アメリカの友達、マブダチなら、それは違うんじゃないか。

 友達がやらかしちゃって、失敗して、困ってるんだから、そんな今こそ、全力で味方になってやって、支えてやるのも努めなんじゃないか?

 

 それが友達、マブダチってことなんじゃないかね?」

 

</意訳>

 重要な指摘かと。

 

Permalink | コメント(24) | トラックバック(8) このエントリーを含むブックマーク

[コメントを書く]

# noharra 『日本にイラク情勢を好転させる力量はありません。

アメリカ軍のイラク駐留は不正と災厄を生産し続けているのです。したがってそれに荷担することは誤りです。』 (2006/11/23 21:27)

# 名無し 『>noharra氏

で、だから撤退しろとでも?何が言いたいんだかはっきりして欲しいんだが』 (2006/11/24 04:28)

# 名無し 『noharra さん

ここ読んで

http://kojii.cocolog-nifty.com/blog/cat6627214/index.html

>「アメリカが撤退すればすべては解決する」なんて幻想を振りまくのは、もはや犯罪的

この意見に私は同意します。』 (2006/11/24 20:00)

# settu 『>noharraさん

 その見方には同意できません。

 さらに言えば、二人目の名無しさんが言及して引用なさっているように、

http://kojii.cocolog-nifty.com/blog/cat6627214/index.html

で、指摘されている通りの現実があると思います。

>名無しさん

 つまり、これからどうするか、という話なのですよね。

>名無しさん(二人目の方)

 私も同意します。』 (2006/11/24 23:40)

# noharra 『settuさんは書いた 『>noharraさん その見方には同意できません。」

根拠は?

 これからどうするか、という話など私はしていません。

私の端的な主張に端的に反論できないのですね?』 (2006/11/28 06:51)

# 井上@Kojii.net 『つまり、「アメリカ怪しからん」とあげつらっているだけで、それをどうすれば解決できるかについては言及できないということですね。』 (2006/11/28 15:37)

# settu 『>nohharaさん

 そもそも、貴方の主張も根拠が示されておりませんね。

 そして、確認しておいて頂きたいのですが、そもそもこの記事で主題になっているのは「これからどうするか」という点です。つまり、私はここでは「これからどうするか」という話をしているのです。その点において、何が正しいのか、ということです。他の名無しさんの方々や井上@Kojii.netさんも述べておられる様に、要はその点です。そこをスルーされましても、困ります。

 

 名無しさんの方が指摘されたように、その点において、貴方は何をおっしゃりたいのでしょうか、ということです。

http://kojii.cocolog-nifty.com/blog/cat6627214/index.html

はもうご覧になられましたでしょうか。

<引用>

ましてや、「アメリカが撤退すればすべては解決する」なんて幻想を振りまくのは、もはや犯罪的。今の状態でいきなり手を引いたら、第二のアフガニスタンができて、後でもっと多くの血を流すことになるのは間違いないと思うのですけれど。(まあ、アメリカのイラク政策を批判している人の多くは「アメリカの悪口が言えればよかった。理由は何でもよかった」てことなのかもしれませんが)

理想を持つことは大いに結構。でも、それはそれとして、目の前の現実に対して、いかにして (夢想的にならずに) 現実的に取り組んでいくかが重要なんじゃないですかネ。現実が理想と異なるからといって、そこでヒステリーを起こしても事態は改善しませんって。

</引用>

 ということなのです。

 

 今ある現実に、どう対処するか? というお話なのです。

 

 そして、今の最良の策は、イラクの米軍の駐留を継続させることかと思われます。そういうことです。

>井上@Kojii.netさん

 どうもです。結局、そこなのですよね。』 (2006/11/28 21:51)

# noharra 『(1N)アメリカ軍のイラク駐留は不正と災厄を生産し続けているのです。

(2N)したがってそれに荷担することは誤りです。

settuさんの応答はよく分からない。

(3S)私はここでは「これからどうするか」という話をしているのです。

(4S)「アメリカが撤退すればすべては解決する」のかどうか?

(5S) そして、今の最良の策は、イラクの米軍の駐留を継続させることかと思われます。

settuさんは(1)(2)にも明示的には反論しない。

その代わりに持ってくるのは

(4S)「アメリカが撤退すればすべては解決する」のかどうか?

という修辞的な問いである。だいたいこれが詐欺師の文章であるかどうかはレトリックだけ見ても判断できる。これだけの混乱に対し「すべては解決する」万能の解決策など有るわけがない。したがって「アメリカが撤退すればすべては解決する」のかどうか?という問いに対する答えは「否」であらざるをえない。

その否を聞くやいなや「イラクの米軍の駐留」やむを得ないという結論が強力にやってくるわけである。そのために日本の戦後体制に革命的変更を加え、自衛隊をどんどん海外派兵できるように、する。

すばらしい論理展開!

それでも、

(1S)アメリカ軍のイラク駐留は不正と災厄を生産し続けている、というのは事実に反する。と主張しないのはsettuさんが誠実だからなのか?』 (2006/11/30 08:26)

# 井上@Kojii.net 『あなたが、イラクのことを単なる名目として、自己満足的な一国平和主義のために「自衛隊の海外派遣反対」と主張したいだけだというのはよく分かりました。アメリカの撤退で解決することはないといっておきながら、代案は出せない、そしてすぐさま自衛隊の海外派遣反対という結論が強力にやってくるところからして、それこそ詐欺師的なのでは。』 (2006/11/30 12:04)

# settu 『>noharraさん

 井上@Kojii.netさんがばっさりとまとめて下さったので、それ以上の回答は必要無い気もする訳ですが……。

 私は、貴方の主張にはそもそも根拠が無い、と指摘しました。

 それが全てです。

 それとも、ただの感情的なご意見でしょうか?

 それなら、やはり同意は出来ませんね。

 そして、繰り返すように、そこはここの記事の主題ではありません。

 そもそも、貴方は当初から「どうするか?」という問いに対してひたすらスルーをし、また名無しさんの方々や井上@Kojii.netさんの問いかけに対しても答えようともせず、ご自分の主張を述べられることだけに終始しておられるようですが、何をなさりたいのでしょうか?

 井上@Kojii.netさんが述べられたように、

 『あなたが、イラクのことを単なる名目として、自己満足的な一国平和主義のために「自衛隊の海外派遣反対」と主張したいだけだというのはよく分かりました。』

 で正解、ということなのでしょうか。

 繰り返しますが、この記事は「これからどうするか?」が主題です。対案を論じるからこそ、ここの議論にも意味が出来ようというものです。

 そして、貴方はそれに関して、何も示しておられません。

 ここの、論点はただ一つです。何度も繰り返しますが、これからどうするか、ですよ?

 結局、貴方は反論に耐え得るようなちゃんとした代案を提示出来ない、というお話で宜しいのでしょうか。

 井上@Kojii.netさんが、『アメリカの撤退で解決することはないといっておきながら、代案は出せない、そしてすぐさま自衛隊の海外派遣反対という結論が強力にやってくるところからして、それこそ詐欺師的なのでは。』と仰られた通りなのでは、と。

>井上@Kojii.netさん

 適切なまとめ、有難う御座います。』 (2006/11/30 23:48)

# settu 『尚、これからサイトは休眠モードとなり、記事の更新も控えめとなる予定ですが、コメント欄は生きているので今後も書き込めますし、議論も普通に出来ます。ここの欄への書き込みも、今後もどなたでもご自由にどうぞ。私も必要に応じて書き込みます。』 (2006/12/01 03:19)

# noharra 『「代案は出せ!」とは何か?が、分かって発言しているとは思えないですね。

「これからどうするか?」?主語が抜けていますが?

日本は何を根拠にイラクに関与する権利を得たのか? 日本はイラクに関与する権利など最初から持っていなかったし、今ももっていないだけのことです。

これのどこが一国平和主義ですか。チャチなレトリックでごまかすのはやめてください。』 (2006/12/04 06:42)

# 井上@Kojii.net 『あなたが、イラクの現状をどうすれば解決できると考えているのか。それが私が言うところの代案ということです。それを説明できないからといって、”レトリック” なんていう言葉で誤魔化すのは止めていただきたい。

どうすれば問題を解決できると考えているのか、その説明すらできないで「日本はイラクから手を引け」とだけ連呼するのは、「日本さえ平和っぽい状態でいられれば、後は知らん」ということであり、それこそが一国平和主義です。』 (2006/12/04 11:28)

# 井上@Kojii.net 『もうひとつ。おなた御自身の見解を出せないからといって、「代案を出せ攻撃」「大笑い」などとクダを巻くぐらいなら、わざわざ他人の日記に乱入するのはお止めになった方がよろしいかと。』 (2006/12/04 21:58)

# settu 『>noharraさん

 つまりは、井上@Kojii.netさんの書き込みにある通りなのですが。

>「代案は出せ!」とは何か?が、分かって発言しているとは思えないですね。

>「これからどうするか?」?主語が抜けていますが?

 貴方こそ、恣意的に、ご自分の都合が良いように主語を読み違えておられませんか。

 

 そもそも、貴方が

>アメリカ軍のイラク駐留は不正と災厄を生産し続けているのです。

 という反米論を主張なさったのが議論の始まりです。

 だからこそ、井上@Kojii.netさんが仰った通り、『あなたが、イラクの現状をどうすれば解決できると考えているのか。』ということが貴方に問われるのであり、「これからどうするのか?」という問いが来るのです。

 

 ゆえに、『それを説明できないからといって、”レトリック” なんていう言葉で誤魔化すのは止めていただきたい。』となる訳です。

 結局のところ、『つまり、「アメリカ怪しからん」とあげつらっているだけで、それをどうすれば解決できるかについては言及できないということですね。』ということが、貴方に問われているのです。

 それらの質問に対する回答も、対案の提示も何も無い以上、あなたの仰っていること、書き込んでいる内容は、文字通りの一国平和主義でしか無いかと思われます。いや、ある意味もっとたちの悪いものかと。

 繰り返しますが、結局、貴方は反論に耐え得るようなちゃんとした代案を提示出来ない、というお話で宜しいのですね。

 そして、井上@Kojii.netさんが仰った通り、貴方は「日本さえ平和っぽい状態でいられれば、後は知らん」と考えている、ということで宜しいのでしょうか。

>井上@Kojii.netさん

 適切なご指摘、有難う御座います。』 (2006/12/04 22:14)

# # 井上@Kojii.net 『noharra 氏が自分の日記に、ここでのやりとりをコピペしているのだけれど、私の前回の発言×2 だけスルーしているのにワロタ。』 (2006/12/06 16:08)

# 通行人 『善悪は別として、少なからずイラクの石油は日本としては無視できない要素。例えば、仮にイラクから米軍が撤退して独裁政権が再び誕生するとして、それが世界として有益であるかどうか。ロシアの例を述べるなら石油外交でヨーロッパから警戒されているわけだし、イラクが独裁政権に支配されることは、日本の外交、及び経済に足かせとなりうるかも知れない。外交的にやりやすいのは民主主義・市場主義の国々ではないだろうか。

例えば、ここで米軍がイラクから撤退した時、それでイラクの混乱は収拾されるのか。否。イラクは「内戦状態」と言う人々の視点からすれば、民族間・宗派間の対立は米軍という第三者の介在とは無関係で継続するという結論に至らなければおかしいと思う。即ち、米軍が撤退したとしても問題は解決されないということになる。ならば、有志連合という外部の力が抑止力として必要なものになるはず。質問、米軍が撤退するとなれば、誰がイラク軍や治安部隊を育成するのか?NATOも、アラブ諸国も、国連もイラクへの部隊の派遣には消極的である。そもそも国連についていえば、ソマリアで失敗しているし、国連がすべてを解決するという考えは妄想でしかないと思う。』 (2006/12/08 14:16)

# noharra 『応答が遅れて失礼しました。

settuさんへ。

議論を継続したいなら、まず現状認識

(1N)アメリカ軍のイラク駐留は不正と災厄を生産し続けているのです。

をどう評価するのかを聞かせてください。

私の主張に「反米」というレッテルを貼って解決ですか。あなたはブログで議論する意思も能力もない! で良いのですね。

>>> だからこそ、井上@Kojii.netさんが仰った通り、『あなたが、イラクの現状をどうすれば解決できると考えているのか。』ということが貴方に問われるのであり、「これからどうするのか?」という問いが来るのです。<<<

日本は何を根拠にイラクに関与する権利を得たのか? という問いに先に答えてください。』 (2006/12/09 08:01)

# noharra 『追加:

日本航空自衛隊のイラク派兵は「イラクにおいて行われている国民生活の安定と向上、民主的な手段による統治組織の設立等に向けたイラクの国民による自主的な努力を支援し、及び促進しようとする」に反するので、イラク特別措置法違反である。に反論してください。』 (2006/12/09 08:49)

# 井上@Kojii.net 『簡単なことです。上で「通行人」さんが書かれているように、ここでいきなり放り出して撤退したら、違った種類の不幸と災厄を世界中にばらまく結果になります。それを阻止するには、イラクの軍と警察、それとまともな政権を育成するしかないわけで、それを支援する活動の一環として空自のイラク派遣は違法でもなんでもありません。

まあ、私の突っ込みを華麗にスルーして、どうすればこの件が解決するかについては触れようとせずに「アメリカのイラク駐留の不当性」「自衛隊のイラク派遣への反対」にばかり拘泥しているあなたは、他人のことをどうこういえた義理ではないということですよ♪』 (2006/12/09 09:49)

# 井上@Kojii.net 『あーそれから。壊れたレコードみたいに自説を連呼するだけなら、ここよりもオルタナや AML に投稿する方が、賛同のコメントをいっぱいもらえて楽しいんじゃありませんか ?』 (2006/12/09 09:56)

# settu 『>noharraさん

 色々と、異なことを仰いますね。

 

>議論を継続したいなら、

 この表現もイマイチよく分かりませんね。

 そもそも、議論を持ちかけられたのは貴方だった気がしたのですが……。

 

 議論というか、ご自分の主張をお繰り返しになられること、ですか。

 いずれにせよ、私は、貴方がご自分の世界にお帰りになられる分には、一向に引き止める気は御座いません。いや本気で。

 まぁ、それはともかく。

 

>(1N)アメリカ軍のイラク駐留は不正と災厄を生産し続けているのです。

>をどう評価するのかを聞かせてください。

 出来れば、まずは落ち着いて、最初からの話の流れを読み直して頂ければ、と思います。

 私は、「その見方には同意できません。」とはっきり見解を申し上げた訳ですね。一番最初に。

 現状ではイラク駐留は最善の選択と思われます。

 これではご不満なのでしょうか。

 そもそも、貴方は一体何をなさりたいのでしょうか。よく分かりません。

 貴方は、何故かここにやってきて、いきなり(根拠不明の)ご自分の主張を述べられた。それに対して、私は(ぶっちゃけ、付き合う必要も無いのだけれども)私の見解を述べた。

 それだけですよ?

 それとも、何か別の答えをお求めになるのでしょうか。

 そして、貴方はそのような主張をわざわざここでぶちまけるぐらいなのだから、勿論米軍駐留に代わる対案を持っておられるのですね、という問いが来る訳です。ここに書き込んでいる皆様もそうお感じになられているようですね。だからこそ、皆が貴方にその答えを求めているのです。

 なんと言いますか、このままでは、「あなたはブログで議論する意思も能力もない! で良いのですね。」という言葉は、そのまま貴方に跳ね返ってしまうのではないかな、とも思っております。あんまり過激な言葉をお使いになられるのはどうかなー、と。

 先ほど、貴方のブログをちらっと拝見させて頂きましたが、

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20061209#1165619206

>悪への荷担を自覚できないばか?

 とは、なかなか上品なお言葉をお使いになるのですね。念のためお伺いしますが、どういう意味なのでしょうかw

 ちょっと説明をお願いしたい所ですね。

 そして、その他の問いに関しては、井上さんがまた見事に纏めて下さいました。有難う御座います。

『簡単なことです。上で「通行人」さんが書かれているように、ここでいきなり放り出して撤退したら、違った種類の不幸と災厄を世界中にばらまく結果になります。それを阻止するには、イラクの軍と警察、それとまともな政権を育成するしかないわけで、それを支援する活動の一環として空自のイラク派遣は違法でもなんでもありません。』

 その通りだなぁ、と。

 

 これがそのまま答えになるかと思われます。

 貴方は、ひたすらイラクから手を引くことだけを述べておられます。

 それは、今以上の混乱をイラクに望む、それも積極的に望む、ということでもある。(対案が無い以上、そういうことになります。)

 

 それは一国平和主義というよりも、それ以上に醜悪な何かではないか、と。

 醜悪な、そして血塗られた何か、かと。

 さて、こちらは貴方の問いに一応答えてみた訳ですが、貴方は、私の問いに答えて頂けるのでしょうか。

 

 繰り返しますが、結局、貴方は反論に耐え得るようなちゃんとした代案を提示出来ない、というお話で宜しいのですね。

 そして、井上@Kojii.netさんが仰った通り、貴方は「日本さえ平和っぽい状態でいられれば、後は知らん」と考えている、ということで宜しいのでしょうか。

 

 それと、もう一つ疑問があります。

 

 貴方は、どうして私以外の方々、名無しさん、井上@Kojii.netさん、通行人さんからの問いかけを無視なさるのですか。……いや、そもそも私からの問いかけも無視なさっておられますが(苦笑 

 

 通行人さんもこう述べておられます。

『質問、米軍が撤退するとなれば、誰がイラク軍や治安部隊を育成するのか?NATOも、アラブ諸国も、国連もイラクへの部隊の派遣には消極的である。そもそも国連についていえば、ソマリアで失敗しているし、国連がすべてを解決するという考えは妄想でしかないと思う。』

 これも、貴方への問いかけです。

 そもそも、ここは、皆さんで議論する場です。

 他の方の意見を見ないふりなさるのは、あまりカッコ良いやり方では無いかと思われます。

 それが正義と貴方が信じておられるのなら、それ以上は申しませんが。

 貴方の言葉をお借りするなら、「議論を継続したいなら、」この辺りにお答え頂ければなぁ、と思います。

 まぁ、上に書いたように、ぶっちゃけ私は別に議論を継続したいと望んでいる訳ではありませんので、このまま貴方がご自分の世界にお帰りになられても、一向に構いませんが。

>通行人さん

 貴重なご意見、有難う御座います。本当に色々と大変な状況ですねぇ。

>井上@Kojii.netさん

 適切なご指摘、有難う御座います。』 (2006/12/10 00:45)

# noharra 『settuさん、および公平な議論を愛するたくさんのみなさま。いつも応答が遅くすみません。またいくつかの質問を放置してしまいすみません。

今回もはなはだ不十分な発言になります。

>>○(1N)アメリカ軍のイラク駐留は不正と災厄を生産し続けているのです。

 現状ではイラク駐留は最善の選択と思われます。

 これではご不満なのでしょうか。<<

(1N)アメリカ軍のイラク駐留は不正と災厄を生産し続けている。しかし

(1A)アメリカ軍の駐留なしのイラクはより多くの不正と災厄にみまわれることになろう。

settuさんの意見は、(1N)+(1A)ということでなのですね。

わたしは(1A)を否定するので、(1N)だけが際だつことになります。ところがsettuさんの場合、(1A)と切り離された(1N)をうまく思考できないようですね。

ところで、

>> いずれにせよ、私は、貴方がご自分の世界にお帰りになられる分には、一向に引き止める気は御座いません。いや本気で。

とのことなので、メインの議論はkojiiさんが拒否されなければkojiiさんのところでやらせていただくことにします。

http://kojii.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_7f03.htmlのコメント欄 

一点だけ書いておきますが、「通行人」さん

>>国連がすべてを解決するという考えは妄想でしかないと思う。

「国連がすべてを解決」などと誰も主張していませんよ。

わたしが答えるべき思われる点が数週間後に漏れていれば、その旨私のブログにでもご連絡ください。

失礼しました。』 (2006/12/14 07:14)

# settu 『>noharraさん

 さて、そちらからの問い掛けに関しては、

 

http://d.hatena.ne.jp/settu/20061217/p1

に書いた通りなので、ご覧頂ければと思います。

 さて、結局noharra氏はこちらからの問い掛けには一切お答えになることなくお帰りになるようですが、もしもまた気が変わってお答えになりたいと思われることもあるかも知れませんので、一応こちらからの問いかけを分かりやすいようにリストアップしておきますね。

 

 あと、どうやらnoharra氏はここでのやりとりを多少編集なさってご自分のブログ

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20061128#p1

に掲載なさっているようですが、そちらでここのやりとりをご覧になる方への参考になれば、ということで、転載しやすいように、という意味も込めて。

Q1:繰り返しますが、結局、貴方は反論に耐え得るようなちゃんとした代案を提示出来ない、というお話で宜しいのですね。

 そして、井上@Kojii.netさんが仰った通り、貴方は「日本さえ平和っぽい状態でいられれば、後は知らん」と考えている、ということで宜しいのでしょうか。

Q2:貴方は、どうして私以外の方々、名無しさん、井上@Kojii.netさん、通行人さんからの問いかけを無視なさるのですか。(そして貴ブログ転載時には削除なさるのですか。)……いや、そもそも私からの問いかけも無視なさっておられますが(苦笑 

Q3:そして、これが最も重要な質問なのですが。

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20061209#1165619206

>悪への荷担を自覚できないばか?

 とは、どういう意味なのでしょうか?

 

 ちょっと説明をお願いしたい所ですね。

 というか、このQ3は今回のイラク問題や今回の議論とは関係無しに、お答え願いたい所ですね。』 (2006/12/17 16:44)

#

トラックバック – http://d.hatena.ne.jp/settu/20061122/p1

* 失敗と理想と現実と

* http://d.hatena.ne.jp/noharra/20061128

* 世界の注意を引かずにイラクから撤退する難しさ

* http://d.hatena.ne.jp/s_kotake/20061128

* [休眠モード][雑記]コメント欄の議論のこととか

* http://d.hatena.ne.jp/myhoney0079/20061210

* [休眠モード][雑記]議論話の続き/まとめ+noharra氏への問いかけ

* http://d.hatena.ne.jp/noharra/20061229

リンク元

* 453 http://kojii.cocolog-nifty.com/blog/

* 372 http://obiekt.seesaa.net/

* 175 http://obiekt.seesaa.net/article/29501363.html

* 49 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20061128

* 45 http://d.hatena.ne.jp/myhoney0079/20061210/p11

* 31 http://d.hatena.ne.jp/myhoney0079/

* 27 http://d.hatena.ne.jp/noharra/

* 23 http://www.masterkeyes.net/mishio/

* 17 http://kojii.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/index.html

* 15 http://kojii.cocolog-nifty.com/blog/cat6627214/index.html

摂津堂テクスト/日記のような、何か 12/17

2006-12-17 議論話の続き/メッセージ&web拍手コメント等

■[休眠モード][雑記]議論話の続き/まとめ+noharra氏への問いかけ

 どうもです。ここのところ、色々とあった例の議論話なのですが、折角ですのでとりあえず関連の話題になったURLとかでもまとめておきましょうか。適当なので記載していないものとかがあったら済みません。

 

・摂津堂テクスト(当ブログ)

イラク問題のこの頃/マブダチということ

http://d.hatena.ne.jp/settu/20061122/p1

noharra氏の最初の突撃地であり、当ブログにおける論争?発生地。コメント欄にて。

コメント欄の議論のこととか。

http://d.hatena.ne.jp/settu/20061210/p1

この件に関する12/10更新時での私的まとめ。

・Kojii.net ココログ別館

ちょっとぶちまけてみたくなった

http://kojii.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_7f03.html

井上@Kojii.netさんの所に於ける、noharra氏の突撃地。

私が対案提示を求めた理由

http://kojii.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_dc41.html

なぜ、井上@Kojii.netさんが対話を試みたのかの述懐。

・Kojii.net

Opinion : “正しいこと” と論理飛躍の怪しい関係

http://kojii.net/opinion/col061211.html

井上@Kojii.netさんのブログの、noharra氏突撃コメント欄のやりとりを題材にした記事。「アジリテーター」について。

Opinion : 弱者は強者 ?

http://kojii.net/opinion/col061127.html

アメリカ政府に対する陰謀論その他の事例に関する考察。正確には今回の論争とは直接リンクしていないが、タイムリーに関連する話題。

・孤高

noharra氏の反米突撃

http://d.hatena.ne.jp/myhoney0079/20061210/p11

ID:myhoney0079さんの、今回の論争に関するまとめ。分かりやすいです。(ちなみに、この件に関してhttp://d.hatena.ne.jp/myhoney0079/20061210/p10にnoharra氏突撃。)

週刊オブイェクトからリンクもろた

http://d.hatena.ne.jp/myhoney0079/20061213/p3

watchネタとして取り上げた理由。

・週刊オブィエクト

焦土作戦~白燐弾で焼け野原!?~

http://obiekt.seesaa.net/article/29501363.html

まとめ+noharra氏の主張するリアリズムについての考察。おそらく、JSFさんのこの記事からまたぶわっと話題が広まった模様。姿勢制御あれ。オブイェークト。

・軍事板常見問題

【質問】軍事分野における「リアリズム」について教えてください.

http://mltr.e-city.tv/faq99a03.html#realism

ついに、軍板FAQに……。

って、<応用例>って、ちょwwwwwwww

 なんというか、ウチに突撃する程度で止めときゃ良かったのに……。

 ここまで派手に燃え上がる(あるいは、ネタになる)ともう処置無し、ですかねぇ……。

 しかも複数箇所で突撃なさってるようですし。

 

 二正面作戦は歴史の戒める所なのかも知れませんが、なんというか、こう、「二正面作戦ってレベルじゃねーぞ!」というか。

 

 

 それはそうと、ID:noharra氏より件のコメント欄に書き込みがありました。

 ……あったのですがー。(以下、しばらくコメント欄の話題なのでご興味の無い方はカッ飛ばしても構いません。というか、本題は下のほうにあります。「本題」とでも検索して下さい。)

 

http://d.hatena.ne.jp/settu/20061122/p1#c1166048051

>>○(1N)アメリカ軍のイラク駐留は不正と災厄を生産し続けているのです。

 現状ではイラク駐留は最善の選択と思われます。

 これではご不満なのでしょうか。<<

(1N)アメリカ軍のイラク駐留は不正と災厄を生産し続けている。しかし

(1A)アメリカ軍の駐留なしのイラクはより多くの不正と災厄にみまわれることになろう。

settuさんの意見は、(1N)+(1A)ということでなのですね。

わたしは(1A)を否定するので、(1N)だけが際だつことになります。ところがsettuさんの場合、(1A)と切り離された(1N)をうまく思考できないようですね。

 ……何で余計な一言を付け加えるのかなー(苦笑

 いや、逃げ……もとい、撤退するんだったら、黙って逃げ……じゃなくて、撤退すれば良いと思うんですヨ。

 さもなくば、「意見の相違を見ることでしか無くて残念です、では失礼します」程度の、双方の顔を立てるような無難な、波風を立てないコメントで止めておくとか。

 別に、無理に「敗北宣言汁!」とは申しません。反論出来ませんすみませんでした対案も出さず皆様の質問にも答えずにひたすら余所様のコメント欄荒らして済みませんでした、と土下座せよとも申しません。先方にも意地がおありでしょうから。心の底では「自分の勝ち!」*1だとか「結局こいつ等はアメリカと自衛隊の不正義が理解できない愚民か」とか、そんなことをお考えになっていらっしゃるのかも知れませんが、別にその幸せな幻想を崩せとも申しません。しかし、だからこそ、撤退にも礼儀ってものがあると思うんですヨ。それが互いに顔を立てておく、ということですから。

 

 それではなく、こちらに対する非難コメントだけ残して撤退、しかも、「うまく思考できないようですね。」と相手を中傷するような捨て台詞を残して撤退ってのは、あまりカッコ良いことではないですな。というか、どう見ても最後まで議論から逃げまくった上での勝利宣言です、本当に有難う御座いました、と。

 ちなみに、何か最後にいちゃもんをつけられたまま、というのも微妙かも知れませんので、一応反論しておきますと、私はそもそも、noharra氏が強硬に主張する

 

>(1N)アメリカ軍のイラク駐留は不正と災厄を生産し続けている。

 に根拠が無い、と指摘しているのですね。ええ、何度も。

 ところが、noharra氏はそれには答えず、あるいは見ないふりをしたまま、同じ文言を繰り返している。

>settuさんの意見は、(1N)+(1A)ということでなのですね。

 ですから、違うと何度も言ってるんですけどね。貴方の意見には同意できません、貴方の主張にはそもそも論拠が無い、と。

 前回の記事でも引用しましたが、井上@Kojii.netさんの、

http://kojii.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/__6b76.html

わざわざ、意見を異にする人の日記に乗り込んできて対立意見のコメントを書き込むのなら、相手を説得できるような材料を持ってくるのが筋ってものなんじゃないのかなあ、と。

ただ単に「アメリカのイラク政策は間違ってる」「だから日本は関与するな」と連呼するだけでは、「じゃあ、どうすればいいと思ってるのさ」といわれればアウト。noharra 氏にはそういう自覚がなくて、「壊れたレコードみたいに自説を連呼すれば、それだけで相手が納得する」とでも思ってるのかしらん。

逆に、自説を連呼することに対して無条件に賛同のコメントが欲しいのなら、わざわざ “敵地” に乗り込むようなマネをしなくても、オルタナとか AML とか、もっと都合のいい場所はあるだろうに。

 にある通りなのであります。*2

 私にしてみれば、言わば、noharra氏が「アポロが月に行っていない!!!!!」*3といきなり当ブログのコメント欄で主張したのと大して変わらないのですね。アレは捏造だ! アメリカと世界人類の偉業なんてことはありえない! と。

 いや、別に「アポロが月に行っていない!!!!!」と主張する……もしくは、信仰するのは構わないんですよ。(まぁ、単に「同じアメリカの話題だから」ということで別の話を持ってこられてもそもそも困ることは困る訳ですが。今回の「同じイラクの話題だから」というのと同様に。)

 ただ、だったらちゃんと論拠とか説得材料とかを持ってこないと。

 まぁ、持って来られても当方は「アポロは月に行っていない!!!!!」という主張に真面目に付き合う気はあまり無い訳ですが、いずれにせよ、その段階にすら辿り付いていない訳です。

 「イラク駐留は不正と災厄を生産し続けている!!!!!」と主張したいなら、きちんとそれを示す客観的データ、しかも、「不正と災厄(つまり、駐留の無い状態よりも悪い状態)」を、現在「生産し続けている」データを示さないと。まぁ、そもそも「不正と災厄」が何を指しているのかすら不明なのですが*4。結局、そこの辺りから話を始めなければならない筈なんですな。本来は。

 ちなみに、言うまでも無く、特定の事例のURLでも適当にコピペされても困ります。つまり、

http://kojii.net/opinion/col061127.html

アメリカのように所帯が大きい相手になれば、叩けば埃の一つや二つは常に出てくる

 訳ですから。無論イラクは色々と大変な状況だから、イチャモンをつける材料には事欠かないことでしょう。というか、自分も5分10分漁ればすぐに見つけられると思います。でも、それは、「不正と災厄(つまり、全体として駐留の無い状態よりも悪い状態)」を、現在も「生産し続けている」という論拠にはならないのであります。いや、先方はそれで十分なのかも知れませんけど。

 という訳で、ひたすら「アポロは月に行っていない!!!!!」と材料も持ち込まずに主張されても私は困ってしまうだけなのであります。「俺に言われてもなぁ」(CV:ちよ父*5)という感じな訳です。

 

 つまるところ、noharra氏が「アポロは月に行っていない」といきなりこちらのブログのコメント欄で主張し出したから、いや、自分は行ったんじゃないかと思うんですヨ、と答えてあげた。ただ、それだけのやりとりなのであります。まぁ、当方としてはそもそもそこを突き詰めて議論する気も無い訳ですが。つまり、そこには論争するまでの「興味が無い」のであります。

 あんまし巧い喩えじゃない気もしますが、個人的な感想としては、つまりはそういう感じなのです。ええ、個人的な感想ですね。

 ついでに言えば、私は別にnoharra氏に「アポロは月に行ったんですよ?」と説得しようとも思ってもおりませぬ。noharra氏が、別にどのような信仰を持たれようと構いません。信仰の自由も思想の自由も日本国民に与えられた大事な自由なのであります。勿論、noharra氏が「そっちが間違っているんだ!」とお考えになっても構いません。noharra氏をオカルティストとして罵倒する意図は全く御座いません。おや、意見が異なりますね、と、それだけです。ただ、その信仰を(材料も無しに)こっちに持ち込まれても困るよね、と。

 そういうことな訳です。

 でもって。

(1A)アメリカ軍の駐留なしのイラクはより多くの不正と災厄にみまわれることになろう。

(中略)

わたしは(1A)を否定する

 だから、皆さんが、その論拠は? それを、否定できる、即ち米軍駐留に取って変わることの出来るような対案は? とnoharra氏に、繰り返し、繰り返し、聞いてる訳ですけれどもねぇ……。

 で、結局noharra氏はこちらの問いかけには答えることなく、

ところで、

>> いずれにせよ、私は、貴方がご自分の世界にお帰りになられる分には、一向に引き止める気は御座いません。いや本気で。

とのことなので、メインの議論はkojiiさんが拒否されなければkojiiさんのところでやらせていただくことにします。

http://kojii.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_7f03.htmlのコメント欄

 ということで、こちらでの議論を切り上げ、井上@Kojii.netさんの所に向かわれるようです。

 こちらからの問いかけの一切には、ついに答えることなく。

 つまり、ここでは初めから議論は存在しなかった、という結論になってしまいそうです。

 何しろ、対話が初めから成立しなかったのですから。

 

 noharra氏は

今回もはなはだ不十分な発言になります。

 と仰っておりますが、不十分というか、殆ど無回答と同じようなものかと。

 結局noharra氏がウチのコメント欄でやったことは、ひたすら無意味な文字記号列長文を書き込むことだけだった、ということであり、私や井上 @Kojii.netさん、名無しさん、通行人さんはその無意味長文に対して、そもそも意味の無い応答していた、ということになってしまうのであります。私自身は前回書いたようにお帰りになって一向に構わないのですが、私はともかく、何度も誠実に回答し、問いかけていた井上@Kojii.netさんや他の方々に対して酷い話ではあります。*6

 

 最初の方で挙げたリンクと重複しますが、井上@Kojii.netさんはこう述べておられます。

http://kojii.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_dc41.html

どうして私が野原氏に「あなたはどう考えているのか」としつこく問い続けたのか。

それは、アメリカの対イラク政策について「やーいやーい失敗しやがって馬鹿野郎」となじって、あげつらって、罵倒しているだけなのか。それとも、「自分はこうして解決するのがよいと考えるわけだが、それに照らして現状はこうだから、かくかくしかじか」と、なにがしかの識見を持った上で物事を見ているのか。その違いにこだわったからです。別に、「あなたの考えを持って行って関係者を説得してこい」だなんて無茶はいいません。

失敗をあげつらうだけでは、「おまえの母ちゃん出ベソ」と囃すのと、大して変わらないじゃないですか。そして、「俺は正義の味方だぞ~」という自己満足で終わっちゃうんじゃないですか ? それでいいのでしょうか。ガキの喧嘩じゃないんですから。

 で、結局noharra氏は、この問いかけに答えることは無かった。

 井上@Kojii.netさんのところにへ向かうと仰ってますが、もしもまだはた迷惑な論争を続けようというのなら、出来れば、せめて、そこで井上 @Kojii.netさんや他の皆様の誠実な問いかけ、ここで問い掛けられたものを含めての誠実な問いかけにちゃんと答えて頂ければ、と思っております。自説の主張ではなくて。

 何にせよ、このままでは結局井上@Kojii.netさんやその他の皆様に対する応答の道義的義務をnoharra氏が放擲した、という動かし難い事実には変わりは無い、と。

 まぁ、私個人はこの件でこれ以上の追撃をかける気は無いのですが。

 ……さて、まぁ先方もコメント欄で言いたいことは言い切ったようなので、こちらの本題に入りますか。

 そんなこんなで、私はnoharra氏とこれ以上イラクネタ・反米ネタに関する無駄な論戦、というか無意味な文字記号列に対する応答をしたいとはカケラも思っていないのですが、先方に一点だけ「弁明」を求めたい部分はあるのですね。

 

 という訳で、前回http://d.hatena.ne.jp/settu/20061210/p1に書いたことですが、改めてお伺いします。

 

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20061209#1165619206(noharra氏)

悪への荷担を自覚できないばか?

 この一文は、どういう意味なのでしょうか?

 

 恐らく、コメントのつけ方から判断するに、私のコメントに対しての、ご意見だと思われますが。

 そもそも、こちらの文章を「詐欺師の文章」呼ばわりしたり、「チャチなレトリック」呼ばわりしたり、「やれやれ。settuさんは自分の思考方法に自信をもっておられるようだ。うーん。」と仰ったり、「あなたはブログで議論する意思も能力もない! で良いのですね。」と仰ったり、その他色々と見下しモード、煽りモードの書き方をなさったり、他にもこちらでの議論に関して、「なんでも「対案を出せ」といっておけ!」「対案を出せ攻撃」「大笑い」などと品評なさったり(井上@Kojii.netさんの表現をお借りするなら、くだを巻いたり)と、色々とお忙しい方だ(今回の「うまく思考できないようですね。」も相当なものですなw)とは思っておりましたが、上記引用の一文だけは、流石に、ちょっと看過することは出来ませんw

 いわゆる、「侮辱罪」にも相当する可能性があったりするのかなぁ、とも。あれはあれで犯罪なんでしたっけか。いや、自分は法律に関して全くの素人ですので、そういう面はよく分かりませんが。

 

 という訳で、これはhttp://d.hatena.ne.jp/noharra/20061128#p1でnoharra氏がなさっている、井上@Kojii.netさんや名無しさん、通行人さんのコメント削除等の意図的編集を加えた上でのコメント転載等の話*7よりも遥かに気になるところです。いや、こっちはこっちで何とも微妙な印象、というか弁明を求めたい所ではありますけれどもねw

 まぁ、井上@Kojii.netさんに、

http://d.hatena.ne.jp/settu/20061122/p1#c1165388909

# 井上@Kojii.net 『noharra 氏が自分の日記に、ここでのやりとりをコピペしているのだけれど、私の前回の発言×2 だけスルーしているのにワロタ。』 (2006/12/06 16:08)

 とか、

http://kojii.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_7f03.html

もうひとつ。

あなたが、私の主張に対して説得力がある反論をしていると考えておられるのであれば、御自身の日記にせっつさんのところのやりとりをコピペした際に私の発言をオミットしているのは、どういうわけです ?

 とか、突っ込まれたりしてから、

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20061209#p9

以上はnoharra11/28の続きですが、論争の原本はsettuさん及び井上さんのコメント欄にあり、こちらは(百%ではない)コピーです。

 とか後から言い訳を書き加えたりする辺りもいかにも微妙な訳ですが。

 

 ……他にも、

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20061128#c1166338231 

# anatanomakedesune 『野原様

>はいはい、遅れておりまして申し訳ありません。

休日を挟んでもアップされないと言うのは、実は遅れているのではなく、都合が悪いのでアップする気が無いのではありませんか?

 とか向こうでも突っ込みが入っていたりしておりますね。「http://d.hatena.ne.jp/noharra/20061209#p8に載せてるから良いんだ!!!」と主張なさるのかも知れませんが、妙なところで転載テキストを切り離して、また分けて転載ってのも微妙な話ですね。

 ……閑話休題。

 とかく、世間ではスルー力云々とかいう議論があるようですが*8、残念ながら上に挙げたこれはスルーテーマ全開でスルーするにはいささか厳しい。

 

 前回書いたように、これでも、これまではそれなりに丁寧な論議を心がけていたつもりでしたので。

 という訳で、少なくとも、最低でもこの件に関してのみは、是非とも弁明をお願いたい所ですね。ええ、是非に。

 

 これは、如何なる意味なのか。

 

 これはイラク云々、思想云々以前の、一文明人たる資格、あるいは一文明人として他者に認定されるに足りうる資格を備えた者か否か、としての最低限の礼儀(言い換えれば最低限の知性と教養)のお話なのであります。

 そこが問われているのであります。

 

関連:この辺りの件に関して頂いたメッセージやweb拍手コメント等

http://d.hatena.ne.jp/settu/20061217/p2

Permalink | コメント(25) | トラックバック(2) このエントリーを含むブックマーク