松下昇~〈 〉闘争資料

2008-06-10

科学 science

「奇妙な論理」でも言及されていた概念集1の〈科学〉 の項目をUPしました。

先日、概念集以外の文章をむりやり目次に載せるべくIDを振ってみました。

「70年10月六甲から」と「不確定な論文への予断」のふたつの文章のUPをきっかけにしてです。いま概念集以外が5つで、(読めるもの)全部で48個になっています。実際はもう少しあるのですが目次への搭載が遅れています。

目次 http://666999.info/matu/mokuji8.php

半年で約50項目。今までの例で行くとそろそろ熱意が冷めるころである。なんとかがんばってUPを継続していきたい。

2008-06-08

「反ユダヤ論の陥穽……」

陰謀論とそれに対する批判の両方をどう考えて(越えて)いくのかというテーマで、

「奇妙な論理 ー擬似科学批判の批判ー」に続き、

「反ユダヤ論の陥穽……」というのをUPしました。

http://666999.info/matu/data/antiju.html

太田竜の反ユダヤ論を批判したものです。

太田竜は、黒田寛一らとともに1957年に革命的共産主義者同盟(革共同)を結成した人物とウィキペディアにある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E7%94%B0%E7%AB%9C

新左翼という文脈で安保ブントの末端にいた松下の大先輩にあたるがそれだけでなく、1970年代にアイヌモシリ(人間(アイヌ)の住む土地の意)解放を唱えた点で松下は彼に大きな共感を持ったようです。

ところで、反G8サミット北海道(アイヌモシリ)連絡会 というのがあるようなので、urlだけ貼っておきます。

http://renrakukai.blogspot.com/

アイヌモシリ通史

http://www.alles.or.jp/~tariq/kampisosi/historymain.html

余白=margin

http://from1969.g.hatena.ne.jp/noharra/20080510/p1 スタイルシートについて書いた。

本文が欄の左端に密着していて読みにくいので「余白」を指定することにした。

cssにはいろいろなやり方があり、当然もっと優れたデザインを学んで行くべきなのでしょうが、一方で元の形を再現することにこだわるべきという発想もあり、試行錯誤中です。

ご意見を聞かせてくれれば嬉しいです。

今回のcss。 gyo15.css

body {

line-height: 154%;

color: #000b16;

background-color: #fff0f0;

margin:10px 40px 10px 20px;  }

2008-06-07

理由(9)は?

1970.10.16付けの「処分説明書」を下記に掲載しましたが、理由の(9)がありません。これは私が抜かしたのではなく今回OCRした「5月3日の会通信 4」に抜けていたもの。

『批評集 α編 〜’88・10〜』p23から補充します。

http://666999.info/matu/data/shobun.html#shobun2

(9) 同人は、昭和44年10月8日および9日に、一部の学生とともに、教養部学舎の正門およびB棟入口に机、椅子等を持出しバリケードを築いて同学舎の一部を封鎖し、10月9日の教養部の授業の多くを中止するのやむなきに至らしめた。

リンク先も訂正しておきたい。

2008-06-03

「不確定な論文への予断」

をUPしました。

http://666999.info/matu/data/hukakutei.html#hukakutei

「表現集」からです。

いままで概念集シリーズだけの目次を作成してきたので、この文章はその目次に掲載できない。目次の再編集が必要になる・・・

「処分説明書」(1970.10.16付け)

昨日に引き続き、スキャナーを買ったのでORCしてみた第二騨。

五月三日の会 通信の 4から、

「神戸の十月から」というタイトルの文章を掲載する。ただしまだ前半だけ。

http://666999.info/matu/data/shobun.html#shobun

神戸大学から松下への「処分説明書」(1970.10.16付け)が含まれている。

::後半もUP。(6/4朝)

2008-06-01

スキャナーを買いました。

今日は、戸坂潤の読書会でした。帰りに梅田の電機屋で

スキャナーを買いました。エプソンのGT-S600という安い奴。軽いし、OCRソフトも付いていて機能的には十分と思ったので。

帰って早速実験。不本意だけどWindowsでの操作。ソフトのインストールすべて自動だが少し時間がかかる。

http://666999.info/matu/pic/ikeuchi.jpg に93年の新聞記事を掲載した、池内了さんであるが、最近、岩波新書で「擬似科学入門」という本を出している。 isbn:9784004311317

6/1の毎日新聞に書評(藤森照信氏による)が出ているのでちょっと紹介してみようと思った。

新聞記事をスキャナーしてOCRしてみた。新聞記事なのでレイアウトが複雑。で順番がむちゃくちゃになる。

池内はエセ科学を三つに分ける。


一種目は、スピリチュアルや超能力などの宗教・精神系で、そのままなら一つの文化として受け入れるにやぶさかではないが、これが商売とからむと問題が生ずる。

二種目は、科学的には正しくない主張にもとづくあれこれで、古くは永久機関、新しくはゲーム脳。(略)

93年の記事では、この第二種をメインに取り上げていたわけだが、今回の本はむしろ第三種を重視しているのかもしれない。

 三種目は、判断がもっとむずかしい。科学的に証明しづらい複雑系のテーマを扱うもので、今の時点ではシロともクロともいえない。電磁波公害、狂牛病、遺伝子組換え作物、地震予知、環境ホルモンそして環境問題。20世紀の科学・技術がつまずいたのはこれら

の石だ。アヤシイ科学と21世紀の新しい科学の両方が混じり合って、他所目(よそめ)にはわけが分からないし、慎重な方が正しくても負けたりする。

 一番判断のむずかしい三つ目の諸問題について、池内は「予防措置原則」を語る。現時点ではシロクロつかないなら、とにかくより害の少ない方へと判断を振っておくのが妥当だろう、と。

 93年の段階では科学的見地から「明確に誤っている」議論を糾弾するという姿勢だった。その姿勢の傲慢さを松下は批判した。15年経っても基本は同じだろうと思って、本屋で手に取る機会はあったのに中身まで確認はしなかった。しかしこの紹介によれば基本的ニュアンスはかなり変わったようだ。科学的真理というものが確固としてあるという信念はおそらく不変なのだろうが、「科学的に証明しづらい複雑系のテーマを扱うもので、今の時点ではシロともクロともいえない」そうしたものがとても沢山あることに気づいたということのようである。

以上、新しいスキャナーがちゃんと役に立った報告でした。