印刷された形態では9頁ある「{時の楔}に関するレジュメ」を、やっとテキスト化し、上記に掲載した。OCRを利用しているので作業だけならもっと短時間でできたのだが、一通りでも読んで考えるのに時間が掛かった。
普通の方法では意味を確定できないだろうと思われるようなフレーズに満ちている。
試みにリスト化してみると下記のようだ。
{ }
{松下 昇~未宇}
※1 大学~制度とのかかわり,出版~表現の前提を,全て疑いなおす必要がある
※2 大学闘争のもつ世界(史)性の質と量
※12 言語の発生以来の諸領域はそれぞれの諸領域の区分ないし根拠の解体の水準でしか真に対象化しえないのではないか,という直感
※18 長い苦闘の中でやっと誕生しつつある{卵}たちの生命
※19 その一行の声に至るまでの過程は無数にあり,その宇宙を最大限に巡礼する努力を抜きにして,
※20 いま、開始している作業は,それ自体いかに困難であるとしても,ほんとうは,いまなしうる最もやりやすいことであり,
※23 現在までの詩あるいは詩的な立場と深く異なる位相で出現してきている。
※25 提起に耳を傾けない膨大な存在,世界のこちら側の{私}たちに可視的な提起をしない存在~の総体を参加させえないような詩はもはや成立不可能ではないか。
※27 たとえば構成リストに記された<資料>に出会いたいと考える場合には,このレジュメに出会った経路を逆にたどって{自主ゼミ}実行委員会に問い合せてほしい。
※27 構成リストに記されていない表現の創出にとりくんでほしい。
※28 パンフレットとか発行の概念が転倒し,運動しはじめている
※30 その編集・刊行・販売(資金回収)のすべてに<仮装被告(団)>が責任を負うという注目すべき特性をもつ。
※31 時そのものが楔として,{私}たちに何かの対象化を迫っていることの喩
※32 人類史が現在までに獲得してきたと称する全ての学問・技術の,大学機構に象徴される枠に収監されている体系の個々の名称
非常に深い同時代性で照らし合っている(だろう)フーコー、ドゥル-ズ、デリダなんかと比べると、日常語しか使っていないから、非常に平明とも言えるが・・・