松下昇~〈 〉闘争資料

2008-11-29

過去の事実性を転倒不可能とみなす一切のもの

どのような〈悪意〉をもつ眼や〈疲れやすい〉耳にも否定することの困難な〈詩〉の共同実現〜その向こうへの巡礼

p12 時の楔通信〈15〉号


 {私}たちは、パンフや通信の発行が、それ自体としてプラスであると考えたことはなく、全てを表現論的にもとらえなおすところから出立しているが、同時に、権力や存在から一瞬ごとに迫ってくるテーマを放置すれば、たちまち、風に散り、忘却されることも味わってきた。〈十〉年をこえて、きざみつけてきた原則や方法を死滅させてはならないし、過去の事実性を完結したもの、転倒不可能なものとみなす一切のものに、戦いをいどむことなしに一瞬も生きていけない、という、うめきの中で{時の楔}を構想している。

p2 時の楔通信〈0〉号