松下昇~〈 〉闘争資料

2008-10-10

普遍言語

普遍言語について想像をめぐらせてみようという、ここに生まれた奇妙な思念に、あなたにも付き従ってほしいなどとは、とても申し上げられません。

フランチェスコ・ソアーヴェ 1774年

『完全言語の探求』エーコ p16 isbn:4582476317 C0380 P4200E


 この「完全言語の探求」という本の考察対象としてエーコは4つのものを挙げるがその4つ目は以下の通り。

 再発見されたものであれ、新しく構築されたものであれ、多少とも魔術的な性格をおびた言語。これらの言語は神秘的な言表可能性や奥義伝授される秘密の点での完全性をめざしている。(p22)

 少し遠くから見ると、時の楔通信のディスクールは「魔術的」に見えるかもしれない。それを否定するのではなくむしろ魔術の普遍性を確認しておくべきだろう。

野原のブログに大学の名/大学解体という文を書いた

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20081010#p1

「この世界を自分なりに思考したいという素朴な欲求や、学識を通じて何かを実践したいという若やかな渇望」が現在の大学においてはもはや個人の信仰告白といった領域でしか許されなくなっている、かのような情況を憂いている人たちの記事の引用。