2010-05-22
■ 仮装としての被告とは何か?
仮装としての被告とは何か?
私たちは、法=国家による規定やそれと屹立する固有の存在条件に規定され、しいられた仮装をしつつ生きざるをえない。それをあらためて確認し、転倒していく契機としての裁判闘争が始まろうとしている。
異常な(?!)服装や、歌や、雪のように舞う紙片……などは、すべての闘争手段や表現方法と同じように、〈 〉としての仮装をしいてくる力に対する反撃の模索であろう。
ところで、きみにとって仮装とはなにか。
裁判官、廷吏、検事、弁護士、傍聴人などは交換可能であるのに被告だけが交換不可能であるのは、矛盾していないか。法的時=空間においては、被告こそ、最もしいられた仮装者であり、彼にとっては、被告を出現させるこの世界の仮装性を解体していく仮装者として登場する他に生きる道はない。
一方、権力によって、同じ時=空間に召喚されている、いわゆる被告たちは、まだ、外在的にしいられた統一性しか与えられておらず、真の内在的な統一を創りだす仮装者となりえていない。
従って私は、何かの力にひきよせられて、この裁判にかかわっているすべての人間たちに、仮装とは何か、とりわけ、仮装としての被告とは何か、を追求するように要請したい。
もちろん私自身もこの要請に従って、権力や存在条件の矛盾を逆用しつつ、なにものかへむかって仮装しつづけていくであろう。
一九七〇・一二・一四
なにかのEveに
仮装被告(団)
松下 昇
■ 1枚のビラを載せるために
1枚のビラであるが、非常に重要なものであるのに、いままでUPしてなかったので、UPしようとした。とりあえず、ここに載せてみた。
で、問題は「概念集目次」にも載せること。
「目次」にはカウンターを付けているが、いまだ626であり私以外誰も見ていないようだ。だがそれはいちおう置いて、その作業をする必要があるのだ。
えーと「概念集目次」と「今読める概念集の項目」と二種類あり、タイトルには概念集と書いてあるがそれ以外のものも一部(internetで公開しているテキストはなるべく)取り込むようにしている。
でその本体は、私が借りたサーバーにある「mokuji.php」というファイルである。そのファイルはそのサーバーが提供しているデータベースに接続されており、そこのデータを表示するやり方を「mokuji.php」に記載しているのだ。たかがワープロ二枚程度の情報を、超強力データーベースで管理する意味などないと言われつつ、どうしてもそうしたかったのだ。
ところが一年近くさぼっているうち、やり方を忘れてしまった。まずレンタルサーバに入るためにパスワードがいる。で次にデータベースに入るためにもパスワードがいるのだ。
後者が出てこず手間取ったがなんとか入れた(パスワード変更して)。何とか入ったもののデータベース管理画面は表示が変で(スペイン語か?)データを追加する方法が分からない。もう一度やると日本語に戻り、次にidの決定、とりあえず「532503」とふったが、わたしの思いではこのビラは、「200004 情況への発言 など」に収録されている3枚のビラに続くものなので、その次の「200005」をふっておこうかな。
さてようやくデータベースに登録した。しかし肝心の「概念集目次」に戻ると、表示されない。パスワードを変更したため当然だ。
でこのファイルを変更するのもブログのように簡単ではない。ftpソフトを立ち上げ、レンタルサーバーに接続(パスワード)現在のファイルの存在を確認し、ダウンロード、エディターで訂正し、再度アップロードである。
いくつかの文字を訂正するだけだが、手順を思い出すのに時間がかかる。
で、こうしたことも「表現過程」には違いないわけではある。沈黙とは何か。ある人に出した手紙が着いたはずなのに何の反応もない。会いたくないようだ。どうしたんだろうと言うとき、彼/女は必ずしも「闘争参加」の思想が「闘争拒否」の思想に変わった訳ではない。ある一行が発せられそれが私の元に届くまでに必要な幾つものサーバー、ソフトウェア、パスワードそれらのうちの一つがたまたま失われただけなのだ、とむしろ推定すべきではないか。(ここでサーバー、ソフトウェア、パスワードはいずれも外来語である点に注意。日本語化し思想化しなければならない。)
そんなことも考えたりもした。とにかく今日はmysqlに久々にアクセスした報告でした。