2006.3.26 黒猫さん気付“はらぺこ塾”宛
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「概念集」を読む。 野原燐
テキスト:『概念集・1』
わたしたちはいままで名著と呼ばれるような本をたくさん読んできた。
しかしながら相手がいくら名著であっても読者の側がそれを必要としていない限
り名著も力を持たない。一方で、ありていに言えばわたしたちは金銭とか健康と
かいう概念から自由ではない。そのような自己の〈不自由〉とは別のところで哲
学や思想を学んでもせんのないことである。
「いま自分にとって最もあいまいな、ふれたくないテーマを、闘争の最も根底的
なスローガンと結合せよ。そこにこそ、私たちの生死をかけうる情況がうまれて
くるはずだ。」
http://members.at.infoseek.co.jp/noharra/matu1.htm
行動し考える主体自体を問おうとするなんていう課題を掲げたとしても、
困惑混乱に陥るだけだろうとの危惧が立ちふさがる。しかし頭ごなしに拒否する
こともないのだ。かなりのところまではいける!と、松下を読めば、思うことが
できる。
「概念集1」という松下昇のなぞめいたテキストから、なるべく平易な
メッセージを読みとっていきたい。
下記の二つのサイトも参照してください。
http://from1969.g.hatena.ne.jp/
http://members.at.infoseek.co.jp/noharra/
(以上)
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