松下昇~〈 〉闘争資料

2007-10-11

書き始める

概念集2の「技術」から読んでみよう。

http://from1969.g.hatena.ne.jp/keyword/技術?kid=25#p1

パソコン〜インターネットというものが、linux運動において下記の原則(1)を大規模に展開し得ているということは、21世紀文明における数少ない肯定点として強調されるべきだ。

(1)情報を含む技術の原理や構造や操作について、任意の人に等距離に解放されていない場合は、原則として否定的にとらえる。

(2)社会総体に必要であると認めうる披術を用いる場合には、全ての人が対等に交代で仕事につく。仕事のやり方や内容に異議が出た時には、中止して討論する。

技術といったとき得手不得手の問題が出てくる。効率を重んじ得意な者だけが行うということになりがちだがその場合、その不均衡によって権力差が生じることを自覚し、それを解体する(開いていく)回路を作っていくべきだ。

社会総体に必要であると認めうる仕事は、公務員が占有するのではなくまた従事者を差別することなく、なるべく交代で行う。

このとき効率面では大きなマイナスになる。しかしひとは24時間働くことはできないのに、その方が良いかのような原則で社会が動いていくのはおかしい。皆が怠惰や錯乱を含むいろいろな〈速度〜強度〉の〈仕事〉をするようにしていくべきだろう。

(3)現段階で最高の技術とみなされているものの成立過程を、他にありうる異なる原理~体系の技術の成立過程から相対化する場を恒常的に作る。

いったんできあがったシステムは、より良いものがありうるにもかかわらず革命的衝撃がなければ、変更し得ない。変更可能性を制度的に保証していくべきだ。わたしたちが信じている原理(アプリオリ)自体も唯一の物ではない。相対化するために〈最もサバルタンな者〉〈全き他者〉を常に意識すべきだ。