松下昇は多くの表現を残した。ただ、彼は表現が文学や批評、アジテーションといった既成のカテゴリーによって理解されていくことに不満を持っていた。掲示板にふと貼られていた一枚のチラシ、〈現場〉でのそのような出会いの感触をとどめようと、(晩年の)彼は例えばB4版数十枚を綴じたパンフを自分一人で手作り続けた。

私がここに掲げる「目次」は彼の多くの表現の一部でしかない「概念集シリーズ」の見出しを、並べたものである(一部他のものも追加)。最初テキスト化を試みたが、ごく一部に終わっている。

PDFは畏友永里氏が作業し彼のサイトに掲載されたもの。 松下昇の生涯及び、彼が彼の後継者とともに完成させていこうとした資料集については、永里氏のサイトを参照してほしい。

          野原燐 (https://twitter.com/noharra


 松下昇 概念集(全) および 表現集・1 目次 

IDテキストPDF
1概念(序文の位相で)1-1テクストPDF
2バリケード1-3テクストPDF
3法廷1-6テクストPDF
4監獄1-9テクストPDF
5フィクション1-12テクストPDF
6反日1-14テクストPDF
7非存在1-16テクストPDF
8仮装1-18テクストPDF
9宙吊り1-20テクストPDF
10全共闘運動1-21テクストPDF
11大学闘争1-22テクストPDF
12パタンランゲージ1-23テクストPDF
13委託1-24テクストPDF
14〈 〉焼き1-25テクストPDF
15ストライキ1-26テクストPDF
16文学1-27テクストPDF
17科学1-28テクストPDF
18不可能性1-29テクストPDF
19Let it be1-30テクストPDF
20単位1-32テクストPDF
21n次闘争1-34テクストPDF
22オーパーツ1-35テクストPDF
23落書き1-36テクストPDF
24天然1-37テクストPDF
25概念集(2への序文の位相で)2-1テクストPDF
26概念と像の振幅2-2テクストPDF
27技術2-3テクストPDF
28無力感からの出立2-5テクストPDF
29自主講座2-7テクストPDF
30自主ゼミ2-9テクストPDF
31連続シンポジウム2-11テクストPDF
32大衆団交2-13テクストPDF
33一票対〇票2-14テクストPDF
34参加2-15テクストPDF
35瞬間2-17テクストPDF
36表現手段(過程)2-19テクストPDF
37年周視差2-21テクストPDF
38生活手段(職業)2-22テクストPDF
39華蓋・花なきバラ2-24テクストPDF
40メニュー2-25テクストPDF
41訂正2-27テクストPDF
42六甲あるいは〈 〉空間の方法2-29テクストPDF
43概念の欠如が引き寄せる言葉(序文の位相で)3-1テクストPDF
44批評と反批評3-3テクストPDF
45戦闘概念の衰弱3-5__PDF
46申立ての極限3-7__PDF
47差し戻し3-9__PDF
48忌避3-11__PDF
49制裁3-13__PDF
50韻律(の越境)3-15__PDF
51話と生活3-17テクストPDF
52秘密調査委員会3-18__PDF
53空間や留置品と共に成長する深淵3-20__PDF
54世紀末のための反詩3-22__PDF
55死を前にして3-23テクストPDF
56地獄へ至る門3-25__PDF
57発生の時間域3-26__PDF
58ワープロによる刊行3-27__PDF
59関係としての指数・対数性4-1__PDF
60二つの反日処刑4-8__PDF
61夢屑4-10__PDF
62不条理4-11__PDF
63歌集「不条理」を媒介して4-12__PDF
64歯みがき粉4-15__PDF
65当事者4-17テクストPDF
66余事記載4-19テクストPDF
67プロテスト4-20テクストPDF
68制圧4-21__PDF
69非対称の性4-23__PDF
70第n次作品4-27__PDF
714-30__PDF
72概念集5に関する序文5-1__PDF
73幻想性と級数展開5-3__PDF
74批評概念を変換し…5-7__PDF
75ゲームの(不)可能性5-9テクストPDF
76スピット処理に交差するモアレ5-12__PDF
77電報の速度5-14__PDF
78表現における遠心と求心5-16__PDF
79資料の位置5-18__PDF
80爆風の現在5-20__PDF
81救援通信最終号を媒介する討論のために5-23__PDF
82裁判提訴への提起5-25テクストPDF
83肉体と身体に関する断章5-27__PDF
84包囲の原ビジョンへ5-29__PDF
85序文6-1__PDF
86序文(続き)6-2__PDF
87バリケード、法廷、監獄(1の続き)6-3__PDF
88バリケード(校正刷り)6-4__PDF
89バリケード(1の続き)6-7__PDF
90法廷(校正刷り)6-8__PDF
91法廷(1の続き)6-11__PDF
92監獄(校正刷り)6-12__PDF
93監獄(1の続き)6-16__PDF
94空間とコンテクスト(堀川)6-18__PDF
95 刊行委の註6-21__PDF
96建築モラトリアム(堀川)6-22__PDF
97 刊行委の註6-25__PDF
98擬制の告発6-26__PDF
99 刊行委の註6-30__PDF
100目次風の序文7-1__PDF
101フィクション(1の続き)7-2テクストPDF
102宙釣り(1の続き)7-3__PDF
103反日(1の続き)7-4__PDF
104訂正(2の続き)7-6__PDF
105裁判所は裁判所(職員の偽証)を裁けるか7-7__PDF
106神の後姿7-10__PDF
107母子ザルのゲリラ戦7-12__PDF
108表現としての数式7-15__PDF
109なぜ69年を〈基軸〉にするか7-20__PDF
110表現過程としての医療空間(序文の位相で)8-1テクストPDF
111医療方法と身体感覚8-2テクストPDF
112病院と他の空間との比較8-4テクストPDF
113チューブ状の身体8-5テクストPDF
114手術=さめたあとの夢8-8テクストPDF
115〈わるいもの〉概念の変換8-10テクストPDF
116老人医療への救急医療8-12テクストPDF
117排泄処理8-14テクストPDF
118食事メニュー8-16テクストPDF
119メデュトピア8-18テクストPDF
120屋上からの光景8-20テクストPDF
121一人は万人のために 万人は一人のために8-22テクストPDF
122入院中の各テーマの展開8-25テクストPDF
123あとがき8-27テクストPDF
124表現の重心 -序文の位相で-9-1__PDF
125既刊表現の総体と今後の表現プラン9-2__PDF
126上告趣意書作成段階のテーマ9-4__PDF
127上告を棄却する文体の解体は可能か9-5__PDF
128権力の時間把握を転倒するために9-6__PDF
129執行抗告〜即時抗告〜訴訟費用免除申立9-8__PDF
130なぜ裁判にかかわるか9-12__PDF
131「ワードマップ 現代建築」を読んで 問い合わせて下さった読者の方々へ9-15__PDF
132宮内康氏を追悼するためのレジュメ(序)9-17__PDF
133おふでさき小論9-21__PDF
134居住と住居9-25__PDF
135奇妙な論理 -疑似科学批判の批判-9-28テクストPDF
136断筆宣言を断念して断固かき続けよ!9-31__PDF
137あとがき9-34__PDF
138序文10-1__PDF
139公園は何の喩か10-2__PDF
140河川敷・身体・空間10-6__PDF
141ふしぎな機縁から出会っている人々へ10-10__PDF
142ナターシャさん母子の行方10-16__PDF
143プロナタル・アンチナタル10-19__PDF
144出会った人々からの問いかけ10-20__PDF
145選挙制度の改革・原論10-22__PDF
146再び、公園は何の喩か10-25__PDF
147あとがき10-28__PDF
14811-2__PDF
149住居論からの遠征11-5__PDF
150プロジェクト「猪」御中11-7__PDF
151追悼表現としての人間・関係論11-9__PDF
152楽しみながら勝利した解雇撤回闘争11-13__PDF
153ナターシャさん母子の行方と面会に関する提起11-15__PDF
154反日への先制的報復裁判への対峙11-18__PDF
155反ユダヤ論の陥穽…11-21テクストPDF
156トライボロジー11-24__PDF
157時間論・序11-26テクストPDF
158後記11-29__PDF
159序文12-1__PDF
160バリケード (概念集1との関連で)12-2__PDF
161監獄 (概念集1との関連で)12-2__PDF
162メニュー (概念集2との関連で)12-3テクストPDF
163技術 (概念集2との関連で)12-4__PDF
164韻律と響き (概念集3との関連で)12-7__PDF
165夢屑 (概念集4との関連で)12-9__PDF
166幻想性と級数展開 (概念集5との関連で)12-11__PDF
167法廷・属 (概念集6との関連で)12-12__PDF
168 ナターシャさんへの手紙 (参考資料)12-13__PDF
169 ナターシャさんからの手紙 (参考資料)12-15__PDF
170なぜ概念集シリーズを基軸として地震を論じるか (概念集7との関連で)12-16__PDF
171排泄処理 (概念集8との関連で)12-17__PDF
172居住とライフライン (概念集9との関連で)12-18__PDF
173公園・オープンスペース (概念集10との関連で)12-20__PDF
174散乱のエントロピー (概念集11との関連で)12-22__PDF
175ボランティア (概念集12との関連で)12-23__PDF
176あとがき12-25__PDF
177序文101-1__PDF
178死者の数101-2__PDF
179死者の数(続)101-3__PDF
180地震とサリンが描く楕円101-5__PDF
181オウムを論じるための前提101-7__PDF
182オウム裁判を真に開始するために101-9__PDF
183弁護の不可能性101-13__PDF
184早川紀代秀氏への手紙101-16__PDF
185大森勝久氏のオウム論について101-18__PDF
186幻想占拠の萌芽101-20__PDF
187選挙広報の中のオウム101-22__PDF
188真実と虚偽の関係(仮装の本質について)101-23テクストPDF
189オウムがもたらした概念の位置101-26テクストPDF
190世界の作品化から見たオウム101-28テクストPDF
191一篇の詩を生むためには…101-29テクストPDF
192オウム以後のガケ崩れ101-30テクストPDF
193あとがき101-31テクストPDF
194(おまけ)夏休みの宿題(三角定規)101-99テクストPDF
195序文102-1テクストPDF
196地震に関する集会で102-3__PDF
197地下鉄サリン事件の一周年に102-6__PDF
198オウム裁判の限界102-8__PDF
199麻原氏に対する第1回公判について102-10__PDF
200極東軍事裁判の現情況的意味102-12__PDF
201オウムと全共闘102-16__PDF
202批評のルールとは何か102-18__PDF
203TBSは間違っていない102-20__PDF
204戦争と日常とダイオキシン102-24__PDF
205インターネット概念の解体と再生のために102-26テクストPDF
206ドゥルーズへの非追悼的追悼102-30__PDF
207ユナボマーの孤独な闘い102-33テクストPDF
208あとがき102-35__PDF
209刊行リスト102-98__PDF
210ラセン状の声・仮装複合の声・時代の声102-99__PDF
211情況への発言901-4テクストPDF
212バリケード的表現901-5テクストPDF
213なにものかへのあいさつ901-6テクストPDF
214〈ハンガリー革命〉と〈六甲〉901-10テクストPDF
215情況への発言〈あるいは〉遠い夢901-13__PDF
216私の自主講座運動901-23テクストPDF
217遠嵐901-30__PDF
218北海901-43__PDF
219循環901-50__PDF
220六甲901-61テクストPDF
221包囲901-100__PDF
222ブレヒト「処置」の問題901-134__PDF
223ハイネの序文に関する序論901-144__PDF
224〈第n論文〉をめぐる諸註901-156テクストPDF
225不確定な論文への予断901-165テクストPDF
226松下昇表現集について (北川透)901-172__PDF
227表現集の〈 〉化について (松下昇)901-1__PDF
228不確定な予断からの波紋 (野原燐)991-1テクスト__
229リンク 松下昇資料 (永里繁行作成資料集)992-1テクスト__